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チロの顔が今日もこんなにも俺に力を与えてくる。
昔からそうだった・・・。
チロは俺達のエースで、俺のエースで・・・。
"行くか・・・。
花音みたいな女とまずは出会いに。”
チロが諦めることなくまだまだ戦うつもりなら、俺達も・・・、俺も、諦めることなく行くしかない。
諦めることなく進むと決めたけれど・・・
"ここまで送ってくれてありがとうね、お陰で早めに着けたよ。”
そう言って俺の車から降りようとしているチロの腕を、咄嗟に掴んだ。
咄嗟に掴んでしまった・・・。
だって、俺は散々見てきたから・・・。
女の乗り換えの早さを・・・。
あんなに俺のことが好きだの何だの言っていた女達は、俺と別れたら速攻で別の男の隣を歩いていた。
俺ではない、別の男の隣を・・・
チロも・・・。
俺の恋なんてたまにしか応援することなんてしなくなって、俺ではない別の男の隣を歩いて・・・
それで・・・それで、またあんなコトをする・・・。
俺ではない男の前で素っ裸になって、俺ではない男の手で、口で、チ◯コで、滅茶苦茶にされる・・・。
俺ではない男が今度はチロのことを血まみれに傷付ける・・・。
その光景が次から次へと浮かんできてしまい、俺はこの腕を離すことなんて出来なくて。
どうしても、出来なくて・・・。
不思議そうな顔をしているチロに、口を開いた。
"最近抜いてなかったから、時間があるなら久しぶりにヤっていい?”
死ぬほど気合いを入れまくって普通の顔でそう言った。
死ぬかと思った・・・。
俺はマジで死ぬかと思った・・・。
血まみれに傷付けれても、それでも・・、その男の隣を歩き続けるであろうチロの姿を妄想し、死ぬかと思った・・・。
"女なんてマ◯コにチ◯コを挿れておけば、しばらくは大人しく言うこと聞くもんだから。”
その時は"ウケる!!”と言って爆笑した青兄の言葉が今浮かんできてしまい、普通の顔を作ってチロにそう言った。
俺のことが男として好きなチロにめちゃくちゃ最悪なことを言った・・・。
なのに、チロは照れたように・・・嬉しそうに笑って・・・
"2つも誕生日プレゼントを貰って良いのかな・・・。”
そんな可愛すぎることを言ってきた。
"二十歳とかめでたいから何でも渡してやるよ。”
"二十歳って凄いね。”
俺の所にチロが戻ってきたことを確認し、俺は車をゆっくりと発進させた。
昔からそうだった・・・。
チロは俺達のエースで、俺のエースで・・・。
"行くか・・・。
花音みたいな女とまずは出会いに。”
チロが諦めることなくまだまだ戦うつもりなら、俺達も・・・、俺も、諦めることなく行くしかない。
諦めることなく進むと決めたけれど・・・
"ここまで送ってくれてありがとうね、お陰で早めに着けたよ。”
そう言って俺の車から降りようとしているチロの腕を、咄嗟に掴んだ。
咄嗟に掴んでしまった・・・。
だって、俺は散々見てきたから・・・。
女の乗り換えの早さを・・・。
あんなに俺のことが好きだの何だの言っていた女達は、俺と別れたら速攻で別の男の隣を歩いていた。
俺ではない、別の男の隣を・・・
チロも・・・。
俺の恋なんてたまにしか応援することなんてしなくなって、俺ではない別の男の隣を歩いて・・・
それで・・・それで、またあんなコトをする・・・。
俺ではない男の前で素っ裸になって、俺ではない男の手で、口で、チ◯コで、滅茶苦茶にされる・・・。
俺ではない男が今度はチロのことを血まみれに傷付ける・・・。
その光景が次から次へと浮かんできてしまい、俺はこの腕を離すことなんて出来なくて。
どうしても、出来なくて・・・。
不思議そうな顔をしているチロに、口を開いた。
"最近抜いてなかったから、時間があるなら久しぶりにヤっていい?”
死ぬほど気合いを入れまくって普通の顔でそう言った。
死ぬかと思った・・・。
俺はマジで死ぬかと思った・・・。
血まみれに傷付けれても、それでも・・、その男の隣を歩き続けるであろうチロの姿を妄想し、死ぬかと思った・・・。
"女なんてマ◯コにチ◯コを挿れておけば、しばらくは大人しく言うこと聞くもんだから。”
その時は"ウケる!!”と言って爆笑した青兄の言葉が今浮かんできてしまい、普通の顔を作ってチロにそう言った。
俺のことが男として好きなチロにめちゃくちゃ最悪なことを言った・・・。
なのに、チロは照れたように・・・嬉しそうに笑って・・・
"2つも誕生日プレゼントを貰って良いのかな・・・。”
そんな可愛すぎることを言ってきた。
"二十歳とかめでたいから何でも渡してやるよ。”
"二十歳って凄いね。”
俺の所にチロが戻ってきたことを確認し、俺は車をゆっくりと発進させた。
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