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第二章 異世界の価値観を知る。
ほんわか精霊使いと刺々しい回復士〜回復士との再会といなくなった理由〜
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災いを倒して、アクアと別れることになった。
「アクア、ご協力ありがとうございました。」
礼をするフウカ。
「いえ、これで災いがいなくなり安心して
過ごすことができます。町の代表として
感謝いたします。町の人たちは知らないまま
でも私が心に刻んでおきます。」
感謝を言うアクア。
穏やかな笑顔で心から安心した顔をしていた。
今まで一人で抱えてきたのだろう。
「ありがとうございます、アクア。」
四人もお礼を言う。
「アクア、一つだけ聞きたい。
あちらの畑では何を生産しているのか
知ってる?」
希望に満ちた瞳で聞くフウカ。
「あちらでは茶葉を生産しています。
初代勇者がここの土地が茶葉の生産に向いてる
と言うことで始まり、特産品として売れ、
今の町にまで発展していきました。」
小さな村から発展した歴史を言うアクア。
「そうなの…!やったー!」
大喜びなフウカ。
「うん、やったね、フウカ。
僕もお茶が飲めると思うと嬉しいよ。」
ルンルンなユウ。
「そろそろ行きましょう。茶葉を買いにね。」
ルカがうながす。
「そうだな、お茶を久しぶりに飲みたいぜ。」
共感するレン。
「ありがとうございました、アクア。
それでは失礼いたします。」
「ありがとうございました!」
マユミが言った後にみんなで言った。
~茶畑~
ショップが茶畑の前にあり、後ろで摘み取る姿が
見られる。
「これが…茶畑…!」
感動してる目がうるっときているフウカ。
「えっ!フウカ!なんでここにいるのかしら!?」
驚いて、声が大きくなるハナ。
「ハナ~、良かったよ。無事で…心配で来た。」
くるっと向きを変えて、ハナに抱きつくフウカ。
「はぇ…心配でここまで!?別に大したこと
ないですの。近くですし、ねぇ、三人衆。」
最初動揺するも見栄を張るハナ。
「へい、もちろんです!」
三人衆は答える。
「増えてる?三人衆の皆さんは名前は何?
僕は勇者のユウ・ブレイブです。」
一人でなかったことに驚きつつ、名前を聞く
ユウ。
「シェモ」
「イディオタ」
「ショコ」
「合わせてハナ様大好き三人衆!」
見事に息を合わせて自己紹介する三人衆。
「おお~すごい息ぴったりだ。」
パチパチするユウ。
「はいはい、どうでも良い自己紹介はそれぐらい
にしてくださる。
というか、なぜここにいるのかしら。
フウカ以外の方々は関係ないでしょう。」
変わらず刺々しく言うハナ。
「へいー!」
なぜか喜んでる三人衆。
「湖の災いを倒しに来たのよ。
フウカとは同じ目的地だったから一緒に来た
だけよ。茶葉も気になったのもあるけど。」
少し不機嫌そうに言うルカ。
「ふーん、で倒したのかしら?」
ちょっと興味があるハナ。
「倒したぞ!」
意気込んで言うレン。
「大ダメージをわたくしが与え、最後にユウが
とどめをさしたのですよ。」
誇りを持って言うマユミ。
「へぇー、倒したの。それは良かったことですわ。
別にどうでも良いけれど。」
ふんとしながらも言うハナ。
「フウカ、こちら。あ、あげますわ。」
照れながら、フウカの顔を横目に見て言うハナ。
「ほ…ありがとう。開けて…良い?」
驚いた顔を最初にしつつ、微笑んで言うフウカ。
「えぇ、もちろんですわ。」
少し緊張しながら返答するハナ。
「茶葉!わぁー…ありがとう、ハナ。
嬉しい…。」
泣き出すフウカ。
「え…フ、フウカ?な…泣いてるですの?
