【完】好き好き大好きの嘘

Bu-cha

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翔子にも言ったことはない“誕生日おめでとう”の言葉。
それを結子に伝えた。



そして最悪な誕生日になったであろう結子に更に続ける。



「プレゼントを準備してるから明日渡すよ。
早めに出勤出来る?」



「私に・・・?何で?」



今日で別れる予定だった翔子にも1度も渡さなかった誕生日プレゼント。
それを俺は結子にだけ初めて準備をした。



「結婚祝いにと思って準備してたから。
だから誕生日プレゼントとして受け取ってよ。」



そんな灰色の言葉を伝えると結子は少し無言になってから・・・



「誕生日プレゼントなら貰えないよ。
気持ちだけ貰っておくね・・・。
私、結婚出来なくてごめんね?
プレゼント無駄になっちゃうよね、お金はちゃんと返すから。
何を準備してくれてたんだろう?」



その言葉に思わず胸を強く抑えた。
死ぬほど苦しくなってきて、少し多めに空気を吸う。



「リップ1本だけだから、受け取ってよ。
それに俺が買ったわけじゃないから。
駿が企画して初めて形になった爆売れして入手困難なリップ。
それを駿が記念にってくれたから、それをプレゼントするだけだから。」



本当のことを伝えると結子はまた少しだけ無言になった。
そんな結子に続ける。



「使わなくてもいいから、持ってるだけで、見てるだけでもいいから。
結子に準備した物だから結子に貰って欲しい。
真っ赤なリップで結子にはあんまり合わない色だろうから、持って見てるだけでもいいから。」
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