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第一章 異世界を知る
何も知らない勇者と戸惑う賢者 〜初めての宿と幼なじみのいる村へ〜
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宿は、木造で斜め屋根の二階建ての建物だった。
「おぉーここが宿かぁ。キャンプの小屋みたいだな。しっかりしてそうだけど、すぐ燃えそう。」
素直な感想を上を見ながら言うユウ。
「ちょっと、縁起でもないこと言わないで。
犯罪がそうそうない平和な町なんじゃない。」
ツッコミを入れつつ、考察をするルカ。
そんな会話をして、いざ宿の中に入る。
かたっとドアを開けて、割と広めの室内は、
酒屋と受付があった。
酒屋は夕方にも関わらず賑わっている。
「おっ、お姉さんとお兄さんのお二人さん。
泊まりをご希望かい?」
と話しかけてきたのは、
シンプルな茶色の三角巾に緑のワンピースに
ベージュのエプロンをきたふくよかな女性であった。
「はい、二つの部屋を希望します。」
ルカは少し驚いたが、冷静に対応した。
「あいよ、ちょっと待ってな。」
しばらくしてから、戻ってきて、
「ごめんねぇ、一つしか部屋空いてないわ。
二つベットはあるから、それでもいいかい。」
申し訳ない顔をして、質問をしてきた。
「はい、泊まります。な、いいよな、ルカ。」
(仕方ないよな、一つしか部屋ないしな。)
特にこの状況に動揺してないユウ。
「えっ!あっ、うん。」
(男女二人きりで~~、どうしよう、でも仕方
ないだけど、寝れる気がしない。)
動揺が隠せないルカ。ピュアな乙女である。
「そうかい、一人銅貨三枚だよ。二人だから
銅貨六枚ね。」
営業モードで話を進める宿の女性。
「はい、ぴったりあります。お願いします。」
ルカは気を取り直し、お金を払う。
「部屋に案内するよ、ついてきな。」
かっこいい背中を見せながら、
歩いて行く宿の女性。
「そういえば、あたしはこの宿で女将やってんだ。
分からないことはなんでも聞いておくれ。」
女将はそう言いながら、ドアまで来ると
止まった。
「ここがお二人さんが泊まる部屋だよ。
ゆっくりしていきな。」
笑顔で案内し、去って行った。
「ありがとうございます。」
二人は同時に礼をした。
「じゃあ、入ろうぜ!どんな感じかなー。」
目をキラキラさせながら、ユウは入っていく。
「そんな、期待するもんじゃないわよ。」
なんとなく予想できているルカは、
忠告をして入っていく。
部屋はシンプルなもので、粗末なベットが
小さなテーブルに小さなライトが置いてあるのを、間に二つ並んでいる。
窓は申し訳なさそうにちょこんとある程度で
小さな光が差し込んでいる。
「おーぉー、こんな感じかぁー。」
明らかにガッカリ感を隠せてないユウ。
「だから、言ったじゃない。期待するもんじゃないって。」
(ふぅー、間があるなら眠れるかな。いや、でも
男女二人であることに変わり無いよー。)
分かっていた言う顔を表でしつつ、心では、
改めてこの状況に動揺していた。
「なぁ、下の酒場でなんかご飯食べよう。
朝も昼も食ってないからお腹
チョーすいてるんだ。」
宿に着いて力が抜けたのか、腹ペコであることに
気づいたユウ。
「そうね、お酒は飲んじゃだめよ。
まだ子供だから。
料理はすごく美味しそうだわ。」
ルカもすごくお腹は空いていた。
「わかってるよ。僕だってバカじゃない。
たしかに!いい匂いしてた。」
お互いに共感しつつ、下に向かった。
居酒屋は夜になって、より賑わいをみせていた。
「おかみさん!ビールもう一杯頼むよ!」
「私も!おかみさん、ビール一杯ちょうだい!」
「あいよ、おっ!お二人さん、席はあっちだよ。」
「はい、ありがとうございます。」
二人は、人をうまく避けながら席に座った。
木の椅子と木のラウンドテーブル、
テーブルがあり人々で埋まっている。
ユウは、メニューを探しながら周りの料理を
見ていた。
「すごいね。種類が豊富だ。でもメニューが
見当たらない?どこだろー。お腹すいたー。」
背中をのけぞらせながら、口おしそうするユウ。
「私も。うーん?詳しい人いないの?」
誰か聞けそうな人を探すルカ。
「お二人さんお待たせ。メニューはないよ。
私の気分で、出すのさ。
オーク肉野菜炒めと薬草スープだよ。」
