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先生が私のことを大人の女として見てくれた。
凄く凄く嬉しかった・・・。
“朝人”に“お帰りなさい”と言えないのは寂しかったけれど、それ以上に嬉しい気持ちもあると思えていた。
だけど・・・
「・・・お前!!!
“朝1番”が閉店するって俺に連絡して来いよ!!
俺のこと舐めんなよ!?
俺以上に“朝1番”を必要としてた常連なんていねーだろ!!
それくらいの常連客だったんだよ!!俺は!!」
カヤのお姉さんが応接室に入れてくれ、カヤのお姉さんが扉から出ていきその扉が閉まった瞬間、“先生”ではなく“朝人”の顔で私に詰め寄ってきた。
見た目は“先生”だけど、中身は“朝人”の顔で。
それには爆笑してしまい、“先生”ではなくなり残念な気持ちにはなったけれど、“朝人”と会えてさっきよりもめちゃくちゃ嬉しくなった。
“朝1番”の・・・“私”の常連客であった“朝人”に会えた。
あの店ではなく私が勤めている会社のビルで会えた。
「東京に帰ってきてたんですね?」
「帰ってきてた・・・!!
お前の21の誕生日の日に帰ってきてたんだぞ!?
そんな常連客なんて俺くらいだろ!!?
俺はそれくらいの常連客だったんだよ!!
ただの常連客だったけどな、俺はそれくらいの常連客だったんだよ!!」
先生の常連魂を聞き、私の21歳の誕生日に帰ってきてくれていたことには驚きながら口を開こうとしたら・・・
「朝、煩いよ。
立ち話じゃなくて座って貰いなよ、気持ち悪いな~。」
カヤのお姉さんがお盆にお茶を2つのせて入ってきた。
「副ちゃん、座って?」
「私は挨拶をしたかっただけなので、お茶までは・・・。」
「みんなもう退社する雰囲気になってるし、大丈夫だよ。」
カヤのお姉さんがテーブルにお茶を2つ置くと、先生が不貞腐れた顔ですぐに椅子に座った。
「あ・・・美鼓、カヤに連絡しとけ。
俺18時からもう1件アポが入ってて。
カヤが担当になる所で俺も同席する予定で。」
「カヤ・・・カヤだ、そうだ。」
会長の名前を思い出しながら呟くと、先生が私のことを真っ直ぐと見詰めてきた。
そして自分の前の席を指差してくる。
それには笑いながら先生の向かい側に座り、言った。
「私、カヤと同じ高校で同じ生徒会で。
高校1年生の頃からずっと友達なんですよね。」
「・・・はあ!?マジで!?
おい!!美鼓!!」
「私に怒らないでよ、気持ち悪いなぁ。
そんな風に気持ち悪いから福ちゃんが社会人になったこのタイミングだったんでしょ、気持ち悪~い。」
「いつもいつも、俺の何が気持ち悪いんだよ!!!」
先生が怒鳴るとカヤのお姉さんがポケットからスマホを取り出した。
「あいつに間を持たせろって伝えとけ!!
高校の頃の同級生らしいから余裕だろ!!
あいつも嬉しそうにしてたし!!
・・・お前らの同級生で画家になった人がいて、18時からのアポはその人だから大丈夫だろ。」
それを聞き、私は何度も頷く。
「全然大丈夫なはずです!!
あの2人高校の時めちゃくちゃ・・・め~っちゃくちゃ仲良しでしたから!!」
会長も今からあの男子に会うのだと思い、それにも自然と笑顔になりながら、目の前に座った先生を見詰め返した。
凄く凄く嬉しかった・・・。
“朝人”に“お帰りなさい”と言えないのは寂しかったけれど、それ以上に嬉しい気持ちもあると思えていた。
だけど・・・
「・・・お前!!!
“朝1番”が閉店するって俺に連絡して来いよ!!
俺のこと舐めんなよ!?
俺以上に“朝1番”を必要としてた常連なんていねーだろ!!
それくらいの常連客だったんだよ!!俺は!!」
カヤのお姉さんが応接室に入れてくれ、カヤのお姉さんが扉から出ていきその扉が閉まった瞬間、“先生”ではなく“朝人”の顔で私に詰め寄ってきた。
見た目は“先生”だけど、中身は“朝人”の顔で。
それには爆笑してしまい、“先生”ではなくなり残念な気持ちにはなったけれど、“朝人”と会えてさっきよりもめちゃくちゃ嬉しくなった。
“朝1番”の・・・“私”の常連客であった“朝人”に会えた。
あの店ではなく私が勤めている会社のビルで会えた。
「東京に帰ってきてたんですね?」
「帰ってきてた・・・!!
お前の21の誕生日の日に帰ってきてたんだぞ!?
そんな常連客なんて俺くらいだろ!!?
俺はそれくらいの常連客だったんだよ!!
ただの常連客だったけどな、俺はそれくらいの常連客だったんだよ!!」
先生の常連魂を聞き、私の21歳の誕生日に帰ってきてくれていたことには驚きながら口を開こうとしたら・・・
「朝、煩いよ。
立ち話じゃなくて座って貰いなよ、気持ち悪いな~。」
カヤのお姉さんがお盆にお茶を2つのせて入ってきた。
「副ちゃん、座って?」
「私は挨拶をしたかっただけなので、お茶までは・・・。」
「みんなもう退社する雰囲気になってるし、大丈夫だよ。」
カヤのお姉さんがテーブルにお茶を2つ置くと、先生が不貞腐れた顔ですぐに椅子に座った。
「あ・・・美鼓、カヤに連絡しとけ。
俺18時からもう1件アポが入ってて。
カヤが担当になる所で俺も同席する予定で。」
「カヤ・・・カヤだ、そうだ。」
会長の名前を思い出しながら呟くと、先生が私のことを真っ直ぐと見詰めてきた。
そして自分の前の席を指差してくる。
それには笑いながら先生の向かい側に座り、言った。
「私、カヤと同じ高校で同じ生徒会で。
高校1年生の頃からずっと友達なんですよね。」
「・・・はあ!?マジで!?
おい!!美鼓!!」
「私に怒らないでよ、気持ち悪いなぁ。
そんな風に気持ち悪いから福ちゃんが社会人になったこのタイミングだったんでしょ、気持ち悪~い。」
「いつもいつも、俺の何が気持ち悪いんだよ!!!」
先生が怒鳴るとカヤのお姉さんがポケットからスマホを取り出した。
「あいつに間を持たせろって伝えとけ!!
高校の頃の同級生らしいから余裕だろ!!
あいつも嬉しそうにしてたし!!
・・・お前らの同級生で画家になった人がいて、18時からのアポはその人だから大丈夫だろ。」
それを聞き、私は何度も頷く。
「全然大丈夫なはずです!!
あの2人高校の時めちゃくちゃ・・・め~っちゃくちゃ仲良しでしたから!!」
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