【R18・完】朝1番に福と富と寿を起こして(他サイトでのカットページも掲載しています)

Bu-cha

文字の大きさ
108 / 202
7

7-7

しおりを挟む
いくら広大な公園とはいえこんなに怒鳴り始めて、何人かの視線を感じながら私は朝人に声を掛ける。



「朝人、うるさいから。」



「うるさいとか言うなよ・・・!!
今は俺の悪口言うなよ・・・。」



急に朝人がトーンダウンし、あぐらをかいている足に項垂れるように俯いた。
そんな朝人を男の子達が面白そうに笑い、興味津々な顔で近寄ってくる。



「お兄さん可哀想だから、女子大生と合コンでもする?」



「大学生なんて子どもだろ・・・!!
俺を何歳だと思ってんだよ!!!」



「何歳なの?」



「34だよ!!今日34になったんだよ!!」



「めっちゃ良いじゃん!
そのくらい年上の男が好きな子もいるし、俺合コン開いてあげるよ。
このお姉さんくらい可愛い子頑張って集めるよ。」



「こいつのこと舐めてるだろ?
こいつ以上に旨い飯を作れる女がいるわけねーだろ!!」



朝人が項垂れ続けながらそう言うと、男の子達が大笑いしながらアイスを食べ終わる私のことを見下ろしてきた。



「このお兄さん、めっちゃ面倒だね。」



「普段は外面良いんだけどね。
仕事は出来るらしいよ?
めっっっちゃ大手企業の顧問もしてるし。
会計事務所の所長やってるし。」



少しだけフォローをしてあげると、男の子達が興味津々な様子で目の前でしゃがんできた。



「会計業界って、どうやったら入れるんですか?」



「資格とか特にないんですけど、新卒だと採用されないんですかね?」



「お前らみたいな空気読めない奴なんて社会人になったら通用しねーよ!!」



「社会人めっちゃハードっすね~!!」



男の子達が楽しそうに笑っていて、朝人がゆっくりと顔を上げた。
それから男の子達をジッと見詰め・・・



「営業だったらイケるな。
空気読めない奴の方が成績良かったりするんだよ。
空気読め過ぎるとテレアポも飛び込み営業も“普通”だったら出来ねーからな。
“普通”の奴は出来ねーことを空気読めない奴の方が出来ることもある。」



朝人がそんなことを言って、男の子達をバカにしたような顔で笑った。



「そんな顔面でナンパしようとするくらい何かに自信あるらしいしな。」



「お兄さんに言われたら何も言い返せさないやつ!!」



「この顔面が急に恥ずかしくなってきた!!」



男の子達がゲラゲラと笑い始めると、朝人が鞄から何かを取り出した。
クレープを食べながら見てみると名刺入れ。
そこから名刺を取り出し、まさかの男の子達に渡した。



「丁度営業も出来る奴増やそうと思ってたんだよ。
結構スタッフ増やしたから、紹介だけだと限界があるしな。
この時期の金融の総合職に内定貰えたならそれなりに使えるだろ。
興味あったら面接だけでもしてやるよ。」



朝人がそんな言葉を男の子達に伝えると、男の子達は受け取った名刺を嬉しそうに見下ろしていた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

ちょっと大人な物語はこちらです

神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な短編物語集です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

一夏の性体験

風のように
恋愛
性に興味を持ち始めた頃に訪れた憧れの年上の女性との一夜の経験

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

屋上の合鍵

守 秀斗
恋愛
夫と家庭内離婚状態の進藤理央。二十五才。ある日、満たされない肉体を職場のビルの地下倉庫で慰めていると、それを同僚の鈴木哲也に見られてしまうのだが……。

17歳男子高生と32歳主婦の境界線

MisakiNonagase
恋愛
32歳の主婦・加恋。冷え切った家庭で孤独に苛まれる彼女を救い出したのは、ネットの向こう側にいた二十歳(はたち)と偽っていた17歳の少年・晴人だった。 「未成年との不倫」という、社会から断罪されるべき背徳。それでも二人は、震える手で未来への約束を交わす。少年が大学生になり、社会人となり、守られる存在から「守る男」へと成長していく中で、加恋は自らの手で「妻」という仮面を脱ぎ捨てていく… なお、スピンオフもございます。

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

俺様上司に今宵も激しく求められる。

美凪ましろ
恋愛
 鉄面皮。無表情。一ミリも笑わない男。  蒔田一臣、あたしのひとつうえの上司。  ことあるごとに厳しくあたしを指導する、目の上のたんこぶみたいな男――だったはずが。 「おまえの顔、えっろい」  神様仏様どうしてあたしはこの男に今宵も激しく愛しこまれているのでしょう。  ――2000年代初頭、IT系企業で懸命に働く新卒女子×厳しめの俺様男子との恋物語。 **2026.01.02start~2026.01.17end** ◆エブリスタ様にも掲載。人気沸騰中です! https://estar.jp/novels/26513389

淫らな蜜に狂わされ

歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。 全体的に性的表現・性行為あり。 他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。 全3話完結済みです。

処理中です...