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第二章 異世界の価値観を知る。
森に住む魔物使いと魔物たち〜魔女の目的と今の森になった理由〜
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四人が捕まっている頃…家にいる二人は。
「何もやることがないですね。
警戒はしていますが、気配がいっさい
しません。」
退屈そうにするマユミ。
「フミ様大丈夫でしょうか。心配です。」
フミの心配しかしてないトリステ。
「その心配はありません。
ユウたちが、協力してるんですから。」
ユウたちを信頼しているマユミ。
「魔女は長寿な魔法使いの女性を呼んでいます。
魔力だけならば、賢者ルカをも超えます。
勝てるのかは半々と言える。」
うーんと悩むトリステ。
「魔女の方が戦いを望んでいるかは分かりません。
何か別の目的があるのかもしれません。
魔女の方からは攻撃されましたか?」
質問するマユミ。
「いえ、私が攻撃したところ吸収されただけで、
魔女からは一切されていません。」
少し暗い顔になるトリステ。
「そうなのですね…別の目的がある可能性が
高いです。戦うつもりはないかもしれません。」
なんとなく結論にいきつくマユミ。
「ですが、誘拐は許せない!もっと良い方法が
あったはずだ。」
怒っているトリステ。
「そうですね、共感いたします。」
優しく微笑んで言うマユミ。
~魔女の家~
「思ったよりたくさん来てうれしいわー。
どうしようかしら。」
にたにたしているジュングラ。
「ジュングラさん、誘拐は犯罪なんだよ。
魔物たちを誘拐した目的はなに?」
手を縛られながらもめーいっぱい魔女の方に
乗り出して、言うユウ。
「ふふーん、それはね、遊びたかったのよー。
楽しそうにしてるからなんだろうって見たら
人がいっぱいいるし、魔物たちと遊んでるし、
しばらく情報を集めて、そこからね。」
ウィンクするジュングラ。
「なら、素直に訪ねてくればいいじゃなねーか。
こんな大胆に連れ去るとかしなくてもよ。」
反論するレン。
「それで歓迎してくれるならね。
でもしてくれないでしょ。」
悲しそうに言うジュングラ。
「そうですね、警戒は絶対します。
ですが、事情を説明していただけるなら
こちらとしても対応可能でした。」
共感しつつ、怒った顔で説明するフミ。
「フミ様、魔女と仲良くするの?」
スイムが嫌そうな顔する。
「スイムたちを誘拐しなければ…仲良くできたかも
しれないですね。」
安心させるように優しく話すフミ。
「そうなの、分かった。」
納得して笑顔になるスイム。
「そうなのー。それは…本当?」
怖い顔になるジュングラ。
「っ…はい、私は魔物たちやクラスメイトを
傷つけるつもりないものに第一印象で拒否したり
しません。そんなこと…残酷すぎますから。」
ジュングラの顔にビビりながらも、すぐに
切り替えて強い意志を持って話すフミ。
(なんて強い子、曇りなきまなこでまっすぐ
私のことを見て…)
「好きだわ!魔物使いちゃん。
魔物たちは返してあげる。
ごめんなさい…寂しかったのよ。
ずっとこの森で一人になってから。」
フミの肩に手を置いて興奮気味に言い、
少し下を向いて腕を組みながら謝るジュングラ。
「一人になってから?誰か家族がいたの?」
ルカが聞く。
「えぇ、いたわよ。大事な一番の家族とも師匠
とも言える人がね。」
ジュングラは静かに笑いながら言う。
「この森の前の管理者兼魔女のボスケットよ。
この森も昔は太陽が差し込む魔物も少ない
平穏な場所だったわ。
ボスケットが、小さな林から育てて森にまで
成長させたんだもの。それはそれは素敵
だったわ。」
昔に思いをはせるジュングラ。
~ボスケットとジュングラ~
ボスケットは森の様子を見る毎日である。
木に異変はないか、魔物たちは変わりないか、
悪いものはいないか、一つ一つ丁寧に観察する。
「今日も問題なしっと。
この森は私の最高の居場所!」
大声で叫ぶボスケット。
そんな毎日を送っていた。
ある日、森の入り口の方にいつもと違う気配が
して向かった。
「おっ…どうした?少女、なぜここにいると?」
丁寧に体育座りをしている少女を見つけて、
話しかけるボスケット。
「へっ?!魔、魔女!?ひぁぁ、
殺さないでください。なんでもします。」
ひどく怯え、頭を守る少女。
「あー、ふむふむと。
噂を信じるタイプかなっと?