自信溢れた笑顔で、料理を出す女将さん。
「おおー!!美味しそうー!」
二人は同時に感動の声をもらす。
「美味しそうじゃなく、美味しいんだよ。
さあ、召し上がれ!」
女将さんはそう言うと接客に戻った。
オーク肉野菜炒めは、シンプルな味付けで
塩胡椒のみ。しかし、野菜の旨みと肉の程よい
油は食べていることを実感させ美味しいと
心底思えるものだった。
薬草のスープはシンプルな旨味で、
透き通っている。
体をしみわたり、ほっとした気分になった。
「上手いな、ルカ。」
バクバク食べ進めるユウ。
「美味しい~ねっユウ、ほんと。」
味わいながら、美味しさを噛み締めるルカ。
(異世界の料理は口合わなかったりするけど、
この世界は違うわ。
ユウくんも気に入ったみたいで良かった。)
心の中ではユウのことを気にかけている。
食事が終わり、部屋に戻った。
「はわぁ、異世界初日がもうすぐ終わるのかぁ。
疲れたなぁ、でも楽しかったしワクワクした。
これが異世界の一日なんだ。頑張るぞ!」
ユウは意気込みをして、目がうとうとし始める。
「そうねぇー、私もテンション上がりぱなし
だったから疲れたわぁ。
ユウ、異世界生活はまだまだ一部よ。
きっと野宿したり、もっと強い魔物対峙すること
もあり得るもの。聞いてる?」
ルカは異世界知識を伝授してると、
ユウはいつの間にか寝ていた。
「くかぁー、むにゃむにゃ、ふわふわ。」
口をもごもごさせながら寝言を言っている。
(もー、いつから寝てたの。かわいい。
私も明日に備えて寝よう。)
~翌日~
すーっと朝日が窓に差し込む。
「ふぁ~、朝だ。起きよう。
ルカ!おはよう!」
少しあくびをしたと思えばすぐにぱっちりとして
ルカに元気よく挨拶する。
「わぁ!びっくりしたー、脅かさないでよ。
おはよう、ユウ。」
ユウの声に驚いて、起きたルカ。
(意外と眠れた。最初は不安だったけど。
よっぽど疲れてたのかな。)
眠れる不安よりも疲れが勝って、
無事に眠れたようだ。
二人は用意をすませて、宿を出ようとすると、
女将さんがいて、
「おはよう、お二人さん。もう出るのかい?
朝ごはんでも食べて行きなよ、さあさあ。」
「あっ、はいー。食べます。
ありがとうございます。」
ユウは笑顔で女将さんに押されながら答える。
「えぁ、あのーちょっとー。」
ルカは押されているのに焦り、上手く言葉が
でない。
そのまま席に案内されて、食事が届くのを待つ。
「ねぇ、流されちゃったけど追加でお金請求
されないよね。そこが不安。」
お金を心配を小声で話すルカ。
「それはないだろ、女将さんめっちゃ良い人だし。」
同じく小声で返答するユウ。
「何コソコソ話してるんだい。
できたよ、朝ごはん。
大麦パンと干し肉のスープだ。」
二人を睨みつつ、切り替えて笑顔で食事を出す。
「これは…!シンプルだね。いただきます。」
素直な感想を言って食べはじめるユウ。
「いただきます。」
特につっこまずに、冷静に食べはじめるルカ。
丸い形のパンは固めで食べにくく、パサパサ
していて、水分が欲しい味だった。
そこにちょうど良い干し肉のスープは
肉は硬く、旨味はあるものの、味は薄かった。
二人は無事に食べ終わり、席を立った。
ユウは女将さんの元に行くと、
「女将さん、朝食ありがとうございます。
これから、近くの村に行きたいのですが
どこにあるか知っていますか?」
(そういえば、レンが村の場所まで教えなかった
から分からないや。)
「村かい?スパーダビラジュのことかい?」
頭を少し傾けながら、女将さんは尋ねる。
「多分…そうだと思います。
薬師の知り合いがいて…。」
考えながら、答えるユウ。
「そうかい、あの有名な薬師の知り合いだった
のかい。どんな病気にも合う薬を作れるって
ウワサだよ。やっぱりスパーダだね。
森を抜ければ見えてくるはずだよ。」
驚いた顔しつつも、確信したように
話す女将さん。
「えっ!そんなウワサがあるんですか!?」
その話に驚き、顔を見合わせるユウとルカ。
「おぉ、そんな驚かなくてもいいだろ。
まぁ、この辺じゃ有名な話だよ。」
少しうろたえつつ、冷静に答える女将さん。
「ありがとうございます。行ってみます。」
そう言うと、礼をするユウ。
「ありがとうございます。」
合わせて礼をするルカ。
二人は宿を出て、町を出発した。
「なぁ、ルカ。あのウワサほんとかな。
早く確認したいから、走ろう!」
そういうと、走り出すユウ
