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第1章 ◆ はじまりと出会いと
20. ドタバタなおでかけ①
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おはようございます!
今日は楽しみにしていた、リィちゃんとカイト君とおでかけの日です。
カイト君の都合で、お昼くらいまでしか一緒におでかけできませんが、それでも十分うれしいです。
しかも、今日は三人だけでおでかけなので、自由に遊べます!
実は、前日までお兄ちゃん達にものすごく心配されました。
「小さい子たちだけで行くのはだめだ」とか、「男の子も一緒だなんてそっちの方が心配です」とか。
お父さんとお母さんも心配そうにしていましたが、「オルデンの外に出ないならいいよ」って言ってくれました。
みんながとても心配するので、実はリィちゃんが十三歳だということを言ったら、レガロお兄ちゃんがびっくりしてました。
レガロお兄ちゃん以外の家族は、直接リィちゃんに会ったことがないので首を傾げましたが、安心はしてくれたようでした。
今度、ちゃんとリィちゃんを紹介しよう…。
朝ご飯を食べて、家族みんなに声をかけて家を出ます。
学校が休みの日はこんなに早く外に出たことがなかったので、なんだかちょっと新鮮な気分です。
朝一番の馬車に乗って、オルデンの正門の停留所で降りました。まだ二人は来ていません。
街の門の時計を見れば、待ち合わせの時間まであと三十分くらいです。
馬車の便の都合で待ち合わせよりも早く着いたので、仕方ないです。
ずっと立って待つのも暇なので、ちょっとだけ停留所近くを探検してみることにしました。
門の時計が見えるところまでなら大丈夫だよね。
そう思って、時計を視界の端に見ながら停留所を離れました。
門の前だけでもたくさんの人が行き交っていて、オルデンの賑やかさがわかります。
この雰囲気の中にいるだけでわくわくしてきます。
少し歩くと騎士団の屋敷がありました。
朝礼をする騎士さん達が並んでいて、中には女の人もいました。
女の人の騎士さん、初めて見た!
騎士さん達の服装は軽装で、騎士団の紋章が入った腕章とポーチをしていました。
オルデンは人が多くて、狭い路地もたくさんあるので、見回りをする騎士さん達は軽装なんだとクロードお兄ちゃんが言っていました。
確かに、鎧や甲冑だと身動きがとれなさそうですよね。
しばらく騎士さん達を見つめていたら、それに気がついた騎士さんがにっこり笑いかけてくれました。
それに慌ててお辞儀を返します。
どうやら朝礼が終わったようで、騎士さん達が二人一組になって、それぞれ持ち物の確認をしているのが見えました。
「お嬢ちゃん、どうした?迷子か?」
「あ。いえ、迷子じゃないです。ちょっとだけこの辺を探検してたんです」
騎士さんは傍まで寄ってきて、私と目線を合わせるように屈んでくれました。
目の前の騎士さんは、他の騎士さんよりも若い騎士さんでした。二十五歳くらいでしょうか?
背はクロードお兄ちゃんよりも少し小さいけど、燃えるような赤毛にブラウン色の釣り目が騎士さんをより強く見せていました。
「おお、そうか。でも、お嬢ちゃんみたいな子が一人でいるのは危ないぞ。無いと願いたいが人攫いに遭わないとも限らない」
「そ、そうなんですか…」
それは怖い。絶対遭いたくない。
顔を青くしていると、さっき見かけた女の人の騎士さんが目の前の騎士さんを蹴り飛ばしました。
目の前の騎士さんは、その突然の衝撃に前のめりになって転びそうになりました。
慌ててその体を押さえようとしましたが、騎士さんは器用に体勢を整えて転びませんでした。よ、よかったです。
「いってーな!何すんだよ、エレナ!」
「もうっ、こんな小さな女の子を怖がらせるなんて。顔真っ青じゃない!」
「ただ注意してただけだろ!」
「もっと言葉選びなさいよ!」
蹴った方の騎士…エレナさんは、不機嫌な顔で転びそうになった騎士さんを睨みつけています。
男の人を蹴り飛ばせるなんて…女の人の騎士さんも強いんですね。
エレナさんは、淡い水色の髪を後ろでお団子にしていて、その留め具がときどきシャランと鳴って素敵でした。
赤い野イチゴのような色の目は、釣り目なのに怖いとは思いませんでした。むしろ、かっこいいです。
は!これがクールビューティーでしょうか!?
