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大学がエスカレーターのこの高校は、1月になると登校する日もそんなにない。
一応、附属生の受ける論文があるので、それの勉強がある程度。
全く早川を見掛けることがなくなり、俺の心はある意味平和だった。
新しい彼女も出来て、珍しく優しく出来ていると思う。
そして、2月14日のバレンタインデー。
クラスの女子生徒や、部活の2年1年のメンバー、更には全然関わったことがない女子生徒からもチョコを貰った。
職員室で他の男性教師から冷やかしを受けていると、「創さーん!」とドアの所から声を掛けられる。
見てみると、部活の3年のメンバーだった。
「おー!今日来てたのか。」
「うん、ちょっとこっち来てください!」
あぁ、バレンタインだからな、とバレバレだったが何も言わずについていく。
部活のミーティングルームまでついていくと、思った通り3年のメンバーが集合していた。
そして、すぐに早川を見付ける。
後ろの端の方にいたがすぐに目に入った。
心臓がドクンッと跳ねた。
身体中がカッと一気に熱くなる。
「創さん珍しい~!照れてる!」
「うるせーよ・・・」
久しぶりに見た早川は、部活での日焼けがなくなりすっかり色白になり、キレイな黒髪は前に見た時より伸びていた。
誰よりも整った顔が俺を見ようとているのに気付き目を反らす。
「創さん、これみんなからです!」
キャプテンがチョコと寄せ書きを渡してくれた。
「おー!ありがとな~。」
うるさい心臓をなんとか無視し答える。
それぞれのメンバーと軽く喋り、別れを言って職員室に戻る。
職員室の席につき、寄せ書きを見てみる。
《創さん大好き~》
《創さんはわたしの初恋!!》
など、冗談か本気が分からない言葉が沢山並び、早川の名前を見付ける。
《1番大好きな先生です!》
と、書かれていた・・・。
なんだか、涙が流れそうになり、必死に耐える。
俺なりに頑張ってきて良かった。
何かのタイミングであいつの耳に学校や部活の話が入った時、良い話であるよう、これからも頑張ろう・・・。
早川が引退した後、空っぽになっていた心にまた火が灯った。
一応、附属生の受ける論文があるので、それの勉強がある程度。
全く早川を見掛けることがなくなり、俺の心はある意味平和だった。
新しい彼女も出来て、珍しく優しく出来ていると思う。
そして、2月14日のバレンタインデー。
クラスの女子生徒や、部活の2年1年のメンバー、更には全然関わったことがない女子生徒からもチョコを貰った。
職員室で他の男性教師から冷やかしを受けていると、「創さーん!」とドアの所から声を掛けられる。
見てみると、部活の3年のメンバーだった。
「おー!今日来てたのか。」
「うん、ちょっとこっち来てください!」
あぁ、バレンタインだからな、とバレバレだったが何も言わずについていく。
部活のミーティングルームまでついていくと、思った通り3年のメンバーが集合していた。
そして、すぐに早川を見付ける。
後ろの端の方にいたがすぐに目に入った。
心臓がドクンッと跳ねた。
身体中がカッと一気に熱くなる。
「創さん珍しい~!照れてる!」
「うるせーよ・・・」
久しぶりに見た早川は、部活での日焼けがなくなりすっかり色白になり、キレイな黒髪は前に見た時より伸びていた。
誰よりも整った顔が俺を見ようとているのに気付き目を反らす。
「創さん、これみんなからです!」
キャプテンがチョコと寄せ書きを渡してくれた。
「おー!ありがとな~。」
うるさい心臓をなんとか無視し答える。
それぞれのメンバーと軽く喋り、別れを言って職員室に戻る。
職員室の席につき、寄せ書きを見てみる。
《創さん大好き~》
《創さんはわたしの初恋!!》
など、冗談か本気が分からない言葉が沢山並び、早川の名前を見付ける。
《1番大好きな先生です!》
と、書かれていた・・・。
なんだか、涙が流れそうになり、必死に耐える。
俺なりに頑張ってきて良かった。
何かのタイミングであいつの耳に学校や部活の話が入った時、良い話であるよう、これからも頑張ろう・・・。
早川が引退した後、空っぽになっていた心にまた火が灯った。
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