「ちょっと、気になるけど走らなくても~。」
ルカは慌てながら、走り出す。
森を勢いのまま抜けて、村に着いた。
「おぉーここが宿かぁ。キャンプの小屋みたいだな。しっかりしてそうだけど、すぐ燃えそう。」
素直な感想を上を見ながら言うユウ。
「ちょっと、縁起でもないこと言わないで。
犯罪がそうそうない平和な町なんじゃない。」
ツッコミを入れつつ、考察をするルカ。
そんな会話をして、いざ宿の中に入る。
かたっとドアを開けて、割と広めの室内は、
酒屋と受付があった。
酒屋は夕方にも関わらず賑わっている。
「おっ、お姉さんとお兄さんのお二人さん。
泊まりをご希望かい?」
と話しかけてきたのは、
シンプルな茶色の三角巾に緑のワンピースに
ベージュのエプロンをきたふくよかな女性であった。
「はい、二つの部屋を希望します。」
ルカは少し驚いたが、冷静に対応した。
「あいよ、ちょっと待ってな。」
しばらくしてから、戻ってきて、
「ごめんねぇ、一つしか部屋空いてないわ。
二つベットはあるから、それでもいいかい。」
申し訳ない顔をして、質問をしてきた。
「はい、泊まります。な、いいよな、ルカ。」
(仕方ないよな、一つしか部屋ないしな。)
特にこの状況に動揺してないユウ。
「えっ!あっ、うん。」
(男女二人きりで~~、どうしよう、でも仕方
ないだけど、寝れる気がしない。)
動揺が隠せないルカ。ピュアな乙女である。
「そうかい、一人銅貨三枚だよ。二人だから
銅貨六枚ね。」
営業モードで話を進める宿の女性。
「はい、ぴったりあります。お願いします。」
ルカは気を取り直し、お金を払う。
「部屋に案内するよ、ついてきな。」
かっこいい背中を見せながら、
歩いて行く宿の女性。
「そういえば、あたしはこの宿で女将やってんだ。
分からないことはなんでも聞いておくれ。」
女将はそう言いながら、ドアまで来ると
止まった。
「ここがお二人さんが泊まる部屋だよ。
ゆっくりしていきな。」
笑顔で案内し、去って行った。
「ありがとうございます。」
二人は同時に礼をした。
「じゃあ、入ろうぜ!どんな感じかなー。」
目をキラキラさせながら、ユウは入っていく。
「そんな、期待するもんじゃないわよ。」
なんとなく予想できているルカは、
忠告をして入っていく。
部屋はシンプルなもので、粗末なベットが
小さなテーブルに小さなライトが置いてあるのを、間に二つ並んでいる。
窓は申し訳なさそうにちょこんとある程度で
小さな光が差し込んでいる。
「おーぉー、こんな感じかぁー。」
明らかにガッカリ感を隠せてないユウ。
「だから、言ったじゃない。期待するもんじゃないって。」
(ふぅー、間があるなら眠れるかな。いや、でも
男女二人であることに変わり無いよー。)
分かっていた言う顔を表でしつつ、心では、
改めてこの状況に動揺していた。
「なぁ、下の酒場でなんかご飯食べよう。
朝も昼も食ってないからお腹
チョーすいてるんだ。」
宿に着いて力が抜けたのか、腹ペコであることに
気づいたユウ。
「そうね、お酒は飲んじゃだめよ。
まだ子供だから。
料理はすごく美味しそうだわ。」
ルカもすごくお腹は空いていた。
「わかってるよ。僕だってバカじゃない。
たしかに!いい匂いしてた。」
お互いに共感しつつ、下に向かった。
居酒屋は夜になって、より賑わいをみせていた。
「おかみさん!ビールもう一杯頼むよ!」
「私も!おかみさん、ビール一杯ちょうだい!」
「あいよ、おっ!お二人さん、席はあっちだよ。」
「はい、ありがとうございます。」
二人は、人をうまく避けながら席に座った。
木の椅子と木のラウンドテーブル、
テーブルがあり人々で埋まっている。
ユウは、メニューを探しながら周りの料理を
見ていた。
「すごいね。種類が豊富だ。でもメニューが
見当たらない?どこだろー。お腹すいたー。」
背中をのけぞらせながら、口おしそうするユウ。
「私も。うーん?詳しい人いないの?」
誰か聞けそうな人を探すルカ。
「お二人さんお待たせ。メニューはないよ。
私の気分で、出すのさ。
オーク肉野菜炒めと薬草スープだよ。」
自信溢れた笑顔で、料理を出す女将さん。
「おおー!!美味しそうー!」
二人は同時に感動の声をもらす。
「美味しそうじゃなく、美味しいんだよ。
さあ、召し上がれ!」
女将さんはそう言うと接客に戻った。
オーク肉野菜炒めは、シンプルな味付けで
