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第三章 異世界の現実を変えようとする者たち
一人が好きなクロス使いと妹のような少女〜港街の現状と元パーティとのクエスト勝負〜
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冒険者ギルドに向かうユウたち。
「リッカさん、ソレッラは孤児ってことかな。
本人の前で聞きづらくて。」
素直に質問するユウ。
「そうだよ…この街は孤児がいっぱいいる。
孤児院もあるけど、足りてない。」
深刻そうな顔で言うリッカ。
「そんなに!?でも豊かな感じはしないかも
しれない。リッカの家の近くは大通りよりも
より静かで別のところのように感じた。」
考えるユウ。
「私は、孤児院に支援したり、新しく作ろうと
してるけど、そうそう孤児の世話してくれる
人がいないから、増えないし、孤児はむしろ
増えていく。」
うーんとなるリッカ。
「リッカさんが、孤児院をやるんじゃダメなのか。
というか、まとめ役は何やってるんだ?
改善しようとはしないのか。」
提案するレン。
「私が…!それは現実的じゃない。
お金を稼ぐとなるとクエストに行く。
だから、最低限もう一人、家事をする人が
必要。」
驚いた後、反論するリッカ。
「町長はいるけど、全然気にしてなくて
どうでも良い感じ。街の人は金儲けできる人
しか優遇やら保証やらやってない。
だから、こんな状況なんだ。」
悲惨な現実を言うリッカ。
「じゃあ、町長に嫌でも改善させるように仕向けれ
ば良いのよ。」
楽しそうに言うルカ。
「うーん、となると金の亡者たちを失墜すれば
良いと言うことでしょうか。」
なかなか怖いことを言うマユミ。
「…金の亡者…そういうわけではない…
一部はそうだけど…。」
(金の亡者か、死んではいないんだけどな。)
一部は認めるものの、少し引いてるリッカ。
~冒険者ギルド~
入ると賑わっていた。
何か大きなクエストが出たようだ。
「これは、森の主が暴れてるってやつか。
うん?あれ、リッカじゃないか。
パーティを組んだのか、また失敗するのにか。」
男がリッカに近づく。
「……バルド…別に…関係ない。」
小さい声で言うリッカ。
「あぁん、聞こえないぞ!やっぱ怖いんだな。
お前だけが強くてまた捨てられるってな。
ははは。」
大笑いするバルド。
「そんなことしないぞ!僕も強いからね。」
自信満々に言うユウ。
「えっ…」
(急に何を言い出してる?バルドに
歯向かってる。)
小さく驚くリッカ。思わず止めようと手が出そう
になる。
「リッカはちゃんと周りを見れてて、
合わせて動けるんだよ。威力の調整は
戦っていくうちに覚えていけば良いのに、
バルドはしなかっただけだよ。」
反論するユウ。
「ユウ…」
(すごい…私を…やり方まで考えて…。)
目が輝いた…。
リッカは味方がいることを認識して、
とても嬉しかった。
「なんだと、ならこのクエストで勝負しよう
じゃないか、これで俺のパーティよりも
早くクリアできたら、証明としよう。」
偉そうに言うバルド。
「リッカ、どうする?僕は受けても良い!」
やる気満々なユウ。
「私もよ!」
真剣なルカ。
「俺はバルドを倒す!」
意図は違うが、やる気は満々なレン。
「バルドを倒しましょう!」
レンに同意するマユミ。
「……はい!受けて立つ!バルド…倒す!」
(これで変わるんだ!バルドを倒すんだ!)
バルドに向かって、覚悟を決めて
しっかりとした声で言うリッカ。
「決まりだな、じゃあこのクエストだ!
この森の主を倒すだ。」
そう言うと受付に提出するバルド。
「ユウさんとバルドさんのパーティで勝負をする。
勝った方が報酬をもらうで良いですね。」
確認をする受付。
「はい!」
同時に言う。
~主のいる森~
「……」
森に入ってから一言も話さないリッカ。
「リッカさん、緊張してる?勝負って言っても、
クエストをクリアするだけよ。」
ルカが話しかける。
「…!急に話しかけないで…考えてた…
どうすれば威力を抑えられるか。」
びくーっとしつつ、素直に言うリッカ。
「それはごめんなさい、魔法なら私もアドバイス
できるけど。」
謝りつつ、相談に乗ろうとするルカ。
「魔法…仕組みは近い…?魔法弾…
魔法の球だから…。」
顔を上に上げて、想像するリッカ。
「分かった、実際に戦って見せてほしいの。
そうすれば何がわかるかもしれない。」
真剣に言うルカ。
「…そこまで言うなら…」
しぶしぶ承諾すると、周りを見渡して魔物の気配
を察知するリッカ。
「あそこにいる…多分こっちに来る。」
戦闘態勢になるリッカ。
「ガルル…!」
ダークウルフ現れた。
「ダークウルフ…ふー、ヒカリ…」
クロスにヒカリの魔法弾が現れた。
「シュート!」
走って行き、ダークウルフ目掛けて放った。
「ガルァー!」
あっという間に倒され、大きな穴ができていた。
「……」
(やってしまった…これは…追放かな。)
無意識に思い出して、ネガティブになるリッカ。
顔を上げるとユウやルカ、レンの顔は
キラキラしていた。
マユミは驚いた顔をしている。
「す、すごいよ!リッカさん。
ステータス?ってやつが高いんだね。」
なんとなくでステータスの言葉を使うユウ。
「どうなってんだ、その技!なぁなぁ。」
興味津々なレン。
「これは、威力すごいのね。
想像から来てるなら、弱い威力を考えれば
その通りに行くと思う。」
アドバイスをするルカ。
「素晴らしいですね。」
拍手するマユミ。
「えっーと…ありがとう?」
戸惑いながら感謝するリッカ。
先に進んで、魔物を倒しつつ、主を探しを
継続していく…。
「リッカさん、ソレッラは孤児ってことかな。
本人の前で聞きづらくて。」
素直に質問するユウ。
「そうだよ…この街は孤児がいっぱいいる。
孤児院もあるけど、足りてない。」
深刻そうな顔で言うリッカ。
「そんなに!?でも豊かな感じはしないかも
しれない。リッカの家の近くは大通りよりも
より静かで別のところのように感じた。」
考えるユウ。
「私は、孤児院に支援したり、新しく作ろうと
してるけど、そうそう孤児の世話してくれる
人がいないから、増えないし、孤児はむしろ
増えていく。」
うーんとなるリッカ。
「リッカさんが、孤児院をやるんじゃダメなのか。
というか、まとめ役は何やってるんだ?
