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番外編③
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買い物を終え、部屋の前に着いた璃空は、玄関のドアが少し開いていることに気付いた。
(? 用心深い優斗にしては珍しいな)
不思議に思いながら、ドアを開けた。
目に飛び込んできたのは。
優斗が佳菜子とキスをしている光景だった。
二人が璃空に気付く。佳菜子は「やだ。見られちゃった」と優斗から腕を離し、ぺろっと舌を出した。
優斗は青ざめ、固まっている。
璃空は瞠目したまま、凍り付いていた。
佳菜子は起き上がり、璃空に近寄ると「だんなさんには秘密ね」と口元に人差し指を立てた。
「でも駄目だよ。いくら仲の良いお友達だからって、チャイムもなしに入ってくるなんて」
璃空は答えない。あまりに突然な出来事に、心が追い付いていない状況だった。
(……キス、してた。優斗と)
床にある見覚えのない女物のブラウス。上半身にキャミソール一枚だけを身に付けた女の人。
床に押し倒された女の人に覆い被さる優斗。
初恋。初体験。久しぶりの再会。
ぐるぐる。ぐるぐる。
混乱しまくり、璃空の思考回路はネガティブモードも相まって、ぐちゃぐちゃになる。
「固まっちゃって、どうしたの?」
佳菜子は璃空の顔を覗き込むと、うふふと口元を歪めた。
「もしかして、わたしたちのキスシーンを見てエッチなこと想像しちゃったとか?」
きゃっ。
ぐいっと腕を後ろに引っ張られた佳菜子が小さく声をあげる。
「近い。離れろ」
ショックから何とか正気を取り戻した優斗はもはや敬語を忘れ、絶対零度の声音で呟く。佳菜子は「優斗くんたら。やきもち?」と頬を染めた。
優斗は怒りで頭の血管が切れるという感覚をはじめて味わった。
無言で佳菜子を部屋の外に引っ張り出す。「痛い」と喚いたが、知ったことではない。
ようやく外に引きずり出した優斗は、佳菜子の服と鞄、靴を同じように外に放り投げ、ドアを閉めた。鍵をしっかりとかけて。
佳菜子は束の間呆然としていたが、やがて正気を取り戻すとドアをどんどん叩いた。
「ねえ、優斗くん? わたし足の裏擦りむいちゃったみたいなの。手当てだけさせて?」
だが、一向に出てくる気配がない。佳菜子は「お友達に見られたからって追い出すことないじゃない! ばか!!」と叫び、怒りながらもようやく帰っていった。
(? 用心深い優斗にしては珍しいな)
不思議に思いながら、ドアを開けた。
目に飛び込んできたのは。
優斗が佳菜子とキスをしている光景だった。
二人が璃空に気付く。佳菜子は「やだ。見られちゃった」と優斗から腕を離し、ぺろっと舌を出した。
優斗は青ざめ、固まっている。
璃空は瞠目したまま、凍り付いていた。
佳菜子は起き上がり、璃空に近寄ると「だんなさんには秘密ね」と口元に人差し指を立てた。
「でも駄目だよ。いくら仲の良いお友達だからって、チャイムもなしに入ってくるなんて」
璃空は答えない。あまりに突然な出来事に、心が追い付いていない状況だった。
(……キス、してた。優斗と)
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床に押し倒された女の人に覆い被さる優斗。
初恋。初体験。久しぶりの再会。
ぐるぐる。ぐるぐる。
混乱しまくり、璃空の思考回路はネガティブモードも相まって、ぐちゃぐちゃになる。
「固まっちゃって、どうしたの?」
佳菜子は璃空の顔を覗き込むと、うふふと口元を歪めた。
「もしかして、わたしたちのキスシーンを見てエッチなこと想像しちゃったとか?」
きゃっ。
ぐいっと腕を後ろに引っ張られた佳菜子が小さく声をあげる。
「近い。離れろ」
ショックから何とか正気を取り戻した優斗はもはや敬語を忘れ、絶対零度の声音で呟く。佳菜子は「優斗くんたら。やきもち?」と頬を染めた。
優斗は怒りで頭の血管が切れるという感覚をはじめて味わった。
無言で佳菜子を部屋の外に引っ張り出す。「痛い」と喚いたが、知ったことではない。
ようやく外に引きずり出した優斗は、佳菜子の服と鞄、靴を同じように外に放り投げ、ドアを閉めた。鍵をしっかりとかけて。
佳菜子は束の間呆然としていたが、やがて正気を取り戻すとドアをどんどん叩いた。
「ねえ、優斗くん? わたし足の裏擦りむいちゃったみたいなの。手当てだけさせて?」
だが、一向に出てくる気配がない。佳菜子は「お友達に見られたからって追い出すことないじゃない! ばか!!」と叫び、怒りながらもようやく帰っていった。
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