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「おい、俺だけなのにカメラ回すな。」
母ちゃんが仕事に行った後にリビングのソファーでボーッとしていると、カメラを回した理子が俺のことを撮ってきた。
「絶賛反抗期中のダサいお兄ちゃんの姿をカメラに入れる~。
大学生になったのにまだ反抗期とかウケるよね!!」
「・・・うるせーよ。」
「あっちのお兄ちゃんは反抗期とかなかったのに!!」
「あっちの“お兄ちゃん”は、自分の親の声も姉貴の声も聞こえねーから、ある意味反抗してるだろ!!
それにお前なんて、生まれた時からずっと反抗期じゃねーか!!」
「・・・ウッザ!!!」
理子が怒りまくりった様子で自分の部屋に戻っていった。
俺の前では相変わらず可愛くない奴だった。
理子がいなくなり静かになったリビングの中、俺は静かに立ち上がる。
立ち上がったら・・・玄関の鍵が外側から開き、玄関の扉が開いた。
見てみると、今日も真理姉だった。
母ちゃんが仕事に行った後にリビングのソファーでボーッとしていると、カメラを回した理子が俺のことを撮ってきた。
「絶賛反抗期中のダサいお兄ちゃんの姿をカメラに入れる~。
大学生になったのにまだ反抗期とかウケるよね!!」
「・・・うるせーよ。」
「あっちのお兄ちゃんは反抗期とかなかったのに!!」
「あっちの“お兄ちゃん”は、自分の親の声も姉貴の声も聞こえねーから、ある意味反抗してるだろ!!
それにお前なんて、生まれた時からずっと反抗期じゃねーか!!」
「・・・ウッザ!!!」
理子が怒りまくりった様子で自分の部屋に戻っていった。
俺の前では相変わらず可愛くない奴だった。
理子がいなくなり静かになったリビングの中、俺は静かに立ち上がる。
立ち上がったら・・・玄関の鍵が外側から開き、玄関の扉が開いた。
見てみると、今日も真理姉だった。
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