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数分で現像の作業を終え、袋に入れてサービスのアルバム入れも剛士君に渡した。
剛士君はそれを嬉しそうな顔で受け取り・・・
カウンターの所に椅子をもう1つ置いて、私の隣の椅子に座った。
それを瞬きをしながら見て、私も剛士君の隣に座る。
剛士君はすぐに写真を取り出して・・・幸せそうな顔をして私の写真を見ている。
それに恥ずかしい気持ちになりながら、私はまたガラスの扉に視線を戻して私も写真の整理をしていく。
2人でしばらく無言の時間を過ごし・・・
「写真は本当にタイムマシーンだな。」
剛士君が私の写真を見ながらそう言った。
「思い出せるよ、全部。
写真を見てたら思い出せる。
あの男を殺したら俺は死ぬつもりだったから、少しでも瞳の思い出が欲しくて。
俺の瞳ではそんなに多く写真も撮れないし保存も出来ないから。
スマホで写真を撮って、よく見返してた。」
「そうだったんだ・・・。」
「あの男を殺した後も、瞳の処女を貰うまではと思って・・・。
そしたら死のうと思ってたから、それまでは写真を撮ってた。
でも・・・瞳は写真の保存がすげー出来るから死ぬのをやめて。」
剛士君が小さく笑った後、私の写真から視線を移して私を見た。
「生かされた、今度は瞳に。
ヒーロー2人に俺は生かされて、あの男を殺した後は瞳に生かされた。
それからは、その瞬間の瞳を忘れたくないから写真を撮ってたんだ。」
「そうだったんだ・・・。
でも、それとか変な顔してるよ?」
剛士君が持っていた写真の1番上は、私がおにぎりを大きな口で食べる瞬間の写真・・・。
剛士君はそれを見ながら大きな声で笑った。
「すげー可愛いだろ、これ!!
あと、こんなに口が開けられるという証拠の写真だよ!!
キスする時このくらい口開けろよ!!
これ写真撮って覚えとけ!!」
「人が撮った写真はあんまり覚えられないから・・・。」
「そうだった・・・。」
剛士君は残念そうに笑った後、下に置いていた鞄から何かを取り出して・・・私に渡してくれた。
受け取ると分厚い資料・・・。
「それ、俺が採用された時に渡された資料。
うちの会社のことがグループ会社も含めて上手くまとまってるから瞳も読んでおけ。
勉に了承貰ってるから。
忍者が作った資料らしいからマジで凄い。
良くも悪くもポイントになる社員情報も載ってるから、そこも覚えておけ。」
「ありがとう・・・。
勉強したいけど何から始めていいのか分からなかったから・・・。」
お礼を言ってから資料を1枚ずつ写真に撮っていく。
時間がある時にその写真を思い出していつでも読めるから。
「メンタルヘルス不調以外の社員も呼び出して、貸し切りにして教えて貰えばいいだろ。
うちの社員は色んな意味で良い奴が多いから、色々と教えてくれるだろ。」
「それは・・・勉強になるのかな?」
「勉強になるだろ、どんな有名な奴が書いた本よりも生の声を聞くのが1番勉強になる。
紅葉は経営者に“教えてください”って言って、クラブで経営の勉強をしたからな。」
「そうだったんだ・・・。
そういう勉強も勉強なんだ・・・。」
私が呟くように小さな声で言うと、剛士君は優しい笑顔で笑った。
「瞳は良い女だから大丈夫だろ。
カフェのバイトしか経験がなくても、瞳は良い女だから。
それに凄い可愛い。
こんなに良い女で可愛い“女の子”から“教えてください”ってお願いされたら、みんな喜んで色々教えてくれるだろ。
それでメンタルヘルス不調の社員からも話聞いてるくらいだしな。」
剛士君がそんなことを言ってくれた・・・。
私の憧れの女の人、アヤメさんも言ってくれた言葉も重ねて、そんなことを言ってくれた・・・。
剛士君を瞬きしながら見詰めると、あの日のアヤメさんの美しくも強い顔と重なった・・・。
