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第三章 異世界の現実を変えようとする者たち
一人が好きなクロス使いと妹のような少女〜閑静な街と無口なクラスメイトとの再会〜
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曲がり角の歩いていくと大きな港街があった。
閑静な住宅街といった感じである。
「奥に海がみえるよ!これはもっと冒険が広く
できるってこと?!」
町よりも海が気になるユウ。
「お、おぅ。そんなに海が好きなのか?
とりあえず街を散策しないか。
どんな魚があるのか気になるからな。」
魚が気になるレン。
「そうね、海良い。」
海が気になるルカ。
「海に入れるのでしょうか。楽しみです。」
海が気になるマユミ。
「みんな海なのかよ。まぁ良いけどよ。」
唖然としつつ、納得するレン。
冒険者ギルドが通りにあったので、寄ることに
した。
「おお~、やっぱり魚っぽい魔物の討伐依頼が
多い?ってことは…」
クエストを見るユウ。
「海にも魔物がいるってことよ!
サメやタコ、イカ、クラゲみたいのが
一般的よ。」
ふふんと説明するルカ。
「でっかい魔物が多いよな。
海だからいくらでも大きくなれんだろう
けどよ。」
イメージを言うレン。
「そうなのですか?食物連鎖の頂点のような
存在でしょうか。面白いですね。」
興味があるマユミ。
「リッカだ…このギルドで最強の。」
「リッカさん、この前は誰も受けたがらない
クエストを受けてくださりありがとうござい
ました。」
「リッカじゃん、相変わらず無口だね。」
呼ばれている女性は一個も表情を変えずに
ユウたちの元に歩いていく。
「なんか近づいてくるよ。リッカって呼ばれてる
冒険者…?もうここに?!」
話している間に目の前にいたことに驚くユウ。
「……真忠くん…?気のせいか。
すみません…それでは失礼。」
?になり、違うと確信して去っていくリッカ。
「えっ…?!リッカさん待って。」
(もしかしてクラスメイト?顔見覚えがあるけど。
ちゃんとみないと分からないよ。)
慌てて止めるユウ。
「もういないよ、リッカはすぐいなくなるからな。」
冒険者の一人が言う。
「あっ…本当だ。もういない。」
戸惑うユウ。
「ユウ、すぐ会えると思うぞ。ここら辺で活動
してるんだろうし。」
フォローするレン。
「そうだね。」
切り替えるユウ。
「クエスト受けましょう!海の魔物と戦ってみたい
の。」
ハイテンションなルカ。
「あら、先ほどの会話は気にしてないのですね。
海の魔物に興味津々ですね。ついていきます!」
ルカについていくマユミ。
「こんにちは、ようこそ冒険者ギルドへ。
クエストを受けますか?換金ですか?」
受付が丁寧に聞く。
「クエストを受けに来ました。
この街の名前は何ですか?」
ルカが勢いよく聞く。
「トランクイットポルトです。
この魔物は最近この先の海でよく出現します。
そのせいで海水浴が安心安全にできません。
よろしくお願いします。」
街の名前とともに魔物の説明をする受付。
「はい、わかりました。みんな冒険者証
を出して。」
先導するルカ。
冒険者証を出して、クエストを受ける。
「海に行くのよー!」
いつにも増してやる気に溢れるルカ。
「うん、行こう。やる気満々だね。」
(もしかしたらそこにいるかもしれない。
あの子が。)
あははと苦笑いしながら言うユウ。
~海水浴場~
「特になにもないね、平和にみんな遊んでるよ。
禁止しなくていいのかな。」
疑問に思うユウ。
「そうだな、危険だと聞いていた割には
禁止もせずに遊ばせているな。
まぁ自分の身は自分で守れみたいなところがある
んだろうな。」
禁止しない理由を考えるレン。
「そういうものなのかも。異世界って危険に
溢れてるし。それぐらいは慣れてるのね。」
普通のことだと思っているルカ。
「あの皆さん、大きな波が来てます。
そして、魔物らしき影も見えますよ。」
察するマユミ。
大きな波の中から大きなタコのような魔物が
現れた。
「ター!」
大きな鳴く。
大慌てで客たちは避難していく。
「わぁ、はわ!?うーん!」
小さな女の子が転んで、そこにタコの足が襲う。
「…ディフェンス…は!」
構えて足を跳ね返すリッカ。
女の子を抱えて、安全なところにまで飛ぶ。
「ありがとう、リッカ!」
笑顔になる女の子。
「…うん、早く街に行って、安全だから。」
表情を変えずに返すリッカ。
「分かった。」
素直に街に行く女の子。
「すごい…あんなに早く女の子を避難させた。
僕も見習わないと。」
剣を構えて、足にめがけて振るうユウ。
「魚雷行けー!」
魚雷まで持ってたレン。
「どんだけ出てくるの。レンのバックからは。
アースクラッシュ。」
土のかたまりを上から降らすルカ。
「10連射撃!」
シンプルに矢を放つマユミ。
「…」
(チームワークすごいな、私は必要なさそう。)
戦いの様子を眺めているリッカ。
「連続切り裂き!」
すごい速さでタコの足を切るユウ。
「ターぁ!」
あっという間に倒されたタコの魔物。
「はぁー、良かった。一人も怪我人いなくて、
あっ、リッカさん。ありがとうサポート
してくれて。」
笑顔で言うユウ。
「……別に。」
リッカはゆっくり立ち上がって、
一言ぼそっと言った。
「あっ、もしかして袋布さん?