別に取って食べないから、顔上げると。」
姿勢を低くして、優しく言うボスケット。
反応がない少女。
「うん?あれ?気絶してると?!
大変!家に連れて行くとー。」
慌てて抱き抱えて家に連れて行くボスケット。
少女は怖すぎて反応できないだけで、
聞いていた。
それを気絶したと勘違いされて連れて行かれた
ので、余計と反応できなくなる。
(どうしよう、家に連れてかれちゃった。)
椅子に座っている少女。
「気絶してなかったと。良かったとぉ。
はい、ミントティーと。」
心から安心して、飲み物を渡すボスケット。
「…あり…がとう…ござい…ます。」
なんとか言葉を出しながら受け取る少女。
そのミントティーは爽やかでスーとして
気持ちが落ち着いた。
ほっとした顔になった。
「少しは落ち着いたかな。
私は魔女のボスケット。この森を綺麗に
管理してると。」
微笑んで自己紹介するボスケット。
「私、名前ない…不気味な子だからって…
捨て…られた。いっぱい…魔力…持ってる…から。
魔女…だって…災い…呼ぶ…から。」
泣きながら、必死に話す少女。
ボスケットは驚いて戸惑いながらも、
不思議と思った顔で、
「こんなに素直で、必死に生きてるのにと。
しかも魔女は悪いものだと?
おかしいな。こんなかわいいのに。」
少女の頭をさすって、話す。
「ふん?」
顔を上げて、ボスケットの方を見た少女。
その言葉と笑顔にとても心が温まった。
むしろより泣いてしまった。
少女自身からボスケットに抱きついて、
ボスケットの肩から背中に至るまで濡れるくらい
泣いた。
ボスケットは拒否もせず、怒りもせず、
自分のタイミングで離そうともせず…
相槌をうって、少女の背中や頭をさすり続けた。
しばらくして、日も沈みかけた頃にやっと
泣き止み、そのまま寝てしまった。
次の日…
少女は美味しそうな匂いに目を覚まして、
ドアを自然と開けた。
「おはよう、よく眠れたみたいで良かったと。
朝ごはんできてるから食べると?」
ボスケットが挨拶して、机に料理を並べている。
「おはよう…うん、食べます。」
少し高い椅子に登って座る少女。
「いただきます!」
元気よく言うボスケット。
「?、いただき…ます。」
真似して言う少女。
魔物肉のソテーと、薬草スープと小麦のパン
だった。
とても温かくて、心にスーッと入って行くような
感じがした。
「美味しそうに食べてくれてると。
嬉しい…。」
本当に嬉しそうに笑うボスケット。
「そうだ、私が名前つけるから、
ここに住んじゃないなよ。
魔女って呼ばれるならいっそ本当になっちゃえば
良いと。」
ポジティブなボスケット。
「ほ、ほんと?!でも…魔女って悪者って
聞きました。」
魔女に対してネガティブな少女。
「悪い魔女もいるけど、私はこの森に自由で
暮らして、普通の格好して町に買い物に
行ったりしてるくらいと。
長く生きてはいるけど、
悪いことはしてないと。」
思い当たる節がないボスケット。
「ほぅ…ボスケットさんの弟子にな…なりたい!」
最初、ときょんとしていましたが、
覚悟を決めて、初めて大きな声で話した少女。
「ボスケットでいいと。
うん、分かった。あなたの名前はジュングラと。
この森で出会ったからね。」
こうして魔女ジュングラは生まれた。
ここから250年後…
ジュングラも十分立派な魔女になり、
ボスケットは本当におばあちゃんになっていた。
「ボスケット、ご飯よ。」
起こしに行くジュングラ。
