非オタな僕が勇者に転生したら、オタな彼女が賢者に転生してサポート万全だった。

ケイオチャ

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第三章 異世界の現実を変えようとする者たち

海に浮かぶ国と勇者一行〜初めての船と大きな海の国〜

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 ユウたちは港から船に乗った。
「どこまでいくんですか?この船は?」
 知らずに乗ってるユウ。
「あぁ、海に浮かぶ国ガレッジャリエと
 渡った先にあるスピアッジャっていう港街だよ。」
 船長が運転しながら、答えてくれた。
「ありがとうございます!」
 ワクワクしながらお礼を言うユウ。
「運転の邪魔にならなければ、なんでも聞いてくれ。」
 悪い気はしない船長。
「みんな、海に浮かぶ国ガレッジャリエと
 港街のスピアッジャに行くんだって!
 海に浮かぶ国!すごく気になる!」
 興味津々なユウ。
「そうね、海に浮かぶ国なんて気になりすぎる!」
 ノリノリなルカ。
「…それどころじゃ…うっ…やばい。」
 船酔いで大変なレン。
「うふふ、船には何回も乗ってきましたが、
 なかなか揺れますね。」
 全然平気なマユミ。
「そうなんだ、あんまり乗ったことないからな。
 海がすごく綺麗だし、見たことない魚も
 いっぱいいるから、飽きないよ。」
 目がずっとキラキラなユウ。
「そうね、景色は綺麗だけど、揺れはけっこう
 あるのよね。」
 マユミに共感するルカ。
「…少し楽になったな…」
 小声で話し、座ってるので限界なレン。
「レン、少しは落ち着いたみたいで良かった。」
 ほっとするユウ。
「もうすぐ、海に浮かぶ国ガレッジャリエ
 に着きます。忘れ物がないようお気をつけ
 ください。」
 船長が放送する。

    ~海に浮かぶ国ガレッジャリエ~

 浮いている石のような基礎に城や家などの建物
 があり、安定している。
「おお~ほんとに浮いてる!すごい!
 島ではないね。」
 不思議な顔をしてあっちこっちをみるユウ。
「自然ではなく、完全に人工で作られてるのね。
 島ではあるけどね。」
 ユウの発言にツッコミ入れつつ、感心するルカ。
「コンクリートっぽいな、この世界にあるかは
 知らないけどな。」
 推測するレン。
「とても安定していますね、海ですから揺れている
 はずなのですが。」
 不思議に思うマユミ。
「ようこそ!海に浮かぶ国ガレッジャリエへ!
 初めて訪れた方々ですか?」
 耳が魚の尾ひれのような形をした女性が話しかけて
 きた。
「はい、その…耳が特徴的ですね。」
 注目しながら言うユウ。
「もしかして、魚人の種族は初めて見るの
 でしょうか?」
 慣れているようで、冷静に聞く女性。
「魚人?魚?人?うん?」
 理解できない様子のユウ。
「魚の尾ひれのような耳と手は水かきがあり、
 鱗がある尻尾があるものもいる種族です。」
 丁寧に説明する女性。
「ありがとうございます。」
 納得した顔でお礼を言うユウ。
「異世界ってすごいね!色んな種族が本当にいる!
 見たこともなくてすごい!」
 異世界のすごさに色んな気持ちが湧き上がりながら
 話すユウ。
「そうね、ここは魚人族が中心の国みたいね。
 独自の技術があったりするのね。きっと。」
 周りを見渡すルカ。
「海に入れる施設もあるみたいだぞ。
 せっかくだから入るか?」
 海で遊びたいレン。
「それは良いですね。」
 (かわいい水着をルカが来て、ユウがどんな反応
 するのかが、面白そうです。)
 心の中で企みつつ、同意するマユミ。
「海入りましょう!休みも大事だもの。」
 海に入りたいルカ。
「うん、入りたい海!」
 キラキラなユウ。
そして施設に向かって行った…









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