【完】好き好き大好きの嘘

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「この世界は弱肉強食だからね、あまりにも強大な相手を目の前にして戦うと興奮しすぎて・・・。
もう少しこのまま抱き締めてていい？」



「うん、いいよ。」



一夜に力強く抱き締められたまま、考える。



考える。



よく、考える。



私と結子が生まれ落ちてきたこの世界。
そして永家の“家”。
私と結子を取り巻く全ての環境や人間。



これまでの全てのことを考えながら、私はお腹に感じる一夜の熱すぎる熱に小さく笑いながら一夜を見上げた。



そして、激しい愛情を込めている目で私を見下ろす一夜に笑い続け、お腹に感じる一夜の熱を右手で少しだけ触れた。



それに身体を大きく反応させた一夜は苦しそうな顔で私のことを見下ろした。



「今日はセックスをしないつもりで来てるから、あんまりそういうことはしないで。」



「しないの？」



笑いながら聞いて、私は一夜の熱すぎる熱を右手の手の平でゆっくりと擦りあげていく。



それに初めて見る動揺している顔をしていて、そんな顔を見られて嬉しくも思う。



「私はセックスしたいな。」



好きな女の子からワガママを言われたら嬉しいらしいので、私はそうワガママを言ってみた。







翔子side.........