129 / 202
8
8-12
しおりを挟む
───────────・・・・
「・・・んっ」
身体の少しの痛みと窮屈な感覚で目を開けると、薄暗い緑が目の前にあった。
それでここがテントの中だったことを思い出し、それとコレにも気付いた。
寝ている私を後ろから抱き締め、抱き枕のようにしいる朝人の身体に。
ゆっくりと体勢を変えて仰向けになり、すぐ隣にいる朝人の顔を見る。
寝ているのにめちゃくちゃ完璧に整った顔をしていて、イビキの1つもかいていない。
かと思ったら・・・
「・・・マッズ・・・」
と、小さく寝言を言っていて、それには面白くて笑いを堪える。
またゆっくりと体勢を変えて朝人に向き合うように横になってみても、朝人は目を開けない。
朝人の腕がのっている自分の身体を感じながら、私も腕をゆっくりと動かし朝人の背中に回した。
少しだけ抱き締めると、朝人は目を閉じながらも私の身体をほんの少しだけ抱き締め返してくれた。
「誰だと思ってるの・・・?」
朝人の顔を見詰めながら小さな声で聞いたけれど、朝人は何も返事をしない。
「私、佐伯さんより美味しいご飯を作れるよ・・・たぶん・・・。
私は付き合えるよ・・・結婚も出来るし、妊娠出来れば子どもだって産みたいよ・・・。」
何も言ってくれない朝人にそう伝える。
何だか涙が溢れてきて、その顔を朝人の胸に埋めた。
そして・・・
「悪いところしかないはずなのに・・・!!
めっっっちゃムカつく!!!」
そう叫んだ。
「寝起きでも俺の悪口かよ!!?」
起きた朝人が文句を言ってきて、それには笑いながら朝人の胸から顔を離した。
「・・・うわ、お前寝ながらよだれ垂らしてんじゃん!!
マジでガキかよ!!」
よだれではなく涙なのに、朝人が自分の胸を見下ろしそう声を上げた。
それに大笑いしながら、私は朝人のことをもっと強く抱き締めて朝人の胸に顔を埋めた。
「ムカつくからこの綺麗なシャツも汚しちゃう!!!」
「わざとはすんなよ!!
どんな仕返しだよ!!!」
怒ったような声を出しているけれど、朝人の腕は私のことを離していなくて。
それに少ししたら面白そうに笑いだしていた。
「・・・んっ」
身体の少しの痛みと窮屈な感覚で目を開けると、薄暗い緑が目の前にあった。
それでここがテントの中だったことを思い出し、それとコレにも気付いた。
寝ている私を後ろから抱き締め、抱き枕のようにしいる朝人の身体に。
ゆっくりと体勢を変えて仰向けになり、すぐ隣にいる朝人の顔を見る。
寝ているのにめちゃくちゃ完璧に整った顔をしていて、イビキの1つもかいていない。
かと思ったら・・・
「・・・マッズ・・・」
と、小さく寝言を言っていて、それには面白くて笑いを堪える。
またゆっくりと体勢を変えて朝人に向き合うように横になってみても、朝人は目を開けない。
朝人の腕がのっている自分の身体を感じながら、私も腕をゆっくりと動かし朝人の背中に回した。
少しだけ抱き締めると、朝人は目を閉じながらも私の身体をほんの少しだけ抱き締め返してくれた。
「誰だと思ってるの・・・?」
朝人の顔を見詰めながら小さな声で聞いたけれど、朝人は何も返事をしない。
「私、佐伯さんより美味しいご飯を作れるよ・・・たぶん・・・。
私は付き合えるよ・・・結婚も出来るし、妊娠出来れば子どもだって産みたいよ・・・。」
何も言ってくれない朝人にそう伝える。
何だか涙が溢れてきて、その顔を朝人の胸に埋めた。
そして・・・
「悪いところしかないはずなのに・・・!!
めっっっちゃムカつく!!!」
そう叫んだ。
「寝起きでも俺の悪口かよ!!?」
起きた朝人が文句を言ってきて、それには笑いながら朝人の胸から顔を離した。
「・・・うわ、お前寝ながらよだれ垂らしてんじゃん!!
マジでガキかよ!!」
よだれではなく涙なのに、朝人が自分の胸を見下ろしそう声を上げた。
それに大笑いしながら、私は朝人のことをもっと強く抱き締めて朝人の胸に顔を埋めた。
「ムカつくからこの綺麗なシャツも汚しちゃう!!!」
「わざとはすんなよ!!
どんな仕返しだよ!!!」
怒ったような声を出しているけれど、朝人の腕は私のことを離していなくて。
それに少ししたら面白そうに笑いだしていた。
0
あなたにおすすめの小説
ちょっと大人な物語はこちらです
神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な短編物語集です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
17歳男子高生と32歳主婦の境界線
MisakiNonagase
恋愛
32歳の主婦・加恋。冷え切った家庭で孤独に苛まれる彼女を救い出したのは、ネットの向こう側にいた二十歳(はたち)と偽っていた17歳の少年・晴人だった。
「未成年との不倫」という、社会から断罪されるべき背徳。それでも二人は、震える手で未来への約束を交わす。少年が大学生になり、社会人となり、守られる存在から「守る男」へと成長していく中で、加恋は自らの手で「妻」という仮面を脱ぎ捨てていく…
なお、スピンオフもございます。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
俺様上司に今宵も激しく求められる。
美凪ましろ
恋愛
鉄面皮。無表情。一ミリも笑わない男。
蒔田一臣、あたしのひとつうえの上司。
ことあるごとに厳しくあたしを指導する、目の上のたんこぶみたいな男――だったはずが。
「おまえの顔、えっろい」
神様仏様どうしてあたしはこの男に今宵も激しく愛しこまれているのでしょう。
――2000年代初頭、IT系企業で懸命に働く新卒女子×厳しめの俺様男子との恋物語。
**2026.01.02start~2026.01.17end**
◆エブリスタ様にも掲載。人気沸騰中です!
https://estar.jp/novels/26513389
淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる