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第三章 異世界の現実を変えようとする者たち
超お人好しの大剣使いと巻き込まれる勇者一行〜再会と気づく暇なくお手伝い?!〜
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ギルドでは色んな格好の装備の人たちがいた。
「なんか今までの感じとだいぶ違うね。」
不思議そうな顔して、見渡すユウ。
「そうだな、全世界から集まってる感じだな。」
共感するレン。
「大きな船が多く停泊していたんだから、貿易が
盛んなんじゃない。」
それらしいことを言うルカ。
「そうですね、使者のような方や商人らしい方を
多く見ましたよ。」
根拠を付け足すマユミ。
「ほぉー、貿易が盛んだからかぁ。」
納得するユウ。
ギルドで町の情報を得て、宿の場所と地図を
もらった。
町の様子を見るために巡っていくことにした。
「うーん、ギルドの人は魚人族のお兄さんのこと
知らなかったな、地道に探すしかないな。」
聞いてみたものの、困った顔をして返答した
ギルドの人を、思い出しながら考えるユウ。
「いや、なんか隠してるようにも見えたがな。
まぁ事情があるかもだしな。」
微妙な顔をしつつ、レンなりに納得する。
歩いていると、前の人たちが横に慌てて避け始めて
いる。
「ど、どいてくれ~!あわわ、あ!」
鎧を着て、大剣を背負った青年が
バランスを崩して、
ユウとぶつかりそうになりながら上手く避けて
転ぶ。
運んでいた果物がころころ転がっていく。
「っ!うん!」
ユウは勢いよく果物を一瞬で集めた。
「いてて、あっ果物!転んで落として…ない!?
袋に入ってるぞ?」
キョトンとして、顔を上げる青年。
「大丈夫?怪我ないかな?」
手を差し伸べるユウ。
「おっ!おう、ないぞ!ありがとな。
急がないと、まだたくさん依頼があるんだった…
じゃな!」
さっと立ち上がり、すぐに果物を持って行こうと
する青年。
「えっ!て、手伝おうか?」
思わず言うユウ。
「本当か?!助かる!じゃあ一緒に来てくれ!」
あっさり承諾する青年。
「うん、みんな行くよ!」
ユウが勢いよく言う。
「えっ!俺たちもか。待てよ。」
慌てて追いかけるレン。
「なんで手伝うことになるのよ。まぁ町を知るには
良いけどー待ってー。」
続くルカ。
「完全に巻き込まれですね、面白そうです。」
ルカに楽しそうについていくマユミ。
でも、それは想像以上に頼まれていた。
果物の配達、手紙の配達、猫探し、
建物の木材運び、泥棒を捕まえる、魔物を倒す、
迷子を助けるなどなど…一日でこなせる量とは
思えないものだった。
あっという間に夕方になってしまった。
みんなクタクタではぁはぁ言っていた。
青年はなぜかピンピンしている。
それどころか、みんなのために飲み物まで
買ってきてくれた。
「お疲れ!本当に感謝しかないぜ!いつもギリギリ
次の日になるかならないかぐらいに終わるから、
早く終わって助かった。
そういえば名乗ってなかったな。
俺はヒウ・レッドだ。よろしくな。」
深夜までやっているのが当たり前と言う感じで
話しつつ感謝をするヒウ。
「あ、ありがとう…ゴクゴク、ぷはぁ。
美味しいー…ヒウ?」
飲み物をもらって勢いよく飲んだ後、名前に疑問を
抱くユウ。
「美味しいな。本当人助け後はうまい。ヒウ?
もしかして、 籠原緋羽か?」
顔を見て思い出すレン。
「ありがとう、ヒウさん…見たことある顔ね。」
顔で思い出すルカ。
「ありがとうございます、美味しいです。
ヒウさん。」
ピンと来てないのか普通に感謝するマユミ。
「えっ!?なんで分かったんだ?
俺は確かに 籠原緋羽だぞ。
今まで見破られたことないのにな。すごいな。」
ヒウは素直に驚き、ユウたちが同じクラスメイト
だとは気づかない。
「おぉー久しぶり!僕は真忠 悠太だよ、今はユウ・ブレイブ。
覚えてない?」
少し驚いて、自己紹介した後に少し困った顔をする
ユウ。
「あぇ、すまん、気づかなかった…ということは
他のみんなもそうなのか?」
謝りつつ、ほかの人の顔を見るヒウ。
「気づいてなかったのかよ…俺は 玉理錬 だ。今はレン・アポテカだ。」
少しショックを受けつつ自己紹介するレン。
「そんなものよ、雰囲気変わっただけでも、
分からないことはあるの。
私は在原瑠花よ。
今はルカ・ピースって名乗ってる。」
レンに冷静に言いつつ、自己紹介するルカ。
「わたくしも気づきませんでした、あまり話したこと
がないからかもしれませんね。
わたくしは的山 雅弓
と申します。
現在はマユミ・アローと名乗っております。」
素直に気づかなかったことを認めつつ、自己紹介
するマユミ。
「おぉー、四人と一気に再会できるなんてな。
すげー嬉しい。」
感激するヒウ。
その日は別れて明日の朝また会うことになった…
「なんか今までの感じとだいぶ違うね。」
不思議そうな顔して、見渡すユウ。
「そうだな、全世界から集まってる感じだな。」
共感するレン。
「大きな船が多く停泊していたんだから、貿易が
盛んなんじゃない。」
それらしいことを言うルカ。
「そうですね、使者のような方や商人らしい方を
多く見ましたよ。」
根拠を付け足すマユミ。
「ほぉー、貿易が盛んだからかぁ。」
納得するユウ。
ギルドで町の情報を得て、宿の場所と地図を
もらった。
町の様子を見るために巡っていくことにした。
「うーん、ギルドの人は魚人族のお兄さんのこと
知らなかったな、地道に探すしかないな。」
聞いてみたものの、困った顔をして返答した
ギルドの人を、思い出しながら考えるユウ。
「いや、なんか隠してるようにも見えたがな。
まぁ事情があるかもだしな。」
微妙な顔をしつつ、レンなりに納得する。
歩いていると、前の人たちが横に慌てて避け始めて
いる。
「ど、どいてくれ~!あわわ、あ!」
鎧を着て、大剣を背負った青年が
バランスを崩して、
ユウとぶつかりそうになりながら上手く避けて
転ぶ。
運んでいた果物がころころ転がっていく。
「っ!うん!」
ユウは勢いよく果物を一瞬で集めた。
「いてて、あっ果物!転んで落として…ない!?
袋に入ってるぞ?」
キョトンとして、顔を上げる青年。
「大丈夫?怪我ないかな?」
手を差し伸べるユウ。
「おっ!おう、ないぞ!ありがとな。
急がないと、まだたくさん依頼があるんだった…
じゃな!」
さっと立ち上がり、すぐに果物を持って行こうと
する青年。
「えっ!て、手伝おうか?」
思わず言うユウ。
「本当か?!助かる!じゃあ一緒に来てくれ!」
あっさり承諾する青年。
「うん、みんな行くよ!」
ユウが勢いよく言う。
「えっ!俺たちもか。待てよ。」
慌てて追いかけるレン。
「なんで手伝うことになるのよ。まぁ町を知るには
良いけどー待ってー。」
続くルカ。
「完全に巻き込まれですね、面白そうです。」
ルカに楽しそうについていくマユミ。
でも、それは想像以上に頼まれていた。
果物の配達、手紙の配達、猫探し、
建物の木材運び、泥棒を捕まえる、魔物を倒す、
迷子を助けるなどなど…一日でこなせる量とは
思えないものだった。
あっという間に夕方になってしまった。
みんなクタクタではぁはぁ言っていた。
青年はなぜかピンピンしている。
それどころか、みんなのために飲み物まで
買ってきてくれた。
「お疲れ!本当に感謝しかないぜ!いつもギリギリ
次の日になるかならないかぐらいに終わるから、
早く終わって助かった。
そういえば名乗ってなかったな。
俺はヒウ・レッドだ。よろしくな。」
深夜までやっているのが当たり前と言う感じで
話しつつ感謝をするヒウ。
「あ、ありがとう…ゴクゴク、ぷはぁ。
美味しいー…ヒウ?」
飲み物をもらって勢いよく飲んだ後、名前に疑問を
抱くユウ。
「美味しいな。本当人助け後はうまい。ヒウ?
もしかして、 籠原緋羽か?」
顔を見て思い出すレン。
「ありがとう、ヒウさん…見たことある顔ね。」
顔で思い出すルカ。
「ありがとうございます、美味しいです。
ヒウさん。」
ピンと来てないのか普通に感謝するマユミ。
「えっ!?なんで分かったんだ?
俺は確かに 籠原緋羽だぞ。
今まで見破られたことないのにな。すごいな。」
ヒウは素直に驚き、ユウたちが同じクラスメイト
だとは気づかない。
「おぉー久しぶり!僕は真忠 悠太だよ、今はユウ・ブレイブ。
覚えてない?」
少し驚いて、自己紹介した後に少し困った顔をする
ユウ。
「あぇ、すまん、気づかなかった…ということは
他のみんなもそうなのか?」
謝りつつ、ほかの人の顔を見るヒウ。
「気づいてなかったのかよ…俺は 玉理錬 だ。今はレン・アポテカだ。」
少しショックを受けつつ自己紹介するレン。
「そんなものよ、雰囲気変わっただけでも、
分からないことはあるの。
私は在原瑠花よ。
今はルカ・ピースって名乗ってる。」
レンに冷静に言いつつ、自己紹介するルカ。
「わたくしも気づきませんでした、あまり話したこと
がないからかもしれませんね。
わたくしは的山 雅弓
と申します。
現在はマユミ・アローと名乗っております。」
素直に気づかなかったことを認めつつ、自己紹介
するマユミ。
「おぉー、四人と一気に再会できるなんてな。
すげー嬉しい。」
感激するヒウ。
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