それにしても、この騎士さん達のやり取り、待ち合わせている二人のことを思い出します。
さっきの怖さも忘れて、二人のやり取りを見ていたら、エレナさんがしゃがんでくれました。
「オルデンは人がたくさん出入りするから、何が起きるかわからないわ。だから、保護者の人と一緒に来てね」
「はい、わかりました。騎士さん、ありがとうございます」
頭を優しく撫でられて、こくりと頷きます。
そうだよね。たとえ人攫いに遭わなくても、一人で行動するのは危ないかもしれないです。
もし怪我したり迷子になったら、きっと怖くなって動けなくなると思います。反省。
「な、なんかこの子可愛いわ。こんなに小さいのに礼儀正しいし…」
エレナさんは、小動物を見るような目でじっと見つめてきます。頭を撫でる手も止まる気配がありません。
気のせいでしょうか、だんだん顔が近くなってきているような…。
「おいおい、エレナ、おまえが一番やばい奴になってるぞ」
ジト目でエレナさんを見下ろす、転びそうになった騎士さん。
むむむ。転びそうになった騎士さん、名前なんていうのかな?
心の中でだけど、転びそうになった騎士さんって呼びにくいです。
「うるさいわね、ジルディース!女の子はみんな可愛いのよ。愛でて何がいけないの?」
エレナさんは、ついには私を捕まえるように抱きしめてきて、ひょいっと持ち上げました。
その急な展開に、「えええええっ!!?」と叫ぶしかありませんでした。
「おまえ、それ、聞きようによってはめっちゃ変態発言じゃねーか」
転びそうになった騎士さん…ジルディースさんは、疲れた顔でエレナさんを見つめていました。
そして、抱き上げられた私を見て、一言。
「な?こういう奴もいるから、気をつけろよ?」
その瞬間、エレナさんの回し蹴りがジルディースさんにきまりました。
カラーン、コローン、カラーン、コローン……
「リィちゃん!カイト君!ごめんね、待ったよね!」
八時の鐘の音で急いで待ち合わせの停留所に戻ると、リィちゃんとカイト君が心配しながら待っていました。
「クリスちゃん!よかった。馬車、早く着くかなと思ったから早めに来たつもりだったんだけど、クリスちゃんがいなくて…心配したわ」
リィちゃんがほっとしたように、ぎゅっと抱きしめてきました。
うう。本当にごめんなさい。もう勝手に一人で探検したりしません。
「…で、後ろの奴らは何だ?」
「え?」
不機嫌そうなカイト君の視線の先、私の後ろには、エレナさんとジルディースさんが立っていました。
ええええ!?いつの間に!?
びっくりしながら騎士さん達を見つめると笑顔を返してくれて、何事もなかったかのように去って行きました。
その後ろ姿を見送って、気がつきます。
もしかして、送ってくれたのかな?
「あの方たち、騎士様ね。クリスちゃん、迷子になったの?」
「そうなのか?おい、こんなところで迷子になるなよ」
迷子になんてなってませんー!
と、言いたかったけど、結果的に二人を心配させてしまったので、素直に頷きます。
「うん、ごめんね。もう一人で勝手に行かないよ」
リィちゃんとカイト君は、私が反省したのを見ると優しく微笑んでくれました。
「それじゃあ、行きましょうか」
リィちゃんが私の手を繋いでくれて、カイト君は私達の後ろを付いてきます。
カイト君とも手を繋ぎたかったのですが、「絶対繋がねー」と嫌がられてしまったので、あきらめました。
今日のおでかけコースは、「授業用のノートと鉛筆を買って、お昼ごはんの時間までそれぞれの行きたいお店に付き合う」です。
授業用のノートは、科の指定のものがあって、学園認定の文房具屋さんに行かなければ買えません。
なので、まずはその文房具屋さんに行くことにしました。
今日は楽しみにしていた、リィちゃんとカイト君とおでかけの日です。
カイト君の都合で、お昼くらいまでしか一緒におでかけできませんが、それでも十分うれしいです。
しかも、今日は三人だけでおでかけなので、自由に遊べます!
