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それには心臓が痛いくらいにギュッとなった。
青兄の時と同じくらいに・・・。
でも、あの時は出来なかった演技をしまくり、普通の顔で口を開いた。
"青兄みたいな奴がいるもんなんだな。”
”うん、たまにいるんだよね。”
"・・・何人かいたのかよ。”
"うん、何人かいた。”
"俺、聞いたことねーけど。”
"自分からわざわざ言わないよ、守じゃないんだから。
守はすぐに"また女から告られた”とか教えてくれるけど、普通は聞かれてないのに言わないんじゃない?”
"言えよ・・・。
そいつらの中で好きな男いた?
俺の恋の応援をしてるから自分の恋なんてする暇なかっただろ。”
心臓が嫌な感じで鳴っている中、めちゃくちゃ気合いを入れまくって普通に聞いた。
俺の方を見てくれないチロの横顔に・・・。
何でか、チロはさっきから全然俺の方を見てくれない。
俺のことが今は男として好きなはずのチロには困るはずなのに、チロは少しも俺のことを見てくれなくてめちゃくちゃ怖くなる。
めちゃくちゃ怖くなっていたら・・・
"じゃあ、自分の恋が出来なくなるから、守の恋を応援するのはもうやめようかな。”
チロの横顔がそう言った・・・。
それは、俺がチロに言わせたいと思っていた言葉だった。
俺のことを男として好きなはずのチロに俺の恋の応援なんてさせるのは可哀想だから・・・。
そんなの、チロがめちゃくちゃ可哀想だと思うから・・・。
他のどんな女のことを傷付けても何とも思わないような最悪な俺だけど、チロのことだけはこれ以上傷付けたくはないと思う・・・。
本気で、そう思う・・・。
なのに、チロからのその言葉には何も言えなくて。
頷くだけも出来なくて・・・。
そんな俺にチロの横顔は楽しそうに笑った。
"そんなに私の顔を見てこないでよ~!!
守の顔を見られないじゃん!!”
そんなよく分からない文句を言ったチロが、やっと俺のことを見てきた。
普通の顔で見てきて・・・
"私は守の恋を全力で応援するよ!!
昔からそう言ってたでしょ?
これからもそうする!!”
全然タイプではないチロの顔が力強くそう言って、俺の背中を力強く推してきた。
"行くよ、守。
花音ちゃんはお兄さんと結婚しちゃったから、花音ちゃんと同じくらい可愛い女の子と結婚出来るように頑張れ、守!!
私達のコンビネーションは昔から最高でしょ?
だから絶対に出来るよ、守!!”
青兄の時と同じくらいに・・・。
でも、あの時は出来なかった演技をしまくり、普通の顔で口を開いた。
"青兄みたいな奴がいるもんなんだな。”
”うん、たまにいるんだよね。”
"・・・何人かいたのかよ。”
"うん、何人かいた。”
"俺、聞いたことねーけど。”
"自分からわざわざ言わないよ、守じゃないんだから。
守はすぐに"また女から告られた”とか教えてくれるけど、普通は聞かれてないのに言わないんじゃない?”
"言えよ・・・。
そいつらの中で好きな男いた?
俺の恋の応援をしてるから自分の恋なんてする暇なかっただろ。”
心臓が嫌な感じで鳴っている中、めちゃくちゃ気合いを入れまくって普通に聞いた。
俺の方を見てくれないチロの横顔に・・・。
何でか、チロはさっきから全然俺の方を見てくれない。
俺のことが今は男として好きなはずのチロには困るはずなのに、チロは少しも俺のことを見てくれなくてめちゃくちゃ怖くなる。
めちゃくちゃ怖くなっていたら・・・
"じゃあ、自分の恋が出来なくなるから、守の恋を応援するのはもうやめようかな。”
チロの横顔がそう言った・・・。
それは、俺がチロに言わせたいと思っていた言葉だった。
俺のことを男として好きなはずのチロに俺の恋の応援なんてさせるのは可哀想だから・・・。
そんなの、チロがめちゃくちゃ可哀想だと思うから・・・。
他のどんな女のことを傷付けても何とも思わないような最悪な俺だけど、チロのことだけはこれ以上傷付けたくはないと思う・・・。
本気で、そう思う・・・。
なのに、チロからのその言葉には何も言えなくて。
頷くだけも出来なくて・・・。
そんな俺にチロの横顔は楽しそうに笑った。
"そんなに私の顔を見てこないでよ~!!
守の顔を見られないじゃん!!”
そんなよく分からない文句を言ったチロが、やっと俺のことを見てきた。
普通の顔で見てきて・・・
"私は守の恋を全力で応援するよ!!
昔からそう言ってたでしょ?
これからもそうする!!”
全然タイプではないチロの顔が力強くそう言って、俺の背中を力強く推してきた。
"行くよ、守。
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だから絶対に出来るよ、守!!”
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