「はぁーいと。」
ゆっくり話すボスケット。
二人は食卓を囲む。
しばらく食べていると突然ボスケットが、
「ありがとう…ジュングラ。
一緒にいてくれて、楽しかったと。」
ぽつりと感謝の言葉を告げたボスケット。
「へっ?!急にどうしたのよ、感謝なんて。
まさか…違うわよね。」
何かを察して慌てるジュングラ。
「そういう歳だからと。いついなくなるか、
分からないと。今言っておくと。」
優しい笑みで言うボスケット。
「ぁ…そうよね。覚悟しなきゃいけない…。
分かってるボスケット。」
覚悟したいとしたくないの気持ちがせめぎ合う
ジュングラ。
「大丈夫と、私はひっそり見守ってると。
知らないところで。」
頭をポンポンしながら、励ますボスケット。
「はい、ボスケット。」
笑顔で返すジュングラ。
次の日…
ボスケットは静かに亡くなっていた。
「っ…うっ…我慢…我慢よ。
ちゃんと埋葬するまでは…我慢よ。」
そう言い聞かせるジュングラ。
服を森の色のローブに着替えてあげ、
ボスケット自身が用意していた木の棺に入れ、
土を深く掘った後、木の棺を埋めた。
その上に石にボスケットの名前を彫ったものを
周りを固めて置いた。
そこまでやって、
もう我慢しなくていいと思った時、
泣き続けた…夜になったら、家に戻り、
朝になったら朝食を食べて、
また墓に行って泣く。
それを100年も続いた。
それでやっとこ整理がついた。
なんかどうでも良くなっていた。
森が荒れていても、気にならずにそのまま
暮らすことにした。
それが、今の魔女の森となった。
「何もやることがないですね。
警戒はしていますが、気配がいっさい
しません。」
退屈そうにするマユミ。
「フミ様大丈夫でしょうか。心配です。」
フミの心配しかしてないトリステ。
「その心配はありません。
ユウたちが、協力してるんですから。」
ユウたちを信頼しているマユミ。
「魔女は長寿な魔法使いの女性を呼んでいます。
魔力だけならば、賢者ルカをも超えます。
勝てるのかは半々と言える。」
うーんと悩むトリステ。
「魔女の方が戦いを望んでいるかは分かりません。
何か別の目的があるのかもしれません。
魔女の方からは攻撃されましたか?」
質問するマユミ。
「いえ、私が攻撃したところ吸収されただけで、
魔女からは一切されていません。」
少し暗い顔になるトリステ。
「そうなのですね…別の目的がある可能性が
高いです。戦うつもりはないかもしれません。」
なんとなく結論にいきつくマユミ。
「ですが、誘拐は許せない!もっと良い方法が
あったはずだ。」
怒っているトリステ。
「そうですね、共感いたします。」
優しく微笑んで言うマユミ。
~魔女の家~
「思ったよりたくさん来てうれしいわー。
どうしようかしら。」
にたにたしているジュングラ。
「ジュングラさん、誘拐は犯罪なんだよ。
魔物たちを誘拐した目的はなに?」
手を縛られながらもめーいっぱい魔女の方に
乗り出して、言うユウ。
「ふふーん、それはね、遊びたかったのよー。
楽しそうにしてるからなんだろうって見たら
人がいっぱいいるし、魔物たちと遊んでるし、
しばらく情報を集めて、そこからね。」
ウィンクするジュングラ。
「なら、素直に訪ねてくればいいじゃなねーか。
こんな大胆に連れ去るとかしなくてもよ。」
反論するレン。
「それで歓迎してくれるならね。
でもしてくれないでしょ。」
悲しそうに言うジュングラ。
「そうですね、警戒は絶対します。
