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第二章 異世界の価値観を知る。
森に住む魔物使いと魔物たち〜森の家と魔物使いの夢〜
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家の中は魔物たちがワイワイガヤガヤしていた。
ガチャとドアを開ける音がした途端、シーン
として、フミたちのことを見る。
「ただいま、みんな!お客様ですよ。」
笑顔で挨拶するフミ。
「フミ様のお知り合いの方だ!
失礼のないようにな。」
命令口調で言うトリステ。
「お帰りなさい!フミ様(さん)(!)」
わーとフミの周りにかけよる魔物たち。
「はぁ…。」
頭を抱えるトリステ。
「まぁ、トリステいつものことでしよ。
みんなお客様に挨拶してね。」
笑って言うフミ。
「こんにちは!ようこそ!」
声を合わせて挨拶する魔物たち。
「こんにちは、勇者のユウ・ブレイブって
言います。」
楽しそうに言うユウ。
「こんにちは、賢者のルカ・ピースよ。」
姿勢を低くして言うルカ。
「こんにちは、俺は薬師のレン・アポテカだぞ。」
なんか偉そうに言ってみるレン。
「こんにちは皆さま、
ご招待いただきありがとうございます。
わたくしはマユミ・アローと申します。」
丁寧な挨拶をするマユミ。
「いっぱい人がいるー!?」
すみっこに逃げて行く魔物たち。
「はわわ、どうしてー。変なことしたかな。」
慌てるユウ。
「違います…人がたくさんいるのにびっくり
したのと、怖いのもあるんです。」
申し訳なさそうに言うフミ。
「そうかー。確かに僕も魔物と戦ってるから。
魔物が人間に対して恐怖心を持つのは自然か。」
ふむふむと納得するユウ。
「この世界の人々は基本魔物を敵だと認識で…
だから、この森で戦いを避けるために暮らして
いるんです。」
悲しそうに言うフミ。
「えぇ!?差別してるってこと?。
今の日本でも問題になってる!?」
驚くユウ。
「っ!そうですね。昔からずっとです。
魔物使いも差別の対象で…なので隠して
クエストを受けたりしてます。」
反応に驚いたが、冷静に答えるフミ。
「この世界の人たちは魔物への認識が悪でしか
ないのか。」
戸惑っているレン。
「それが当たり前じゃないの?
魔物から人間に襲ってることの方が
多いじゃない。」
違うの?と言う顔をして意見を言うルカ。
「違う!人間が魔物の住処を勝手に強奪したんだ!
何も事情を知らないというのに、勝手なことを
言うな!賢者ルカ!」
怒ってルカに迫るトリステ。
後退りするルカ。
「ご、ごめんなさい。私の先入観が間違って
ました…その色々創作ものを見てきたもので。」
(ヲタクと言っても、通じないし、とは言っても
この知識源の説明はしなきゃとなるとこうなる)
なんとか説明するルカ。
「それは人間が勝手に作った話だ!
理解したならそれで良い。話は以上だ。」
トリステはふんと戻っていった。
「ルカさん、ヲタク知識を生かして言うのは、
良いですけど、
もうちょっと配慮をお願いします。」
睨みながら、怒り口調で話すフミ。
「そうね、軽率だったわ。ごめんなさい。」
反省して、しっかり謝るルカ。
「ほー、価値観が固まっているのですね。
わたくしは魔物と言う存在自体よくわかって
ませんので。」
興味を持って聞いているマユミ。
そして、もうすでに席に座って、
カップとソーサーのおしゃれな器で
何か飲んでいる。
「あそこだけ、なんか花が咲いてる気がするわ。」
(ルカ)戸惑う。
「そ、そうだな。」(レン)戸惑う。
「?」(ユウ)よく分かってない。
「マユミさんは違いますね!」(フミ)尊敬の意
上品な空気感が漂っているマユミの周り
にそれぞれ反応が違う。
「トリステさんにお作りいただいたハーブティー
とても良い香りがいたしますね。」
完璧な動作からの感想を言うマユミ。
「理解していただけた方は初めてです。
尊敬いたします、マユミ様!」
感動するトリステ。
「トリステ、そうですよね。分かります!
