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担任の先生とお父さん、鮫島君、そして僕・・・。
その4人で教室に入り先生とお父さんが何かを話している。
でも、僕は耳に入ってこなくて・・・。



唯一、耳に入ってくるのは・・・



「こいつを変に甘やかすなよ!!
飯も普通に食えねーし、人の話は無視してるし、勉強が出来るからってそれが何だよ!!
こいつの将来のことを考えたら今からちゃんとさせた方がいいだろ!!
渡が死んだ後こいつどうするんだよ!?
真理姉1人くらいだったら俺がどうにかしてやるけどな、うちには理子もいるしこいつまで俺は知らねーからな!?」



鮫島君の怒鳴り声だけは耳に入ってくる。



僕の中に入ってくる。



りーちゃんの声のように、鮫島君の怒鳴り声は真っ直ぐと僕に入ってくる。
鮫島君はりーちゃんのように“鮫”は持っていないはずなのに、それでも噛み付かれているように感じる。




「母ちゃんに迷惑掛けるようなことしたら許さねーからな!?
うちの母ちゃん若いからって、渡が死んだ後までお前の面倒見させるなよ!?」



りーちゃんの“お母さん”を僕が追いかけ始めてから、鮫島君は僕によく怒鳴るようになった。
それまではここまで怒鳴ることはなかったのに。



「お前、やると決めたら出来る奴だろうが!!!
自分を殺してでもやれよ!!!」



「・・・鮫島君は・・・自分を、殺してるからね・・・。」



「・・・うるせーよ。
誰に何聞いたか知らねーけど、それ以上余計なこと言うなよ?」



そう言いながら僕を睨み付けてくる。



僕が会話を出来るのは、りーちゃんと鮫島君と的場さんだけだった。



それ以外の人の言葉は全然聞こえなかった。



「どうやって・・・自分を、殺すんだろう・・・。」



そう呟いた時には、僕は自分の部屋の机で・・・。



夜もすっかりと暗くなっているのに気付いた。
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