私はまた…泣かせて…。」
慌てるハナ。
「ち…違うよ。本当に…嬉しかっただけ。」
涙を拭きながら言うフウカ。
「そ、そうですの。なら別にいいですわ。」
安心するハナ。
「もしかして、茶葉を手に入れるためにここに
来ていたってこと?フウカのために?」
様子から察するユウ。
「それ以外に何があるのかしら。
ほんと考えなしですのね。」
照れ隠しをするハナ。
「そこまで言わなくても良いと思う…
でも、良かったね、フウカ。再会できて。」
少し凹みつつ、笑顔で言うユウ。
「はい、みんな協力してくれてありがとう。」
お礼を言うフウカ。
「いいえ、こちらこそ、フウカが手伝ってくれた
おかげで災いを倒せたの。」
感謝するルカ。
「俺としても何もできてなかったからな。
フウカのおかげだ。ありがとうだぜ。」
自分の反省をしつつ、感謝するレン。
「フウカのおかげで、とても素敵な展開に
なりました。ありがとうございます。」
思い出して、微笑みながら感謝するマユミ。
その後、みんなで茶葉を買い町の宿に泊まった。
~次の日~
エルブに戻ったユウたち。
「僕たちはもう一つの分かれ道に行くよ。」
気になってた道に行きたいユウ。
「もう行くの…?もうちょっとゆっくり…
しても良いのに。」
悲しそうな顔をするフウカ。
「さっさと行ってしまいなさい。
こんな人数はこの町じゃ多すぎますもの。」
真逆のことを言うハナ。
「見事に真逆のこと言うのね。
旅をするのは冒険者の基本よ。
世界を救うならなおさらよ。」
力を込めて言うルカ。
「ルカではないだろう、世界救う使命持ってん
のは。俺も旅は醍醐味だと思ってるぞ!」
親指を立てたポーズをしながら言うレン。
「自由になってから、旅は楽しいもの。
フウカも今回別の町に行ってみて楽しかった
のではないですか?」
うふふと笑って言うマユミ。
「はい、たしかに…楽しかった…でもここが好き。
だから…旅がひと段落したら戻ってきてね。
待ってる。」
思い出しながら、優しく笑って言うフウカ。
「フウカから離れる気はないわ。
勝手に行きなさい。旅に興味はないもの。」
フウカが大好きなハナ。
「バイ…バーイ!」
ゆっくりと手を振るフウカ。
「さよなら…お気をつけて。」
冷たく言いつつも、ちゃんと見送るハナ。
こうして二人と別れた…
「アクア、ご協力ありがとうございました。」
礼をするフウカ。
「いえ、これで災いがいなくなり安心して
過ごすことができます。町の代表として
感謝いたします。町の人たちは知らないまま
でも私が心に刻んでおきます。」
感謝を言うアクア。
穏やかな笑顔で心から安心した顔をしていた。
今まで一人で抱えてきたのだろう。
「ありがとうございます、アクア。」
四人もお礼を言う。
「アクア、一つだけ聞きたい。
あちらの畑では何を生産しているのか
知ってる?」
希望に満ちた瞳で聞くフウカ。
「あちらでは茶葉を生産しています。
初代勇者がここの土地が茶葉の生産に向いてる
と言うことで始まり、特産品として売れ、
今の町にまで発展していきました。」
小さな村から発展した歴史を言うアクア。
「そうなの…!やったー!」
大喜びなフウカ。
「うん、やったね、フウカ。
僕もお茶が飲めると思うと嬉しいよ。」
ルンルンなユウ。
「そろそろ行きましょう。茶葉を買いにね。」
ルカがうながす。
「そうだな、お茶を久しぶりに飲みたいぜ。」
共感するレン。
「ありがとうございました、アクア。
それでは失礼いたします。」
「ありがとうございました!」
マユミが言った後にみんなで言った。
~茶畑~
ショップが茶畑の前にあり、後ろで摘み取る姿が
見られる。
「これが…茶畑…!」
感動してる目がうるっときているフウカ。
「えっ!フウカ!なんでここにいるのかしら!?」
驚いて、声が大きくなるハナ。
「ハナ~、良かったよ。無事で…心配で来た。」
くるっと向きを変えて、ハナに抱きつくフウカ。
「はぇ…心配でここまで!?別に大したこと
ないですの。近くですし、ねぇ、三人衆。」
最初動揺するも見栄を張るハナ。
「へい、もちろんです!」
三人衆は答える。
「増えてる?三人衆の皆さんは名前は何?