マユミさんは素敵な方なのです!憧れです!」
目かキラキラしているフミ。
「トリステさん、フミさん、
ありがとうございます。トリステさん、様付け
やめてください。さん付けでお願いします。」
様付けだけは嫌なマユミ。
「はい、分かりました。マユミさん。」
呼び直すトリステ。
「僕もトリステさんの注ぐハーブティー飲みたい
です!飲んだことないな。緑茶と紅茶ぐらい
かな、飲んだことあるの。」
ハーブティーに興味津々なユウ。
「俺はハーブ自体は、色々効果とかあるから、
部活の活動の一貫で、詳しくなったぜ!
ハーブティーもその時飲んだな。」
どんな効果があるのかを気になっているレン。
「私は色んな種類の紅茶は有名なメイドカフェで
色々飲んだくらいね。
ハーブティーはないの。」
ハーブに興味を持つルカ。
三人は席について、ハーブティーを飲み始める。
「わぁ~、爽やかだね。美味しい。」
美味しそうに飲むユウ。
「これはミントとかか?爽やかだな。」
ハーブの種類を当てたいレン。
「落ち着くわー。」
普通に楽しんでいるルカ。
四人が落ち着いた姿を見て、
魔物たちが寄ってきた。
「何してるの?」
水色のスライムがユウの所に寄ってきた。
「うーん?ハーブティー飲んでるんだよ。
爽やかで美味しいね。飲んだことある?」
ユウは笑顔で対応する。
「うん!トリステお兄ちゃんが入れるハーブティー
いつも美味しいよ!」
体をぷるんとさせて喜ぶスライム。
「そっかぁ、良かったね。」
嬉しそうにいうユウ。
「薬師のにいちゃんもか?」
レンに寄ってきたのは小さい羽と角と口から牙
が1つ見える小悪魔のようだ。
「うん?そうだぞ。」
にっと笑うレン。
「ふーん、遊ぼうぜ!薬師のにいちゃん!」
ハーブティーに興味はないが、レンに興味を
持って遊びに誘う小悪魔。
「おぅ、で俺はレンっていう名前だ。
これからはレンにいちゃんって呼んで良いぞ!」
引っ張られつつ、名前を教えるレン。
「うん?分かった!レン兄!
俺は小悪魔のガンタっていうだ!フミ様に
つけてもらった!」
自慢げに自己紹介するガンタ。
「ガンタか、よろしくな!」
(めっちゃ日本人みたいな名前つけるな。
まぁ、名前はつける人の自由だからな。)
名前に日本らしさを感じつつ言うレン。
「慣れてきてくれたみたいね。
フミ、魔物たちの名前を教えて欲しいの?」
質問するルカ。
「そうですね。
水色のスライムのスイム。
小悪魔のガンタ。
植物擬態する石魔物のギセキ。
サラマンダーのエンカ。
魔族のトリステです。
トリステは元から名前があり、そのままで、
魔物たちは私がつけました。」
丁寧に説明したフミ。
「ありがとう、フミ。」
(嫌われてる訳ではないみたい。)
普通に接しているフミに安心したルカ。
「あっ、そうです。フミさんのフルネームを
聞いていませんでした。現在のお名前を
教えてください。」
思い出したように聞くマユミ。
「はい、私はフミ・リテラチャーと言います。
前世では文芸部部長として、読者や本書きを
していました。」
丁寧に自己紹介するフミ。
「ありがとうございます。」
感謝するマユミ。
ユウもいつの間にかレンと魔物たちと一緒に
遊んでいた。
「本当元気ね。ユウとレン。楽しそうだから
良いけど。お互いに。」
笑顔で言うルカ。
「はい、こんなに仲良くなってくれて
嬉しいです。こんな人が増えれば…いつか。」
希望の眼差しで、遊んでいる様子をみるフミ。
「フミさんは何か夢があるのですか?