それに自然と笑顔になりながら、写真屋の壁に飾られた写真を見る。
アヤメさんの写真・・・。
お父さんを殺しに行った日、夕方に現れたアヤメさんがお父さんにお願いをして写真を撮った。
お父さんを殺せた記念に写真を撮りたい、そう言って・・・。
アヤメさんは美しく、スッキリとした顔をしていた。
そんなアヤメさんが美しく佇む写真。
それを額に入れて写真屋に飾っている。
カウンターから立ち上がり、アヤメさんの写真の前に立ちアヤメさんを見る。
美しかった・・・。
こんなに美しい女の人を私は見たことがなかった。
ここまで美しくて強い女の人を私は見たことがなかった。
「“あやめちゃん”・・・。」
剛士君がそう呟きながら私の隣に立ち、アヤメさんの写真を見た。
「俺は顔を覚えてないし写真もないけど、“あやめちゃん”はこんな感じだったのかな・・・。
あの男に監禁される前は、こんな感じだったのかな・・・。
あの男を病院にぶちこんだ後、あの男と住んでた家に勉と行ったけどやっぱり写真は1枚もなかった・・・。」
「それで、この写真をここに飾るようにお願いしたの?」
「葬式をやったのかも墓があるのかも仏壇があるのかも知らないからな。
あの男は最後までよく分からないことを言ってて、分からないままになった・・・。
“アヤメ”はあの男を殺した日に死んだ。
ここを“アヤメ”の葬式と墓と仏壇の場所にさせて貰いたかった。」
剛士君が少しだけ震える手で私の手を・・・指を絡めてきた。
それに私は強く強く握り返す。
「大好きなかぞくと過ごした街よりも、家よりも、“アヤメ”が1番幸せな顔でいられた写真を撮れた場所だからな・・・。」
「たまに来るお客様から“この人は誰”って驚きながら聞かれて、結構大変だよ?」
「“あやめちゃん”って言っておいて。
“アヤメ”は瞳と瞳のお父さんと俺が拝めばいいから。
“あやめちゃん”の葬式と墓と仏壇もここにして欲しい。」
剛士君が幸せそうな顔で“アヤメ”さんと“あやめちゃん”を見た後、私を見下ろした。
「かくれんぼで遊ぶのは得意なはずなのに、俺のことを見付けてくれてありがとな。」
「私がアヤメさんと剛士君に見付けて貰ったんだけどね?」
剛士君はそれを嬉しそうな顔で受け取り・・・
カウンターの所に椅子をもう1つ置いて、私の隣の椅子に座った。
それを瞬きをしながら見て、私も剛士君の隣に座る。
剛士君はすぐに写真を取り出して・・・幸せそうな顔をして私の写真を見ている。
それに恥ずかしい気持ちになりながら、私はまたガラスの扉に視線を戻して私も写真の整理をしていく。
2人でしばらく無言の時間を過ごし・・・
「写真は本当にタイムマシーンだな。」
剛士君が私の写真を見ながらそう言った。
「思い出せるよ、全部。
写真を見てたら思い出せる。
あの男を殺したら俺は死ぬつもりだったから、少しでも瞳の思い出が欲しくて。
俺の瞳ではそんなに多く写真も撮れないし保存も出来ないから。
スマホで写真を撮って、よく見返してた。」
「そうだったんだ・・・。」
「あの男を殺した後も、瞳の処女を貰うまではと思って・・・。
そしたら死のうと思ってたから、それまでは写真を撮ってた。
でも・・・瞳は写真の保存がすげー出来るから死ぬのをやめて。」
剛士君が小さく笑った後、私の写真から視線を移して私を見た。
「生かされた、今度は瞳に。
ヒーロー2人に俺は生かされて、あの男を殺した後は瞳に生かされた。
それからは、その瞬間の瞳を忘れたくないから写真を撮ってたんだ。」
「そうだったんだ・・・。
でも、それとか変な顔してるよ?」
剛士君が持っていた写真の1番上は、私がおにぎりを大きな口で食べる瞬間の写真・・・。
剛士君はそれを見ながら大きな声で笑った。
「すげー可愛いだろ、これ!!
あと、こんなに口が開けられるという証拠の写真だよ!!
キスする時このくらい口開けろよ!!