実は、前日までお兄ちゃん達にものすごく心配されました。
「小さい子たちだけで行くのはだめだ」とか、「男の子も一緒だなんてそっちの方が心配です」とか。
お父さんとお母さんも心配そうにしていましたが、「オルデンの外に出ないならいいよ」って言ってくれました。
みんながとても心配するので、実はリィちゃんが十三歳だということを言ったら、レガロお兄ちゃんがびっくりしてました。
レガロお兄ちゃん以外の家族は、直接リィちゃんに会ったことがないので首を傾げましたが、安心はしてくれたようでした。
今度、ちゃんとリィちゃんを紹介しよう…。
朝ご飯を食べて、家族みんなに声をかけて家を出ます。
学校が休みの日はこんなに早く外に出たことがなかったので、なんだかちょっと新鮮な気分です。
朝一番の馬車に乗って、オルデンの正門の停留所で降りました。まだ二人は来ていません。
街の門の時計を見れば、待ち合わせの時間まであと三十分くらいです。
馬車の便の都合で待ち合わせよりも早く着いたので、仕方ないです。
ずっと立って待つのも暇なので、ちょっとだけ停留所近くを探検してみることにしました。
門の時計が見えるところまでなら大丈夫だよね。
そう思って、時計を視界の端に見ながら停留所を離れました。
門の前だけでもたくさんの人が行き交っていて、オルデンの賑やかさがわかります。
この雰囲気の中にいるだけでわくわくしてきます。
少し歩くと騎士団の屋敷がありました。
朝礼をする騎士さん達が並んでいて、中には女の人もいました。
女の人の騎士さん、初めて見た!
騎士さん達の服装は軽装で、騎士団の紋章が入った腕章とポーチをしていました。
オルデンは人が多くて、狭い路地もたくさんあるので、見回りをする騎士さん達は軽装なんだとクロードお兄ちゃんが言っていました。
確かに、鎧や甲冑だと身動きがとれなさそうですよね。
しばらく騎士さん達を見つめていたら、それに気がついた騎士さんがにっこり笑いかけてくれました。
それに慌ててお辞儀を返します。
どうやら朝礼が終わったようで、騎士さん達が二人一組になって、それぞれ持ち物の確認をしているのが見えました。
「お嬢ちゃん、どうした?迷子か?」
「あ。いえ、迷子じゃないです。ちょっとだけこの辺を探検してたんです」
騎士さんは傍まで寄ってきて、私と目線を合わせるように屈んでくれました。
目の前の騎士さんは、他の騎士さんよりも若い騎士さんでした。二十五歳くらいでしょうか?
背はクロードお兄ちゃんよりも少し小さいけど、燃えるような赤毛にブラウン色の釣り目が騎士さんをより強く見せていました。
「おお、そうか。でも、お嬢ちゃんみたいな子が一人でいるのは危ないぞ。無いと願いたいが人攫いに遭わないとも限らない」
「そ、そうなんですか…」
それは怖い。絶対遭いたくない。
顔を青くしていると、さっき見かけた女の人の騎士さんが目の前の騎士さんを蹴り飛ばしました。
目の前の騎士さんは、その突然の衝撃に前のめりになって転びそうになりました。
慌ててその体を押さえようとしましたが、騎士さんは器用に体勢を整えて転びませんでした。よ、よかったです。
「いってーな!何すんだよ、エレナ!」
「もうっ、こんな小さな女の子を怖がらせるなんて。顔真っ青じゃない!」
「ただ注意してただけだろ!」
「もっと言葉選びなさいよ!」
蹴った方の騎士…エレナさんは、不機嫌な顔で転びそうになった騎士さんを睨みつけています。
男の人を蹴り飛ばせるなんて…女の人の騎士さんも強いんですね。
エレナさんは、淡い水色の髪を後ろでお団子にしていて、その留め具がときどきシャランと鳴って素敵でした。
赤い野イチゴのような色の目は、釣り目なのに怖いとは思いませんでした。むしろ、かっこいいです。
は!これがクールビューティーでしょうか!?