僕は真忠悠太だよ。今は勇者のユウ・ブレイブ
なんだ。」
答え合わせするように言うユウ。
「合ってたんだ…うん。私は 袋布 律佳だよ。今はクロス使いのリッカ・クロス。」
納得した顔して、自己紹介するリッカ。
「クロス?って何?」
疑問に思うユウ。
「…これ…ラクロスで使う道具のこと。
網にボール入れて、三角形のゴールにシュート
したり、横にして相手の動きを止めたりする。」
丁寧に説明するリッカ。
「おー、そうだ。ラクロス部の部長だったね。
わかりやすい説明ありがとう。」
納得するユウ。
「ユウー!行くぞ!うん?さっきのリッカさんだ。」
レンが近寄ってきた。
「…?!」
(玉理錬?もしかしてパーティ全員クラス
メイト?)
驚きつつ、表情には出ないリッカ。
「クラスメイトの袋布さんだよ。
今はクロス使いのリッカ・クロスなんだよ。」
説明するユウ。
「お~、久しぶりだな、リッカさん。
俺は玉理錬。今は薬師のレン・アポテカだ。」
気づいて自己紹介するレン。
「久しぶり…。」
挨拶するリッカ。
「またねー、冒険者ギルド行かなきゃ。」
走ってレンと共に行くユウ。
「また…」
手を振るリッカ。
~冒険者ギルド~
「こちらが報酬となります。」
笑顔で渡す受付。
「ありがとうございます。」
ルカが受け取る。
「ルカ、やっぱりリッカさんは
クラスメイトだったよ。」
話題を振るユウ。
「そうなの、誰?」
聞くルカ。
「袋布 律佳さんだよ。」
笑顔で言うユウ。
「なるほどね、あまり話したことはないの。
最低限の会話しかしたことないのよね。
基本リッカさんから話しかけられることが
なかったから。」
納得して言うルカ。
「優しい方ですよね。
頼まれたことはきっちりやる方で自分のできる
範囲を分かってますし。真面目な方です。」
評価するマユミ。
「マユミはリッカさんのこと詳しいね。
仲良かったの?」
ふとした疑問を言うユウ。
「図書室によくおりましたので、そこで会話して
いました。意外と笑顔が多くて楽しい方
なのですよ。」
楽しそうに言うマユミ。
「そう…なんだ。知らなかった。」
(意外だな、無表情・無口って感じのイメージ
だからな。)
驚いた顔をするユウ。
「マユミ…勝手なことを…。」
無言の圧で怒ってることを伝えるリッカ。
「リッカさん!いつの間に?」
驚くユウ・レン・ルカ。
「あらあら、別に良いじゃないですか。
悪いことはいってないのですから。」
うふふと笑うマユミ。
「…ついさっきからだけど。
私も別のクエストの報酬受け取りに
来ただけだよ。」
特に用はないという感じに言うリッカ。
「そうなんだ、パーティとか組んでるの?」
興味を持って聞くユウ。
「…組んでない…意味…ないから。」
そっけなく言うリッカ。
「えっ…」