ですが、事情を説明していただけるなら
こちらとしても対応可能でした。」
共感しつつ、怒った顔で説明するフミ。
「フミ様、魔女と仲良くするの?」
スイムが嫌そうな顔する。
「スイムたちを誘拐しなければ…仲良くできたかも
しれないですね。」
安心させるように優しく話すフミ。
「そうなの、分かった。」
納得して笑顔になるスイム。
「そうなのー。それは…本当?」
怖い顔になるジュングラ。
「っ…はい、私は魔物たちやクラスメイトを
傷つけるつもりないものに第一印象で拒否したり
しません。そんなこと…残酷すぎますから。」
ジュングラの顔にビビりながらも、すぐに
切り替えて強い意志を持って話すフミ。
(なんて強い子、曇りなきまなこでまっすぐ
私のことを見て…)
「好きだわ!魔物使いちゃん。
魔物たちは返してあげる。
ごめんなさい…寂しかったのよ。
ずっとこの森で一人になってから。」
フミの肩に手を置いて興奮気味に言い、
少し下を向いて腕を組みながら謝るジュングラ。
「一人になってから?誰か家族がいたの?」
ルカが聞く。
「えぇ、いたわよ。大事な一番の家族とも師匠
とも言える人がね。」
ジュングラは静かに笑いながら言う。
「この森の前の管理者兼魔女のボスケットよ。
この森も昔は太陽が差し込む魔物も少ない
平穏な場所だったわ。
ボスケットが、小さな林から育てて森にまで
成長させたんだもの。それはそれは素敵
だったわ。」
昔に思いをはせるジュングラ。
~ボスケットとジュングラ~
ボスケットは森の様子を見る毎日である。
木に異変はないか、魔物たちは変わりないか、
悪いものはいないか、一つ一つ丁寧に観察する。
「今日も問題なしっと。
この森は私の最高の居場所!」
大声で叫ぶボスケット。
そんな毎日を送っていた。
ある日、森の入り口の方にいつもと違う気配が
して向かった。
「おっ…どうした?少女、なぜここにいると?」
丁寧に体育座りをしている少女を見つけて、
話しかけるボスケット。
「へっ?!魔、魔女!?ひぁぁ、
殺さないでください。なんでもします。」
ひどく怯え、頭を守る少女。
「あー、ふむふむと。
噂を信じるタイプかなっと?
別に取って食べないから、顔上げると。」
姿勢を低くして、優しく言うボスケット。
反応がない少女。
「うん?あれ?気絶してると?!
大変!家に連れて行くとー。」
慌てて抱き抱えて家に連れて行くボスケット。
少女は怖すぎて反応できないだけで、
聞いていた。
それを気絶したと勘違いされて連れて行かれた
ので、余計と反応できなくなる。
(どうしよう、家に連れてかれちゃった。)
椅子に座っている少女。
「気絶してなかったと。良かったとぉ。
はい、ミントティーと。」
心から安心して、飲み物を渡すボスケット。
「…あり…がとう…ござい…ます。」
なんとか言葉を出しながら受け取る少女。
そのミントティーは爽やかでスーとして
気持ちが落ち着いた。
ほっとした顔になった。
「少しは落ち着いたかな。
私は魔女のボスケット。この森を綺麗に
管理してると。」
微笑んで自己紹介するボスケット。
「私、名前ない…不気味な子だからって…
捨て…られた。いっぱい…魔力…持ってる…から。
魔女…だって…災い…呼ぶ…から。」
泣きながら、必死に話す少女。
ボスケットは驚いて戸惑いながらも、
不思議と思った顔で、
「こんなに素直で、必死に生きてるのにと。
しかも魔女は悪いものだと?
