【完】秋の夜長に見る恋の夢

Bu-cha

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その後の通勤電車、考えていた。
ずっと、考えていた・・・。
考えすぎて2駅通りすぎるくらい、考えていた・・・。



考えて・・・



考えて・・・



考えた勢いのまま、研究室へ。



「部長。」



「ああ、おはよう。」



部長に挨拶をされ、挨拶をすることを思い出して挨拶をした。



そして、聞いた。



「社長の娘さん、次の婚約者はもう決まっているんですか?」



「・・・候補はいるみたいだね。
村田隼人っていう婚約者候補がいたんだけど、そういう感じの人。」



「あの人みたいな感じですか・・・。」



運転席に乗っていたあの男性を思い浮かべる。
凄く・・・良い男性なのはよく分かった。
でも、そんな人でも婚約者候補から外されることもある・・・。



まだ、婚約者“候補”・・・。



まだ、“候補”・・・。



そう思いながら、何度か小さく深呼吸をした。



部長を見詰め、聞いた。



「明日から7時頃に出勤してもいいですか?」



夜は12時までに帰宅をしないといけない。
だから、朝の時間だけしかない。



薬を創ろう・・・。



俺は、薬を創ろう・・・。



これしか極められないから・・・。



俺には一刀しか極められないから・・・。



それしかない。
俺にはそれしかないけど。



それで、選んでもらうしかない・・・。



それで・・・



あの子の婚約者に・・・



選んでもらうしかない・・・。



だから・・・



だから・・・



創ろう・・・。



薬を・・・。
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