【完】死神にウェディングドレスを

Bu-cha

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それには驚きすぎたけど、俺は言葉を出した。



「きょうだいの中では・・・あの2人はいずれ結婚すると全員が思ってる・・・。
それくらい、あの2人は・・・そういう雰囲気がある・・・。」



そう言葉を出した俺に、妙子が大笑いした。



「全然そんな動きなかったから!!
お互いに何にも意識してなかったし、大親友みたいな感じしかしてなかったけど!!」



妙子がそんなことを言って、大笑いしながら俺のことを見てくる。



「サメ見てたら、私も頑張ろ~と思える。
サメに比べたら私なんて楽勝な感じしちゃうし。」



「楽勝・・・?」



「恋愛!!」



「恋愛・・・?」



俺が呟くと、妙子は奇抜な顔面をしながらも俺のことを優しい目で見詰めてきた。



「私、好きな人の為に女の子らしくなりたいんだ。
告白したいとか付き合いたいとかそんなんじゃないけど、私・・・女の子らしくなりたくて。
でも、私こんなんだしこればっかりは追究出来ないかな~とは思ってて。
でも、サメ見てたら私なんて楽勝じゃん!って思って気合い入る!!」



妙子がそんなことを言った後、好きな奴の話を始めた。



どうやって出会ったのか。
どんな奴だったのか。
そいつとどんな風に過ごしてきたのか。
そして、どうやって別れたのか。



そんな恋愛の話を、奇抜な顔面で笑いながら話す妙子の話は、やっぱり俺にスッと入ってきた。



再会してから半年・・・。



会う度に思う・・・。



凄く良い奴だなと・・・。



やっぱり、俺はこいつのことが好きだなと・・・。



でも・・・



でも・・・



空手着姿の妙子を見ることが出来ないのは、素直に寂しいと思った・・・。



大好きだったから・・・。



俺は、妙子の空手着姿が大好きだったから・・・。



女の子なのに猿みたいな頭で・・・



女の子なのに前歯がよく失くなって・・・



それでも笑いながら、泥だらけになった空手着を払うことなく・・・



起き上がる・・・。



何度でも・・・



何度でも・・・



起き上がってみせる・・・。



そんな妙子の姿を、俺は会えなくなってからも忘れたことはなかった・・・。
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