遊んでいる様子を見て何か言いかけていました
が?」
質問するマユミ。
「えっ!?そ、そうですか。
無意識でした…実は魔物と人間が共存して
お互いに助け合う世界を目指しているのです。」
しっかり意思を持って言うフミ。
「それは素敵な夢ですね。」
共感するマユミ。
「うん、本当にそうだね!実現したい!」
ユウが急に話に入ってきた。
「こんなに無邪気で楽しく遊べるんだから。
きっと仲良くなれると思うんだ。
魔物も人間も共通点がたくさんあるのに、
なんで仲良く慣れないんだろ?」
素直に意見を言うユウ。
「魔物を下に見てる人間が多くいるからだろうな。」
トリステが言う。
「弱いから?あっ、魔物と魔族って違うの?
さっき、魔物紹介してくれた時に魔物は名前が
なかったけど、魔族には最初から名前が
あったよね。なんで?」
「弱いと言うより知能がないからだろうな。
魔物と魔族の違いか。そんなのも知らないで
勇者をやってるのか?無知すぎないか。」
最初の質問に答えて、ツッコミを入れる
トリステ。
「うん…僕、なんも知らないでこの世界に
なぜか勇者として転生してきたから…
ルカに色々教えてもらってるんだ。」
あははと気まずそうに笑うユウ。
「あー、変に間違った知識を持った賢者ルカに
教えてもらいながら旅してるのはそういう
わけか。納得がいく。まぁいい。
教えてやろう。
魔物は人間というような大きなくくりに
すぎない。細かくは一応種族という形である。
魔族は魔物の中でも上位の存在で、能力は高く
知能もあり、人間と同じように名前もあれば
話すこともできる。だから、大きなくくり
で呼ばれるのは魔族にとって不敬にあたるのだ。
分かったか、勇者ユウよ。」
ルカの発言をまだ根に持ちながら、丁寧に説明
してくれたトリステ。
「トリステ、ルカさんもしっかり反省してるのです。
そんないじわるなことを言ってはいけません。」
注意するフミ。
「んん…はい申し訳ありませんでした、賢者ルカ。」
納得はいってないものの、謝るトリステ。
「いいの。私が悪いのに変わりはないの。
私もこれからは気をつけるから。」
素直に許すルカ。
「そっかー、ありがとう、トリステさん。
分かりやすく教えてくれて。」
理解できたユウ。
「理解できたなら良い、勇者ユウ。」
少し嬉しそうに返事をするトリステ。
こうして、魔物たちと魔族トリステと仲良くなった
ユウたちなので、あった…
ガチャとドアを開ける音がした途端、シーン
として、フミたちのことを見る。
「ただいま、みんな!お客様ですよ。」
笑顔で挨拶するフミ。
「フミ様のお知り合いの方だ!
失礼のないようにな。」
命令口調で言うトリステ。
「お帰りなさい!フミ様(さん)(!)」
わーとフミの周りにかけよる魔物たち。
「はぁ…。」
頭を抱えるトリステ。
「まぁ、トリステいつものことでしよ。
みんなお客様に挨拶してね。」
笑って言うフミ。
「こんにちは!ようこそ!」
声を合わせて挨拶する魔物たち。
「こんにちは、勇者のユウ・ブレイブって
言います。」
楽しそうに言うユウ。
「こんにちは、賢者のルカ・ピースよ。」
姿勢を低くして言うルカ。
「こんにちは、俺は薬師のレン・アポテカだぞ。」
なんか偉そうに言ってみるレン。
「こんにちは皆さま、
ご招待いただきありがとうございます。
わたくしはマユミ・アローと申します。」
丁寧な挨拶をするマユミ。
「いっぱい人がいるー!?」
すみっこに逃げて行く魔物たち。
「はわわ、どうしてー。変なことしたかな。」
慌てるユウ。
「違います…人がたくさんいるのにびっくり
したのと、怖いのもあるんです。」
申し訳なさそうに言うフミ。
「そうかー。確かに僕も魔物と戦ってるから。
魔物が人間に対して恐怖心を持つのは自然か。」
ふむふむと納得するユウ。
「この世界の人々は基本魔物を敵だと認識で…
だから、この森で戦いを避けるために暮らして
いるんです。」
悲しそうに言うフミ。
「えぇ!?差別してるってこと?。
今の日本でも問題になってる!?」
驚くユウ。
「っ!そうですね。昔からずっとです。
魔物使いも差別の対象で…なので隠して
クエストを受けたりしてます。」
反応に驚いたが、冷静に答えるフミ。
「この世界の人たちは魔物への認識が悪でしか
ないのか。」
戸惑っているレン。
「それが当たり前じゃないの?
