139 / 275
10
10-8
しおりを挟む
「そんな大袈裟な・・・。」
「いや、大袈裟じゃなくてマジで。
マジで生きていけないから、俺。
それに、俺が死ぬ時に瑠美が目の前にいてくれないと、俺死ねないから。」
「私の方が年上なんだから、順番的に私の方が先に死ぬんじゃない?」
「死ぬとか言わないで・・・。
大丈夫だよ、女の人の方が寿命長いし・・・俺のじいちゃんより、ばあちゃんの方が長生きしてるし。」
急に一成のおじいちゃんとおばあちゃんの話が出て来て、笑ってしまった。
「おばあちゃん元気なの?
全然こっち来てないでしょ?」
「元気だよ・・・じいちゃん死んでも、ばあちゃん元気なんだよ。
女の人って、強いよな・・・。
俺、瑠美いなくなったらマジで無理。」
「一成なら大丈夫だよ、もう泳げるようになったし。」
「・・・っ泳げなくなるから!!!」
急に、急に、一成が大きな声を上げて・・・
私は驚き、一成の腕を叩く。
一成は少し深呼吸をしてから、チラッと周りを見て小さな声で続けた・・・。
「俺、瑠美がいないと泳げなくなるから・・・。」
「そんな弱気で、ダメだよ。
もう・・・明日には、明日には、戻るんだから。」
笑いながら一成を、見上げる。
「“中田部長”と“伊藤さん”に、戻るんだから。」
「いや、大袈裟じゃなくてマジで。
マジで生きていけないから、俺。
それに、俺が死ぬ時に瑠美が目の前にいてくれないと、俺死ねないから。」
「私の方が年上なんだから、順番的に私の方が先に死ぬんじゃない?」
「死ぬとか言わないで・・・。
大丈夫だよ、女の人の方が寿命長いし・・・俺のじいちゃんより、ばあちゃんの方が長生きしてるし。」
急に一成のおじいちゃんとおばあちゃんの話が出て来て、笑ってしまった。
「おばあちゃん元気なの?
全然こっち来てないでしょ?」
「元気だよ・・・じいちゃん死んでも、ばあちゃん元気なんだよ。
女の人って、強いよな・・・。
俺、瑠美いなくなったらマジで無理。」
「一成なら大丈夫だよ、もう泳げるようになったし。」
「・・・っ泳げなくなるから!!!」
急に、急に、一成が大きな声を上げて・・・
私は驚き、一成の腕を叩く。
一成は少し深呼吸をしてから、チラッと周りを見て小さな声で続けた・・・。
「俺、瑠美がいないと泳げなくなるから・・・。」
「そんな弱気で、ダメだよ。
もう・・・明日には、明日には、戻るんだから。」
笑いながら一成を、見上げる。
「“中田部長”と“伊藤さん”に、戻るんだから。」
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
110
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる