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「のんちゃん!こんなに早く戻ってきて大丈夫?お昼食べられた?」
高校生の息子さんがいる50代の女性、経理部の副部長の宮本さんがカタカタとキーボードを叩きながら聞いてくる。
「はい!お昼ありがとうございました!
宮本さんも行ってきてくださいね?」
重いままのお弁当箱をサッとサブバッグに入れる。
「私は・・・もう少し切りが良いところまで・・・」
資料をチラチラと見ながら、素早いキーボードの音を聞く。
私は邪魔にならないように静かに宮本さんの席に近付く。
「これ、よかったら・・・。頂き物なんですけど。」
そう言って、さっき食堂で貰った小分けの大量のお菓子を宮本さんのデスクの端に置く。
それを見た宮本さんが驚きながらも優しい笑顔になる。
「ありがとう。糖分は必要だからね。
のんちゃんがいるとお菓子に困らなくて嬉しい。」
優しい宮本さんの言葉に、わたしも笑いながらペコリとお辞儀をし、自分の席に戻り仕事を始めた。
パソコンのディスプレイ、キーボード、資料、電卓・・・
並んでいる数字に集中する。
1つずつを、合わせていく。
間違わないように。
間違えてしまわないように。
高校生の息子さんがいる50代の女性、経理部の副部長の宮本さんがカタカタとキーボードを叩きながら聞いてくる。
「はい!お昼ありがとうございました!
宮本さんも行ってきてくださいね?」
重いままのお弁当箱をサッとサブバッグに入れる。
「私は・・・もう少し切りが良いところまで・・・」
資料をチラチラと見ながら、素早いキーボードの音を聞く。
私は邪魔にならないように静かに宮本さんの席に近付く。
「これ、よかったら・・・。頂き物なんですけど。」
そう言って、さっき食堂で貰った小分けの大量のお菓子を宮本さんのデスクの端に置く。
それを見た宮本さんが驚きながらも優しい笑顔になる。
「ありがとう。糖分は必要だからね。
のんちゃんがいるとお菓子に困らなくて嬉しい。」
優しい宮本さんの言葉に、わたしも笑いながらペコリとお辞儀をし、自分の席に戻り仕事を始めた。
パソコンのディスプレイ、キーボード、資料、電卓・・・
並んでいる数字に集中する。
1つずつを、合わせていく。
間違わないように。
間違えてしまわないように。
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