【完】死神にウェディングドレスを

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9-12

そう言った・・・。
俺は妙子にそう言った・・・。
その言葉には、嘘も社交辞令もなかった・・・。



豊は本当に問題なんてなく、仕事が出来ていた・・・。



本当に、出来ていた・・・。



そんなことまで考えられるくらい、それはスローモーションに見えた・・・。



トラックに設置されたクレーン・・・



それをリモコンで操作し、単管パイプの束を吊り上げトラックの荷台に積載する作業・・・。



その作業中、クレーンの動きが少しおかしいとは思った・・・。



そう思った時、リモコンを操作していた奴が豊のことを呼んだ・・・。



呼んだ・・・。



そして、豊がそいつの方に走ってきて・・・



走ってきて・・・。



落ちてきた・・・。



落ちてきた・・・。



信じられないことに、落ちてきた・・・。



単管パイプの束が、豊に向かって・・・



落ちてきた・・・。