魔物から人間に襲ってることの方が
多いじゃない。」
違うの?と言う顔をして意見を言うルカ。
「違う!人間が魔物の住処を勝手に強奪したんだ!
何も事情を知らないというのに、勝手なことを
言うな!賢者ルカ!」
怒ってルカに迫るトリステ。
後退りするルカ。
「ご、ごめんなさい。私の先入観が間違って
ました…その色々創作ものを見てきたもので。」
(ヲタクと言っても、通じないし、とは言っても
この知識源の説明はしなきゃとなるとこうなる)
なんとか説明するルカ。
「それは人間が勝手に作った話だ!
理解したならそれで良い。話は以上だ。」
トリステはふんと戻っていった。
「ルカさん、ヲタク知識を生かして言うのは、
良いですけど、
もうちょっと配慮をお願いします。」
睨みながら、怒り口調で話すフミ。
「そうね、軽率だったわ。ごめんなさい。」
反省して、しっかり謝るルカ。
「ほー、価値観が固まっているのですね。
わたくしは魔物と言う存在自体よくわかって
ませんので。」
興味を持って聞いているマユミ。
そして、もうすでに席に座って、
カップとソーサーのおしゃれな器で
何か飲んでいる。
「あそこだけ、なんか花が咲いてる気がするわ。」
(ルカ)戸惑う。
「そ、そうだな。」(レン)戸惑う。
「?」(ユウ)よく分かってない。
「マユミさんは違いますね!」(フミ)尊敬の意
上品な空気感が漂っているマユミの周り
にそれぞれ反応が違う。
「トリステさんにお作りいただいたハーブティー
とても良い香りがいたしますね。」
完璧な動作からの感想を言うマユミ。
「理解していただけた方は初めてです。
尊敬いたします、マユミ様!」
感動するトリステ。
「トリステ、そうですよね。分かります!
マユミさんは素敵な方なのです!憧れです!」
目かキラキラしているフミ。
「トリステさん、フミさん、
ありがとうございます。トリステさん、様付け
やめてください。さん付けでお願いします。」
様付けだけは嫌なマユミ。
「はい、分かりました。マユミさん。」
呼び直すトリステ。
「僕もトリステさんの注ぐハーブティー飲みたい
です!飲んだことないな。緑茶と紅茶ぐらい
かな、飲んだことあるの。」
ハーブティーに興味津々なユウ。
「俺はハーブ自体は、色々効果とかあるから、
部活の活動の一貫で、詳しくなったぜ!
ハーブティーもその時飲んだな。」
どんな効果があるのかを気になっているレン。
「私は色んな種類の紅茶は有名なメイドカフェで
色々飲んだくらいね。
ハーブティーはないの。」
ハーブに興味を持つルカ。
三人は席について、ハーブティーを飲み始める。
「わぁ~、爽やかだね。美味しい。」
美味しそうに飲むユウ。
「これはミントとかか?爽やかだな。」
ハーブの種類を当てたいレン。
「落ち着くわー。」
普通に楽しんでいるルカ。
四人が落ち着いた姿を見て、
魔物たちが寄ってきた。
「何してるの?」
水色のスライムがユウの所に寄ってきた。
「うーん?ハーブティー飲んでるんだよ。
爽やかで美味しいね。飲んだことある?」
ユウは笑顔で対応する。
「うん!トリステお兄ちゃんが入れるハーブティー
いつも美味しいよ!」
体をぷるんとさせて喜ぶスライム。
「そっかぁ、良かったね。」
嬉しそうにいうユウ。
「薬師のにいちゃんもか?」
レンに寄ってきたのは小さい羽と角と口から牙
が1つ見える小悪魔のようだ。
「うん?そうだぞ。」
にっと笑うレン。
「ふーん、遊ぼうぜ!薬師のにいちゃん!」
ハーブティーに興味はないが、レンに興味を
持って遊びに誘う小悪魔。
「おぅ、で俺はレンっていう名前だ。
これからはレンにいちゃんって呼んで良いぞ!」
引っ張られつつ、名前を教えるレン。
「うん?分かった!レン兄!