固まるユウ。
「意味がないってどういう意味よ!」
反論するルカ。
「…そのままの意味。」
睨んだ顔をして言うリッカ。
そのまま去ってしまった。
「ユウ、氷みたい固まったぞ。」
チョンチョンと指でするも反応しないのを少し
楽しそうにするレン。
「そうですね~これは面白いですね。」
便乗して面白がるマユミ。
「えっ、ちょっと私も混ぜてよ。」
注意すると思いきや、しないでチョンチョンする
ルカ。
「はっ…ショックすぎて固まってた。」
正気に戻ったユウ。
「お、元に戻って良かった。な、何もしてないぞ。」
誤魔化しながら言うレン。
「レンがチョンチョンしてましたよ。」
笑いを堪えながら言うマユミ。
「マユミもしてただろ。」
突っ込むレン。
「ルカもしてましたよ。」
否定はせず、人を増やすマユミ。
「ちょっと、し、してないの。」
誤魔化してるルカ。
「うん?なんかやってたの?まぁいいや。
あれ、リッカさんは。」
キョロキョロするユウ。
「もういないの。どっかいっちゃったの。
すぐいなくなるんだから、
最初のマユミみたいね。」
思い出すルカ。
「そうでしたっけ?うふふ。」
忘れたふりをするマユミ。
「そうだろ、神出鬼没だって町の人に言われる
ぐらいにはな。」
笑いながら言うレン。
「たしかにね、でも今回は本当に気配感じない
から本当に心臓飛び出しそうなくらい
驚くんだよな。
それに気になるんだ、意味ないって言った
こと…本人にちゃんと聞かなきゃ。」
真剣な顔で言うユウ。
「明日にしましょ、とりあえず今日は宿に
泊まって、明日探しましょ。」
提案するルカ。
「うん、そうする。」
承諾するユウ。
~リッカの家~
「ただいま…ソレッラ。」
笑顔で言うリッカ。
「おかえり!リッカ。う?なんか元気ないよ。
なんかあったの?」
純粋に心配そうな顔で言うソレッラ。
「…っ!なんもないよ。ご飯作るから、
手伝ってくれる?」
(察しが良い…顔には出してないはずなのにな。)
誤魔化しながら、心の中で慌てるリッカ。
ご飯を食べて、二人は寝た。
閑静な住宅街といった感じである。
「奥に海がみえるよ!これはもっと冒険が広く
できるってこと?!」
町よりも海が気になるユウ。
「お、おぅ。そんなに海が好きなのか?
とりあえず街を散策しないか。
どんな魚があるのか気になるからな。」
魚が気になるレン。
「そうね、海良い。」
海が気になるルカ。
「海に入れるのでしょうか。楽しみです。」
海が気になるマユミ。
「みんな海なのかよ。まぁ良いけどよ。」
唖然としつつ、納得するレン。
冒険者ギルドが通りにあったので、寄ることに
した。
「おお~、やっぱり魚っぽい魔物の討伐依頼が
多い?ってことは…」
クエストを見るユウ。
「海にも魔物がいるってことよ!