おかしいな。こんなかわいいのに。」
少女の頭をさすって、話す。
「ふん?」
顔を上げて、ボスケットの方を見た少女。
その言葉と笑顔にとても心が温まった。
むしろより泣いてしまった。
少女自身からボスケットに抱きついて、
ボスケットの肩から背中に至るまで濡れるくらい
泣いた。
ボスケットは拒否もせず、怒りもせず、
自分のタイミングで離そうともせず…
相槌をうって、少女の背中や頭をさすり続けた。
しばらくして、日も沈みかけた頃にやっと
泣き止み、そのまま寝てしまった。
次の日…
少女は美味しそうな匂いに目を覚まして、
ドアを自然と開けた。
「おはよう、よく眠れたみたいで良かったと。
朝ごはんできてるから食べると?」
ボスケットが挨拶して、机に料理を並べている。
「おはよう…うん、食べます。」
少し高い椅子に登って座る少女。
「いただきます!」
元気よく言うボスケット。
「?、いただき…ます。」
真似して言う少女。
魔物肉のソテーと、薬草スープと小麦のパン
だった。
とても温かくて、心にスーッと入って行くような
感じがした。
「美味しそうに食べてくれてると。
嬉しい…。」
本当に嬉しそうに笑うボスケット。
「そうだ、私が名前つけるから、
ここに住んじゃないなよ。
魔女って呼ばれるならいっそ本当になっちゃえば
良いと。」
ポジティブなボスケット。
「ほ、ほんと?!でも…魔女って悪者って
聞きました。」
魔女に対してネガティブな少女。
「悪い魔女もいるけど、私はこの森に自由で
暮らして、普通の格好して町に買い物に
行ったりしてるくらいと。
長く生きてはいるけど、
悪いことはしてないと。」
思い当たる節がないボスケット。
「ほぅ…ボスケットさんの弟子にな…なりたい!」
最初、ときょんとしていましたが、
覚悟を決めて、初めて大きな声で話した少女。
「ボスケットでいいと。
うん、分かった。あなたの名前はジュングラと。
この森で出会ったからね。」
こうして魔女ジュングラは生まれた。
ここから250年後…
ジュングラも十分立派な魔女になり、
ボスケットは本当におばあちゃんになっていた。
「ボスケット、ご飯よ。」
起こしに行くジュングラ。
「はぁーいと。」
ゆっくり話すボスケット。
二人は食卓を囲む。
しばらく食べていると突然ボスケットが、
「ありがとう…ジュングラ。
一緒にいてくれて、楽しかったと。」
ぽつりと感謝の言葉を告げたボスケット。
「へっ?!急にどうしたのよ、感謝なんて。
まさか…違うわよね。」
何かを察して慌てるジュングラ。
「そういう歳だからと。いついなくなるか、
分からないと。今言っておくと。」
優しい笑みで言うボスケット。
「ぁ…そうよね。覚悟しなきゃいけない…。
分かってるボスケット。」
覚悟したいとしたくないの気持ちがせめぎ合う
ジュングラ。
「大丈夫と、私はひっそり見守ってると。
知らないところで。」
頭をポンポンしながら、励ますボスケット。
「はい、ボスケット。」
笑顔で返すジュングラ。
次の日…
ボスケットは静かに亡くなっていた。
「っ…うっ…我慢…我慢よ。
ちゃんと埋葬するまでは…我慢よ。」
そう言い聞かせるジュングラ。
服を森の色のローブに着替えてあげ、
ボスケット自身が用意していた木の棺に入れ、
土を深く掘った後、木の棺を埋めた。
その上に石にボスケットの名前を彫ったものを
周りを固めて置いた。
そこまでやって、
もう我慢しなくていいと思った時、
泣き続けた…夜になったら、家に戻り、
朝になったら朝食を食べて、
また墓に行って泣く。
それを100年も続いた。
それでやっとこ整理がついた。
なんかどうでも良くなっていた。
森が荒れていても、気にならずにそのまま
暮らすことにした。
それが、今の魔女の森となった。
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