【完】秋の夜長に見る恋の夢

Bu-cha

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ダイニングテーブルで、武蔵が唐揚げを沢山食べていく。
久しぶりに・・・本当に久しぶりに食べていく・・・。



指1本、指先さえも触れたことがない武蔵の唇に、私が揚げた唐揚げが触れる・・・。



30歳にもなってそんなことを考えてしまう自分が恥ずかしくて、慌てて武蔵から視線を逸らした・・・。



「唐揚げ、やっぱり小町のお母さんと小町が作ったのが1番美味しい。」



「そっか・・・。
もう36歳なのに沢山食べられるね。」



「うん・・・。
今日、唐揚げでよかった。」



武蔵が優しい笑顔でそう言ってくれて、私に笑い掛けてくれる。



眼鏡を外した顔で、笑い掛けてくれる。



そこに恋の色はないけれど、私にはそれでも嬉かった。



とても、嬉しかった・・・。
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