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本当に薔薇の花のようなこの子の唇を割り、花びらのように甘い舌に触れた瞬間に、気付きそうになった何か・・・。
それに必死に気付かないふりをしながら何度も求めた。




何度も何度も、その花びらのように甘い舌を求めながら、素早くワイシャツを脱ぎ、ベルトに手を掛ける・・・




その時、明るい部屋の中、この子がギュッと目を閉じた。




いつも“俺”を見てくれていたこの子が、初めて、こんなに目を閉じる・・・
そんな些細なことでも、俺を不安にさせてくる・・・




「・・・ハァ、目・・・開けてよ。」




既に乱れた呼吸をしながらこの子に言っても、その目が開くことはない・・・
それでも、少し強引に、でも少しでも優しくするように、服を脱がせていく・・・




ギュッと目を閉じたままでも、全身に力が入っていても、拒否をされることはない。





そして、この子を、裸にした・・・。
明るい電気の下でも、その姿はあまりに綺麗で・・・。
その姿を、この目に焼き付ける・・・。




1度、だけ・・・。




1度、だけ・・・。





そう思いながら、真っ赤に染まっていくこの薔薇を、名一杯、可愛がる・・・。





身体に力が入っていても、時折漏らす吐息が聞こえてくる。
目を閉じていても、その瞳は、俺を求めているのが全身から伝わる。





チラリと見た、この薔薇の花の真ん中は、沢山の蜜で潤っていて・・・





そこが、俺を誘惑するように誘ってくる・・・





誘われ・・・





誘われ・・・





思いっきり、指を、その中に・・・





その、あまりのキツさとこの子の身体の強張り・・・
そして、目を見開いたこの子の表情を見て・・・





ゆっくりと、この子のソコに、視線を移していく・・・





全く慣らさず一気に2本の指で突き刺してしまった、この子のソコからは・・・





少し、血が出ていた・・・。






この薔薇の花がまだ蕾だったことを、初めて知った・・・。
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