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ばあちゃんが笑いながら、俺に近付いてきた。
お盆にお酒やコップをのせていて、これから畳の部屋にまた向かうところだと思う。
「じいちゃんに、俺が遊んでもらってた。」
「そうなの?
おじいちゃんは、“一成に遊んで貰ってる”って喜んでたよ?」
「そうじゃないよ・・・。」
そう答えたら、ばあちゃんが笑った。
「一成はおじいちゃんにソックリだね?」
「それ、じいちゃんにも言われた。
じいちゃんにソックリなら、俺もじいちゃんみたいにみんなから悪口言われるのかな。」
「お酒飲まない時は良い人だったから、その分勿体無いって意味でしょ。
・・・そんなこと気にして、本当におじいちゃんソックリ。」
ばあちゃんが笑いながら俺を見下ろす、
「それにしても、本当に大きいね?」
「さっきオジサンにも言われた。
でも、これでも俺は走れるし泳げる、速く。」
「大吉さんから聞いてる。
しっかり食べなさい。身体が欲してるの。
身体が大きくなろうとしてるから、しっかり食べなさい。」
そんな・・・じいちゃんみたいなことを言ってくれた。
「大吉さん、また泳げたって喜んでた。
海でだけど、また泳げたって。
弱い人だから、1人だと泳げなかったの。
付き合ってくれてありがとう、一成。」
お盆にお酒やコップをのせていて、これから畳の部屋にまた向かうところだと思う。
「じいちゃんに、俺が遊んでもらってた。」
「そうなの?
おじいちゃんは、“一成に遊んで貰ってる”って喜んでたよ?」
「そうじゃないよ・・・。」
そう答えたら、ばあちゃんが笑った。
「一成はおじいちゃんにソックリだね?」
「それ、じいちゃんにも言われた。
じいちゃんにソックリなら、俺もじいちゃんみたいにみんなから悪口言われるのかな。」
「お酒飲まない時は良い人だったから、その分勿体無いって意味でしょ。
・・・そんなこと気にして、本当におじいちゃんソックリ。」
ばあちゃんが笑いながら俺を見下ろす、
「それにしても、本当に大きいね?」
「さっきオジサンにも言われた。
でも、これでも俺は走れるし泳げる、速く。」
「大吉さんから聞いてる。
しっかり食べなさい。身体が欲してるの。
身体が大きくなろうとしてるから、しっかり食べなさい。」
そんな・・・じいちゃんみたいなことを言ってくれた。
「大吉さん、また泳げたって喜んでた。
海でだけど、また泳げたって。
弱い人だから、1人だと泳げなかったの。
付き合ってくれてありがとう、一成。」
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