異世界に転生した私は薬剤師の助手です!?

氷雨 いぶき

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本編

25、蹂躙

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圧倒的、かつ一方的だった。

突然に現れた白銀の鎧の騎士はイノセンスの心臓を1突きすると、動かなくなったイノセンスから輝く石を取り出した。

「ま、待て!」

去る騎士に思わず声をかけたエレジー。

「我らはお前らの味方ではない。慣れ合う気もなければ助けた気もしない」

なによアイツムカつくー!とかなんとか言ってエレジーがキレたので抑えるのは当然ライルの役だ。

「しかし………アイツ私らが何人も殉職者を出してそれでも倒せなかったやつをあっさりと………」

こうなると中々に胸の内が空虚で、なんだかやるせない。

「………いや、今はそんなことを言ってる場合じゃなかったな。すまん。レインのところへ向かおう」

「分かった」

ライルとニュクスは同時にいった。

両方、馴れ合いは好まない。

自分にも他人にも平等に厳しい、そういう面ではライルがひとつぬけている。












「まるでケモノだな………」

白銀の鎧の騎士はレインのを傍観していた。

「………アレとやりあうのは好かん。いずれ殺すが………今は去るか」

そういって、別の場所へと向かった。












タイラントとキルは1人の白銀の騎士を相手にしていた。

「お前は………何者だッ!」

傷だらけになりながら、やっと問うたタイラント。

ここまで圧倒的な差がつくものか。

「私は聖炎騎士団ホーリーフレアナイツ第12の使徒セイレーン。女だと思って舐めてると風穴が開くぞ」

そういって、一気に距離を詰めてきた。

辛うじてかわしたキルとタイラントが反撃に出る。

キルが空中から魔法を繰り出し、タイラントの強化と攻撃を行った。

セイレーンの意識がキルに向いている間にタイラントが回り込み、大上段に斬りつける。

「う………ぐぁ……………!」

思いっきりよろけるセイレーン。

「やはり………」

キルは悟った。

全ての使徒どもが強いわけではない。

こいつは半端ものだ!

キルがとどめを刺そうとした、その時であった。

「え………あ………………?」

「背中の注意を怠るな、セイレーンよ」

それは、背中の注意を怠ったキルへの皮肉であるかのようにも聞こえた。

「そうだ。未熟者はいる。当然だ、400年の時を固まったまま生きたのだから。だから………私のようなものが来るのさ」

タイラントが恐怖に見開かれた目で突然現れた新たな白銀の騎士を見つめる。

「お前は………!?」

突然、足元に転がっていたセイレーンと新たな白銀の騎士が消えた。

「私は聖炎騎士団ホーリーフレアナイツは第4の使徒アルテミス」

「うぐぁぁあぁぁぁぁあ!!!!」

「バカが。人並みに悲鳴をあげるな」





あまりにも………あまりにも無慈悲な蹂躙であった。
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