上 下
72 / 206
3

3-31

しおりを挟む
近くのコンビニで、ショートケーキが2つ入っているパックを買った。
ラスボスにおんぶをされたまま、また夜道を帰っていく。



「あそこ、右。」



指を指しながら、ラスボスに道を教える。
普段あんまりコンビニに行かないから、ラスボスは近くでもコンビニの場所がよく分かっていない。



私が言った通りに、ラスボスが歩いていく。



「懐かしいな。
これ、よくやったな。」



「うん。今はスマホの地図アプリで音声案内してくれるからね。
どこにでも行けるようになってよかったね?」



「その入力する方に時間掛かるけどな!」



「道行く人によくやってもらってるんでしょ?」



「世界は優しい人で溢れてるんだよ!!」



「私は・・・そう思えない。」




同窓会での出来事を思い出して、ラスボスの太い首にギュッと抱き付く。




「私は、コミュ障だから。」



「お!懐かしい言葉出てきたな!!」



「ラスボスの会社のカップル達を破局させるくらい、コミュ障だから。」



「あの程度で別れたなら、いずれ別れてたから気にすんな!
別れた奴らもみんな新しい相手いたり結婚してるしな!」
しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

要注意な婚約者

恋愛 / 完結 24h.ポイント:976pt お気に入り:424

異世界に転移したからモンスターと気ままに暮らします

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:63pt お気に入り:7,193

【完結】義姉の言いなりとなる貴方など要りません

恋愛 / 完結 24h.ポイント:2,635pt お気に入り:3,544

『私に嫌われて見せてよ』~もしかして私、悪役令嬢?! ~

恋愛 / 完結 24h.ポイント:56pt お気に入り:46

婚約者は私を溺愛してくれていたのに、妹に奪われた。

恋愛 / 完結 24h.ポイント:1,088pt お気に入り:16

『種族:樹人』を選んでみたら 異世界に放り出されたけれど何とかやってます

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:120pt お気に入り:3,545

処理中です...