改善しようとはしないのか。」
提案するレン。
「私が…!それは現実的じゃない。
お金を稼ぐとなるとクエストに行く。
だから、最低限もう一人、家事をする人が
必要。」
驚いた後、反論するリッカ。
「町長はいるけど、全然気にしてなくて
どうでも良い感じ。街の人は金儲けできる人
しか優遇やら保証やらやってない。
だから、こんな状況なんだ。」
悲惨な現実を言うリッカ。
「じゃあ、町長に嫌でも改善させるように仕向けれ
ば良いのよ。」
楽しそうに言うルカ。
「うーん、となると金の亡者たちを失墜すれば
良いと言うことでしょうか。」
なかなか怖いことを言うマユミ。
「…金の亡者…そういうわけではない…
一部はそうだけど…。」
(金の亡者か、死んではいないんだけどな。)
一部は認めるものの、少し引いてるリッカ。
~冒険者ギルド~
入ると賑わっていた。
何か大きなクエストが出たようだ。
「これは、森の主が暴れてるってやつか。
うん?あれ、リッカじゃないか。
パーティを組んだのか、また失敗するのにか。」
男がリッカに近づく。
「……バルド…別に…関係ない。」
小さい声で言うリッカ。
「あぁん、聞こえないぞ!やっぱ怖いんだな。
お前だけが強くてまた捨てられるってな。
ははは。」
大笑いするバルド。
「そんなことしないぞ!僕も強いからね。」
自信満々に言うユウ。
「えっ…」
(急に何を言い出してる?バルドに
歯向かってる。)
小さく驚くリッカ。思わず止めようと手が出そう
になる。
「リッカはちゃんと周りを見れてて、
合わせて動けるんだよ。威力の調整は
戦っていくうちに覚えていけば良いのに、
バルドはしなかっただけだよ。」
反論するユウ。
「ユウ…」
(すごい…私を…やり方まで考えて…。)
目が輝いた…。
リッカは味方がいることを認識して、
とても嬉しかった。
「なんだと、ならこのクエストで勝負しよう
じゃないか、これで俺のパーティよりも
早くクリアできたら、証明としよう。」
偉そうに言うバルド。
「リッカ、どうする?僕は受けても良い!」
やる気満々なユウ。
「私もよ!」
真剣なルカ。
「俺はバルドを倒す!」
意図は違うが、やる気は満々なレン。
「バルドを倒しましょう!」
レンに同意するマユミ。
「……はい!受けて立つ!バルド…倒す!」
(これで変わるんだ!バルドを倒すんだ!)
バルドに向かって、覚悟を決めて
しっかりとした声で言うリッカ。
「決まりだな、じゃあこのクエストだ!
この森の主を倒すだ。」
そう言うと受付に提出するバルド。
「ユウさんとバルドさんのパーティで勝負をする。
勝った方が報酬をもらうで良いですね。」
確認をする受付。
「はい!」
同時に言う。
~主のいる森~
「……」
森に入ってから一言も話さないリッカ。
「リッカさん、緊張してる?勝負って言っても、
クエストをクリアするだけよ。」
ルカが話しかける。
「…!急に話しかけないで…考えてた…
どうすれば威力を抑えられるか。」
びくーっとしつつ、素直に言うリッカ。
「それはごめんなさい、魔法なら私もアドバイス
できるけど。」
謝りつつ、相談に乗ろうとするルカ。
「魔法…仕組みは近い…?魔法弾…
魔法の球だから…。」
顔を上に上げて、想像するリッカ。
「分かった、実際に戦って見せてほしいの。
そうすれば何がわかるかもしれない。」
真剣に言うルカ。
「…そこまで言うなら…」
しぶしぶ承諾すると、周りを見渡して魔物の気配
を察知するリッカ。
「あそこにいる…多分こっちに来る。」
戦闘態勢になるリッカ。
「ガルル…!」
ダークウルフ現れた。
「ダークウルフ…ふー、ヒカリ…」
クロスにヒカリの魔法弾が現れた。
「シュート!」
走って行き、ダークウルフ目掛けて放った。
「ガルァー!」
あっという間に倒され、大きな穴ができていた。
「……」
(やってしまった…これは…追放かな。)
無意識に思い出して、ネガティブになるリッカ。
顔を上げるとユウやルカ、レンの顔は
キラキラしていた。
マユミは驚いた顔をしている。
「す、すごいよ!リッカさん。
ステータス?ってやつが高いんだね。」
なんとなくでステータスの言葉を使うユウ。
「どうなってんだ、その技!なぁなぁ。」
興味津々なレン。
「これは、威力すごいのね。
想像から来てるなら、弱い威力を考えれば
その通りに行くと思う。」
アドバイスをするルカ。
「素晴らしいですね。」
拍手するマユミ。
「えっーと…ありがとう?」
戸惑いながら感謝するリッカ。
先に進んで、魔物を倒しつつ、主を探しを
継続していく…。
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