塩胡椒のみ。しかし、野菜の旨みと肉の程よい
油は食べていることを実感させ美味しいと
心底思えるものだった。
薬草のスープはシンプルな旨味で、
透き通っている。
体をしみわたり、ほっとした気分になった。
「上手いな、ルカ。」
バクバク食べ進めるユウ。
「美味しい~ねっユウ、ほんと。」
味わいながら、美味しさを噛み締めるルカ。
(異世界の料理は口合わなかったりするけど、
この世界は違うわ。
ユウくんも気に入ったみたいで良かった。)
心の中ではユウのことを気にかけている。
食事が終わり、部屋に戻った。
「はわぁ、異世界初日がもうすぐ終わるのかぁ。
疲れたなぁ、でも楽しかったしワクワクした。
これが異世界の一日なんだ。頑張るぞ!」
ユウは意気込みをして、目がうとうとし始める。
「そうねぇー、私もテンション上がりぱなし
だったから疲れたわぁ。
ユウ、異世界生活はまだまだ一部よ。
きっと野宿したり、もっと強い魔物対峙すること
もあり得るもの。聞いてる?」
ルカは異世界知識を伝授してると、
ユウはいつの間にか寝ていた。
「くかぁー、むにゃむにゃ、ふわふわ。」
口をもごもごさせながら寝言を言っている。
(もー、いつから寝てたの。かわいい。
私も明日に備えて寝よう。)
~翌日~
すーっと朝日が窓に差し込む。
「ふぁ~、朝だ。起きよう。
ルカ!おはよう!」
少しあくびをしたと思えばすぐにぱっちりとして
ルカに元気よく挨拶する。
「わぁ!びっくりしたー、脅かさないでよ。
おはよう、ユウ。」
ユウの声に驚いて、起きたルカ。
(意外と眠れた。最初は不安だったけど。
よっぽど疲れてたのかな。)
眠れる不安よりも疲れが勝って、
無事に眠れたようだ。
二人は用意をすませて、宿を出ようとすると、
女将さんがいて、
「おはよう、お二人さん。もう出るのかい?
朝ごはんでも食べて行きなよ、さあさあ。」
「あっ、はいー。食べます。
ありがとうございます。」
ユウは笑顔で女将さんに押されながら答える。
「えぁ、あのーちょっとー。」
ルカは押されているのに焦り、上手く言葉が
でない。
そのまま席に案内されて、食事が届くのを待つ。
「ねぇ、流されちゃったけど追加でお金請求
されないよね。そこが不安。」
お金を心配を小声で話すルカ。
「それはないだろ、女将さんめっちゃ良い人だし。」
同じく小声で返答するユウ。
「何コソコソ話してるんだい。
できたよ、朝ごはん。
大麦パンと干し肉のスープだ。」
二人を睨みつつ、切り替えて笑顔で食事を出す。
「これは…!シンプルだね。いただきます。」
素直な感想を言って食べはじめるユウ。
「いただきます。」
特につっこまずに、冷静に食べはじめるルカ。
丸い形のパンは固めで食べにくく、パサパサ
していて、水分が欲しい味だった。
そこにちょうど良い干し肉のスープは
肉は硬く、旨味はあるものの、味は薄かった。
二人は無事に食べ終わり、席を立った。
ユウは女将さんの元に行くと、
「女将さん、朝食ありがとうございます。
これから、近くの村に行きたいのですが
どこにあるか知っていますか?」
(そういえば、レンが村の場所まで教えなかった
から分からないや。)
「村かい?スパーダビラジュのことかい?」
頭を少し傾けながら、女将さんは尋ねる。
「多分…そうだと思います。
薬師の知り合いがいて…。」
考えながら、答えるユウ。
「そうかい、あの有名な薬師の知り合いだった
のかい。どんな病気にも合う薬を作れるって
ウワサだよ。やっぱりスパーダだね。
森を抜ければ見えてくるはずだよ。」
驚いた顔しつつも、確信したように
話す女将さん。
「えっ!そんなウワサがあるんですか!?」
その話に驚き、顔を見合わせるユウとルカ。
「おぉ、そんな驚かなくてもいいだろ。
まぁ、この辺じゃ有名な話だよ。」
少しうろたえつつ、冷静に答える女将さん。
「ありがとうございます。行ってみます。」
そう言うと、礼をするユウ。
「ありがとうございます。」
合わせて礼をするルカ。
二人は宿を出て、町を出発した。
「なぁ、ルカ。あのウワサほんとかな。
早く確認したいから、走ろう!」
そういうと、走り出すユウ
「ちょっと、気になるけど走らなくても~。」
ルカは慌てながら、走り出す。
森を勢いのまま抜けて、村に着いた。
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