俺は小悪魔のガンタっていうだ!フミ様に
つけてもらった!」
自慢げに自己紹介するガンタ。
「ガンタか、よろしくな!」
(めっちゃ日本人みたいな名前つけるな。
まぁ、名前はつける人の自由だからな。)
名前に日本らしさを感じつつ言うレン。
「慣れてきてくれたみたいね。
フミ、魔物たちの名前を教えて欲しいの?」
質問するルカ。
「そうですね。
水色のスライムのスイム。
小悪魔のガンタ。
植物擬態する石魔物のギセキ。
サラマンダーのエンカ。
魔族のトリステです。
トリステは元から名前があり、そのままで、
魔物たちは私がつけました。」
丁寧に説明したフミ。
「ありがとう、フミ。」
(嫌われてる訳ではないみたい。)
普通に接しているフミに安心したルカ。
「あっ、そうです。フミさんのフルネームを
聞いていませんでした。現在のお名前を
教えてください。」
思い出したように聞くマユミ。
「はい、私はフミ・リテラチャーと言います。
前世では文芸部部長として、読者や本書きを
していました。」
丁寧に自己紹介するフミ。
「ありがとうございます。」
感謝するマユミ。
ユウもいつの間にかレンと魔物たちと一緒に
遊んでいた。
「本当元気ね。ユウとレン。楽しそうだから
良いけど。お互いに。」
笑顔で言うルカ。
「はい、こんなに仲良くなってくれて
嬉しいです。こんな人が増えれば…いつか。」
希望の眼差しで、遊んでいる様子をみるフミ。
「フミさんは何か夢があるのですか?
遊んでいる様子を見て何か言いかけていました
が?」
質問するマユミ。
「えっ!?そ、そうですか。
無意識でした…実は魔物と人間が共存して
お互いに助け合う世界を目指しているのです。」
しっかり意思を持って言うフミ。
「それは素敵な夢ですね。」
共感するマユミ。
「うん、本当にそうだね!実現したい!」
ユウが急に話に入ってきた。
「こんなに無邪気で楽しく遊べるんだから。
きっと仲良くなれると思うんだ。
魔物も人間も共通点がたくさんあるのに、
なんで仲良く慣れないんだろ?」
素直に意見を言うユウ。
「魔物を下に見てる人間が多くいるからだろうな。」
トリステが言う。
「弱いから?あっ、魔物と魔族って違うの?
さっき、魔物紹介してくれた時に魔物は名前が
なかったけど、魔族には最初から名前が
あったよね。なんで?」
「弱いと言うより知能がないからだろうな。
魔物と魔族の違いか。そんなのも知らないで
勇者をやってるのか?無知すぎないか。」
最初の質問に答えて、ツッコミを入れる
トリステ。
「うん…僕、なんも知らないでこの世界に
なぜか勇者として転生してきたから…
ルカに色々教えてもらってるんだ。」
あははと気まずそうに笑うユウ。
「あー、変に間違った知識を持った賢者ルカに
教えてもらいながら旅してるのはそういう
わけか。納得がいく。まぁいい。
教えてやろう。
魔物は人間というような大きなくくりに
すぎない。細かくは一応種族という形である。
魔族は魔物の中でも上位の存在で、能力は高く
知能もあり、人間と同じように名前もあれば
話すこともできる。だから、大きなくくり
で呼ばれるのは魔族にとって不敬にあたるのだ。
分かったか、勇者ユウよ。」
ルカの発言をまだ根に持ちながら、丁寧に説明
してくれたトリステ。
「トリステ、ルカさんもしっかり反省してるのです。
そんないじわるなことを言ってはいけません。」
注意するフミ。
「んん…はい申し訳ありませんでした、賢者ルカ。」
納得はいってないものの、謝るトリステ。
「いいの。私が悪いのに変わりはないの。
私もこれからは気をつけるから。」
素直に許すルカ。
「そっかー、ありがとう、トリステさん。
分かりやすく教えてくれて。」
理解できたユウ。
「理解できたなら良い、勇者ユウ。」
少し嬉しそうに返事をするトリステ。
こうして、魔物たちと魔族トリステと仲良くなった
ユウたちなので、あった…
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