僕は勇者のユウ・ブレイブです。」
一人でなかったことに驚きつつ、名前を聞く
ユウ。
「シェモ」
「イディオタ」
「ショコ」
「合わせてハナ様大好き三人衆!」
見事に息を合わせて自己紹介する三人衆。
「おお~すごい息ぴったりだ。」
パチパチするユウ。
「はいはい、どうでも良い自己紹介はそれぐらい
にしてくださる。
というか、なぜここにいるのかしら。
フウカ以外の方々は関係ないでしょう。」
変わらず刺々しく言うハナ。
「へいー!」
なぜか喜んでる三人衆。
「湖の災いを倒しに来たのよ。
フウカとは同じ目的地だったから一緒に来た
だけよ。茶葉も気になったのもあるけど。」
少し不機嫌そうに言うルカ。
「ふーん、で倒したのかしら?」
ちょっと興味があるハナ。
「倒したぞ!」
意気込んで言うレン。
「大ダメージをわたくしが与え、最後にユウが
とどめをさしたのですよ。」
誇りを持って言うマユミ。
「へぇー、倒したの。それは良かったことですわ。
別にどうでも良いけれど。」
ふんとしながらも言うハナ。
「フウカ、こちら。あ、あげますわ。」
照れながら、フウカの顔を横目に見て言うハナ。
「ほ…ありがとう。開けて…良い?」
驚いた顔を最初にしつつ、微笑んで言うフウカ。
「えぇ、もちろんですわ。」
少し緊張しながら返答するハナ。
「茶葉!わぁー…ありがとう、ハナ。
嬉しい…。」
泣き出すフウカ。
「え…フ、フウカ?な…泣いてるですの?
私はまた…泣かせて…。」
慌てるハナ。
「ち…違うよ。本当に…嬉しかっただけ。」
涙を拭きながら言うフウカ。
「そ、そうですの。なら別にいいですわ。」
安心するハナ。
「もしかして、茶葉を手に入れるためにここに
来ていたってこと?フウカのために?」
様子から察するユウ。
「それ以外に何があるのかしら。
ほんと考えなしですのね。」
照れ隠しをするハナ。
「そこまで言わなくても良いと思う…
でも、良かったね、フウカ。再会できて。」
少し凹みつつ、笑顔で言うユウ。
「はい、みんな協力してくれてありがとう。」
お礼を言うフウカ。
「いいえ、こちらこそ、フウカが手伝ってくれた
おかげで災いを倒せたの。」
感謝するルカ。
「俺としても何もできてなかったからな。
フウカのおかげだ。ありがとうだぜ。」
自分の反省をしつつ、感謝するレン。
「フウカのおかげで、とても素敵な展開に
なりました。ありがとうございます。」
思い出して、微笑みながら感謝するマユミ。
その後、みんなで茶葉を買い町の宿に泊まった。
~次の日~
エルブに戻ったユウたち。
「僕たちはもう一つの分かれ道に行くよ。」
気になってた道に行きたいユウ。
「もう行くの…?もうちょっとゆっくり…
しても良いのに。」
悲しそうな顔をするフウカ。
「さっさと行ってしまいなさい。
こんな人数はこの町じゃ多すぎますもの。」
真逆のことを言うハナ。
「見事に真逆のこと言うのね。
旅をするのは冒険者の基本よ。
世界を救うならなおさらよ。」
力を込めて言うルカ。
「ルカではないだろう、世界救う使命持ってん
のは。俺も旅は醍醐味だと思ってるぞ!」
親指を立てたポーズをしながら言うレン。
「自由になってから、旅は楽しいもの。
フウカも今回別の町に行ってみて楽しかった
のではないですか?」
うふふと笑って言うマユミ。
「はい、たしかに…楽しかった…でもここが好き。
だから…旅がひと段落したら戻ってきてね。
待ってる。」
思い出しながら、優しく笑って言うフウカ。
「フウカから離れる気はないわ。
勝手に行きなさい。旅に興味はないもの。」
フウカが大好きなハナ。
「バイ…バーイ!」
ゆっくりと手を振るフウカ。
「さよなら…お気をつけて。」
冷たく言いつつも、ちゃんと見送るハナ。
こうして二人と別れた…
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