これ写真撮って覚えとけ!!」
「人が撮った写真はあんまり覚えられないから・・・。」
「そうだった・・・。」
剛士君は残念そうに笑った後、下に置いていた鞄から何かを取り出して・・・私に渡してくれた。
受け取ると分厚い資料・・・。
「それ、俺が採用された時に渡された資料。
うちの会社のことがグループ会社も含めて上手くまとまってるから瞳も読んでおけ。
勉に了承貰ってるから。
忍者が作った資料らしいからマジで凄い。
良くも悪くもポイントになる社員情報も載ってるから、そこも覚えておけ。」
「ありがとう・・・。
勉強したいけど何から始めていいのか分からなかったから・・・。」
お礼を言ってから資料を1枚ずつ写真に撮っていく。
時間がある時にその写真を思い出していつでも読めるから。
「メンタルヘルス不調以外の社員も呼び出して、貸し切りにして教えて貰えばいいだろ。
うちの社員は色んな意味で良い奴が多いから、色々と教えてくれるだろ。」
「それは・・・勉強になるのかな?」
「勉強になるだろ、どんな有名な奴が書いた本よりも生の声を聞くのが1番勉強になる。
紅葉は経営者に“教えてください”って言って、クラブで経営の勉強をしたからな。」
「そうだったんだ・・・。
そういう勉強も勉強なんだ・・・。」
私が呟くように小さな声で言うと、剛士君は優しい笑顔で笑った。
「瞳は良い女だから大丈夫だろ。
カフェのバイトしか経験がなくても、瞳は良い女だから。
それに凄い可愛い。
こんなに良い女で可愛い“女の子”から“教えてください”ってお願いされたら、みんな喜んで色々教えてくれるだろ。
それでメンタルヘルス不調の社員からも話聞いてるくらいだしな。」
剛士君がそんなことを言ってくれた・・・。
私の憧れの女の人、アヤメさんも言ってくれた言葉も重ねて、そんなことを言ってくれた・・・。
剛士君を瞬きしながら見詰めると、あの日のアヤメさんの美しくも強い顔と重なった・・・。
それに自然と笑顔になりながら、写真屋の壁に飾られた写真を見る。
アヤメさんの写真・・・。
お父さんを殺しに行った日、夕方に現れたアヤメさんがお父さんにお願いをして写真を撮った。
お父さんを殺せた記念に写真を撮りたい、そう言って・・・。
アヤメさんは美しく、スッキリとした顔をしていた。
そんなアヤメさんが美しく佇む写真。
それを額に入れて写真屋に飾っている。
カウンターから立ち上がり、アヤメさんの写真の前に立ちアヤメさんを見る。
美しかった・・・。
こんなに美しい女の人を私は見たことがなかった。
ここまで美しくて強い女の人を私は見たことがなかった。
「“あやめちゃん”・・・。」
剛士君がそう呟きながら私の隣に立ち、アヤメさんの写真を見た。
「俺は顔を覚えてないし写真もないけど、“あやめちゃん”はこんな感じだったのかな・・・。
あの男に監禁される前は、こんな感じだったのかな・・・。
あの男を病院にぶちこんだ後、あの男と住んでた家に勉と行ったけどやっぱり写真は1枚もなかった・・・。」
「それで、この写真をここに飾るようにお願いしたの?」
「葬式をやったのかも墓があるのかも仏壇があるのかも知らないからな。
あの男は最後までよく分からないことを言ってて、分からないままになった・・・。
“アヤメ”はあの男を殺した日に死んだ。
ここを“アヤメ”の葬式と墓と仏壇の場所にさせて貰いたかった。」
剛士君が少しだけ震える手で私の手を・・・指を絡めてきた。
それに私は強く強く握り返す。
「大好きなかぞくと過ごした街よりも、家よりも、“アヤメ”が1番幸せな顔でいられた写真を撮れた場所だからな・・・。」
「たまに来るお客様から“この人は誰”って驚きながら聞かれて、結構大変だよ?」
「“あやめちゃん”って言っておいて。
“アヤメ”は瞳と瞳のお父さんと俺が拝めばいいから。
“あやめちゃん”の葬式と墓と仏壇もここにして欲しい。」
剛士君が幸せそうな顔で“アヤメ”さんと“あやめちゃん”を見た後、私を見下ろした。
「かくれんぼで遊ぶのは得意なはずなのに、俺のことを見付けてくれてありがとな。」
「私がアヤメさんと剛士君に見付けて貰ったんだけどね?」
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