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母親も大笑いしながら部屋を出ていった。
俺は、この男みたいな女を見る。
「でもさ、男の俺が、こんな・・・、女の格好してるなんて、変だよね・・・?」
俺は、生まれて初めて口に出す思いに、緊張で手が震える。
「俺は・・・可愛い格好が、したい・・・。
男だから、全然可愛くないかもしれないけど・・・。」
この男みたいな女に、何故か打ち明けてしまった。
俺の、小さな頃からの、思いを。
初めて声に出して言った思いに、涙まで溢れ出ようとしてくる・・・。
痛いくらい握り締めていた手が、ゆっくりとこの女の大きな両手に包まれる。
「可愛くなるためにした格好なら、それは可愛い格好だよ。」
俺は驚き、この男みたいな女を見返す。
「私は、応援するよ。
シューが可愛い格好をしたいなら、私は、応援する。」
そう言って、豪快に笑った・・・。
俺の悩みも、不安も、葛藤も、全てを一瞬で吹き飛ばすような、豪快な笑顔。
ねーちゃんの試合を見に行った時の、この男みたいな女の姿を思い出した。
ピンっと伸びた背筋、
堂々とコートの中に入る姿、
ピンチの時もチャンスの時も、いつも豪快に笑っていた。
その姿に、“憧れ”を抱いた。
誰もが惹かれる、そんな格好よさと、強さを持つ、この男みたいな女に・・・。
夏生・・・に、憧れを抱いた・・・。
俺は、この男みたいな女を見る。
「でもさ、男の俺が、こんな・・・、女の格好してるなんて、変だよね・・・?」
俺は、生まれて初めて口に出す思いに、緊張で手が震える。
「俺は・・・可愛い格好が、したい・・・。
男だから、全然可愛くないかもしれないけど・・・。」
この男みたいな女に、何故か打ち明けてしまった。
俺の、小さな頃からの、思いを。
初めて声に出して言った思いに、涙まで溢れ出ようとしてくる・・・。
痛いくらい握り締めていた手が、ゆっくりとこの女の大きな両手に包まれる。
「可愛くなるためにした格好なら、それは可愛い格好だよ。」
俺は驚き、この男みたいな女を見返す。
「私は、応援するよ。
シューが可愛い格好をしたいなら、私は、応援する。」
そう言って、豪快に笑った・・・。
俺の悩みも、不安も、葛藤も、全てを一瞬で吹き飛ばすような、豪快な笑顔。
ねーちゃんの試合を見に行った時の、この男みたいな女の姿を思い出した。
ピンっと伸びた背筋、
堂々とコートの中に入る姿、
ピンチの時もチャンスの時も、いつも豪快に笑っていた。
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夏生・・・に、憧れを抱いた・・・。
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