それにしても、この騎士さん達のやり取り、待ち合わせている二人のことを思い出します。
さっきの怖さも忘れて、二人のやり取りを見ていたら、エレナさんがしゃがんでくれました。
「オルデンは人がたくさん出入りするから、何が起きるかわからないわ。だから、保護者の人と一緒に来てね」
「はい、わかりました。騎士さん、ありがとうございます」
頭を優しく撫でられて、こくりと頷きます。
そうだよね。たとえ人攫いに遭わなくても、一人で行動するのは危ないかもしれないです。
もし怪我したり迷子になったら、きっと怖くなって動けなくなると思います。反省。
「な、なんかこの子可愛いわ。こんなに小さいのに礼儀正しいし…」
エレナさんは、小動物を見るような目でじっと見つめてきます。頭を撫でる手も止まる気配がありません。
気のせいでしょうか、だんだん顔が近くなってきているような…。
「おいおい、エレナ、おまえが一番やばい奴になってるぞ」
ジト目でエレナさんを見下ろす、転びそうになった騎士さん。
むむむ。転びそうになった騎士さん、名前なんていうのかな?
心の中でだけど、転びそうになった騎士さんって呼びにくいです。
「うるさいわね、ジルディース!女の子はみんな可愛いのよ。愛でて何がいけないの?」
エレナさんは、ついには私を捕まえるように抱きしめてきて、ひょいっと持ち上げました。
その急な展開に、「えええええっ!!?」と叫ぶしかありませんでした。
「おまえ、それ、聞きようによってはめっちゃ変態発言じゃねーか」
転びそうになった騎士さん…ジルディースさんは、疲れた顔でエレナさんを見つめていました。
そして、抱き上げられた私を見て、一言。
「な?こういう奴もいるから、気をつけろよ?」
その瞬間、エレナさんの回し蹴りがジルディースさんにきまりました。
カラーン、コローン、カラーン、コローン……
「リィちゃん!カイト君!ごめんね、待ったよね!」
八時の鐘の音で急いで待ち合わせの停留所に戻ると、リィちゃんとカイト君が心配しながら待っていました。
「クリスちゃん!よかった。馬車、早く着くかなと思ったから早めに来たつもりだったんだけど、クリスちゃんがいなくて…心配したわ」
リィちゃんがほっとしたように、ぎゅっと抱きしめてきました。
うう。本当にごめんなさい。もう勝手に一人で探検したりしません。
「…で、後ろの奴らは何だ?」
「え?」
不機嫌そうなカイト君の視線の先、私の後ろには、エレナさんとジルディースさんが立っていました。
ええええ!?いつの間に!?
びっくりしながら騎士さん達を見つめると笑顔を返してくれて、何事もなかったかのように去って行きました。
その後ろ姿を見送って、気がつきます。
もしかして、送ってくれたのかな?
「あの方たち、騎士様ね。クリスちゃん、迷子になったの?」
「そうなのか?おい、こんなところで迷子になるなよ」
迷子になんてなってませんー!
と、言いたかったけど、結果的に二人を心配させてしまったので、素直に頷きます。
「うん、ごめんね。もう一人で勝手に行かないよ」
リィちゃんとカイト君は、私が反省したのを見ると優しく微笑んでくれました。
「それじゃあ、行きましょうか」
リィちゃんが私の手を繋いでくれて、カイト君は私達の後ろを付いてきます。
カイト君とも手を繋ぎたかったのですが、「絶対繋がねー」と嫌がられてしまったので、あきらめました。
今日のおでかけコースは、「授業用のノートと鉛筆を買って、お昼ごはんの時間までそれぞれの行きたいお店に付き合う」です。
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