サメやタコ、イカ、クラゲみたいのが
一般的よ。」
ふふんと説明するルカ。
「でっかい魔物が多いよな。
海だからいくらでも大きくなれんだろう
けどよ。」
イメージを言うレン。
「そうなのですか?食物連鎖の頂点のような
存在でしょうか。面白いですね。」
興味があるマユミ。
「リッカだ…このギルドで最強の。」
「リッカさん、この前は誰も受けたがらない
クエストを受けてくださりありがとうござい
ました。」
「リッカじゃん、相変わらず無口だね。」
呼ばれている女性は一個も表情を変えずに
ユウたちの元に歩いていく。
「なんか近づいてくるよ。リッカって呼ばれてる
冒険者…?もうここに?!」
話している間に目の前にいたことに驚くユウ。
「……真忠くん…?気のせいか。
すみません…それでは失礼。」
?になり、違うと確信して去っていくリッカ。
「えっ…?!リッカさん待って。」
(もしかしてクラスメイト?顔見覚えがあるけど。
ちゃんとみないと分からないよ。)
慌てて止めるユウ。
「もういないよ、リッカはすぐいなくなるからな。」
冒険者の一人が言う。
「あっ…本当だ。もういない。」
戸惑うユウ。
「ユウ、すぐ会えると思うぞ。ここら辺で活動
してるんだろうし。」
フォローするレン。
「そうだね。」
切り替えるユウ。
「クエスト受けましょう!海の魔物と戦ってみたい
の。」
ハイテンションなルカ。
「あら、先ほどの会話は気にしてないのですね。
海の魔物に興味津々ですね。ついていきます!」
ルカについていくマユミ。
「こんにちは、ようこそ冒険者ギルドへ。
クエストを受けますか?換金ですか?」
受付が丁寧に聞く。
「クエストを受けに来ました。
この街の名前は何ですか?」
ルカが勢いよく聞く。
「トランクイットポルトです。
この魔物は最近この先の海でよく出現します。
そのせいで海水浴が安心安全にできません。
よろしくお願いします。」
街の名前とともに魔物の説明をする受付。
「はい、わかりました。みんな冒険者証
を出して。」
先導するルカ。
冒険者証を出して、クエストを受ける。
「海に行くのよー!」
いつにも増してやる気に溢れるルカ。
「うん、行こう。やる気満々だね。」
(もしかしたらそこにいるかもしれない。
あの子が。)
あははと苦笑いしながら言うユウ。
~海水浴場~
「特になにもないね、平和にみんな遊んでるよ。
禁止しなくていいのかな。」
疑問に思うユウ。
「そうだな、危険だと聞いていた割には
禁止もせずに遊ばせているな。
まぁ自分の身は自分で守れみたいなところがある
んだろうな。」
禁止しない理由を考えるレン。
「そういうものなのかも。異世界って危険に
溢れてるし。それぐらいは慣れてるのね。」
普通のことだと思っているルカ。
「あの皆さん、大きな波が来てます。
そして、魔物らしき影も見えますよ。」
察するマユミ。
大きな波の中から大きなタコのような魔物が
現れた。
「ター!」
大きな鳴く。
大慌てで客たちは避難していく。
「わぁ、はわ!?うーん!」
小さな女の子が転んで、そこにタコの足が襲う。
「…ディフェンス…は!」
構えて足を跳ね返すリッカ。
女の子を抱えて、安全なところにまで飛ぶ。
「ありがとう、リッカ!」
笑顔になる女の子。
「…うん、早く街に行って、安全だから。」
表情を変えずに返すリッカ。
「分かった。」
素直に街に行く女の子。
「すごい…あんなに早く女の子を避難させた。
僕も見習わないと。」
剣を構えて、足にめがけて振るうユウ。
「魚雷行けー!」
魚雷まで持ってたレン。
「どんだけ出てくるの。レンのバックからは。
アースクラッシュ。」
土のかたまりを上から降らすルカ。
「10連射撃!」
シンプルに矢を放つマユミ。
「…」
(チームワークすごいな、私は必要なさそう。)
戦いの様子を眺めているリッカ。
「連続切り裂き!」
すごい速さでタコの足を切るユウ。
「ターぁ!」
あっという間に倒されたタコの魔物。
「はぁー、良かった。一人も怪我人いなくて、
あっ、リッカさん。ありがとうサポート
してくれて。」
笑顔で言うユウ。
「……別に。」
リッカはゆっくり立ち上がって、
一言ぼそっと言った。
「あっ、もしかして袋布さん?
僕は真忠悠太だよ。今は勇者のユウ・ブレイブ
なんだ。」
答え合わせするように言うユウ。
「合ってたんだ…うん。私は 袋布 律佳だよ。今はクロス使いのリッカ・クロス。」
納得した顔して、自己紹介するリッカ。
「クロス?って何?」
疑問に思うユウ。
「…これ…ラクロスで使う道具のこと。
網にボール入れて、三角形のゴールにシュート
したり、横にして相手の動きを止めたりする。」
丁寧に説明するリッカ。
「おー、そうだ。ラクロス部の部長だったね。
わかりやすい説明ありがとう。」
納得するユウ。
「ユウー!行くぞ!うん?さっきのリッカさんだ。」
レンが近寄ってきた。
「…?!」
(玉理錬?もしかしてパーティ全員クラス
メイト?)
驚きつつ、表情には出ないリッカ。
「クラスメイトの袋布さんだよ。
今はクロス使いのリッカ・クロスなんだよ。」
説明するユウ。
「お~、久しぶりだな、リッカさん。
俺は玉理錬。今は薬師のレン・アポテカだ。」
気づいて自己紹介するレン。
「久しぶり…。」
挨拶するリッカ。
「またねー、冒険者ギルド行かなきゃ。」
走ってレンと共に行くユウ。
「また…」
手を振るリッカ。
~冒険者ギルド~
「こちらが報酬となります。」
笑顔で渡す受付。
「ありがとうございます。」
ルカが受け取る。
「ルカ、やっぱりリッカさんは
クラスメイトだったよ。」
話題を振るユウ。
「そうなの、誰?」
聞くルカ。
「袋布 律佳さんだよ。」
笑顔で言うユウ。
「なるほどね、あまり話したことはないの。
最低限の会話しかしたことないのよね。
基本リッカさんから話しかけられることが
なかったから。」
納得して言うルカ。
「優しい方ですよね。
頼まれたことはきっちりやる方で自分のできる
範囲を分かってますし。真面目な方です。」
評価するマユミ。
「マユミはリッカさんのこと詳しいね。
仲良かったの?」
ふとした疑問を言うユウ。
「図書室によくおりましたので、そこで会話して
いました。意外と笑顔が多くて楽しい方
なのですよ。」
楽しそうに言うマユミ。
「そう…なんだ。知らなかった。」
(意外だな、無表情・無口って感じのイメージ
だからな。)
驚いた顔をするユウ。
「マユミ…勝手なことを…。」
無言の圧で怒ってることを伝えるリッカ。
「リッカさん!いつの間に?」
驚くユウ・レン・ルカ。
「あらあら、別に良いじゃないですか。
悪いことはいってないのですから。」
うふふと笑うマユミ。
「…ついさっきからだけど。
私も別のクエストの報酬受け取りに
来ただけだよ。」
特に用はないという感じに言うリッカ。
「そうなんだ、パーティとか組んでるの?」
興味を持って聞くユウ。
「…組んでない…意味…ないから。」
そっけなく言うリッカ。
「えっ…」
固まるユウ。
「意味がないってどういう意味よ!」
反論するルカ。
「…そのままの意味。」
睨んだ顔をして言うリッカ。
そのまま去ってしまった。
「ユウ、氷みたい固まったぞ。」
チョンチョンと指でするも反応しないのを少し
楽しそうにするレン。
「そうですね~これは面白いですね。」
便乗して面白がるマユミ。
「えっ、ちょっと私も混ぜてよ。」
注意すると思いきや、しないでチョンチョンする
ルカ。
「はっ…ショックすぎて固まってた。」
正気に戻ったユウ。
「お、元に戻って良かった。な、何もしてないぞ。」
誤魔化しながら言うレン。
「レンがチョンチョンしてましたよ。」
笑いを堪えながら言うマユミ。
「マユミもしてただろ。」
突っ込むレン。
「ルカもしてましたよ。」
否定はせず、人を増やすマユミ。
「ちょっと、し、してないの。」
誤魔化してるルカ。
「うん?なんかやってたの?まぁいいや。
あれ、リッカさんは。」
キョロキョロするユウ。
「もういないの。どっかいっちゃったの。
すぐいなくなるんだから、
最初のマユミみたいね。」
思い出すルカ。
「そうでしたっけ?うふふ。」
忘れたふりをするマユミ。
「そうだろ、神出鬼没だって町の人に言われる
ぐらいにはな。」
笑いながら言うレン。
「たしかにね、でも今回は本当に気配感じない
から本当に心臓飛び出しそうなくらい
驚くんだよな。
それに気になるんだ、意味ないって言った
こと…本人にちゃんと聞かなきゃ。」
真剣な顔で言うユウ。
「明日にしましょ、とりあえず今日は宿に
泊まって、明日探しましょ。」
提案するルカ。
「うん、そうする。」
承諾するユウ。
~リッカの家~
「ただいま…ソレッラ。」
笑顔で言うリッカ。
「おかえり!リッカ。う?なんか元気ないよ。
なんかあったの?」
純粋に心配そうな顔で言うソレッラ。
「…っ!なんもないよ。ご飯作るから、
手伝ってくれる?」
(察しが良い…顔には出してないはずなのにな。)
誤魔化しながら、心の中で慌てるリッカ。
ご飯を食べて、二人は寝た。
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