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母子家庭で育った璃空(りく)は、年の離れた弟の面倒も見る、しっかり者。
でも、恋人の優斗(ゆうと)の前では、甘えん坊になってしまう。でも、いつまでもこんな幸せな日は続かないと、いつか終わる日が来ると、いつも心の片隅で覚悟はしていた。
だがいざ失ってみると、その辛さ、哀しみは想像を絶するもので……
完結しました。
読んで下さった方、全てに感謝を。ありがとうございました!
文字数 62,536
最終更新日 2019.11.30
登録日 2019.10.31
江戸時代。子捨て山と呼ばれる、深く、奥深い山があった。名の通り、子を捨てる大人が後を絶たない山で、沢山の命がそこで失われたが、ほんの一握り、たくましく生き延びる子たちがいた。六歳の時にこの山の住人となった紫苑(しおん)は、山で出会い、家族となった四人で、貧しくも穏やかな日々を送っていた。紫苑には一つ、誰にも言えない秘め事を抱えていたが、その想いは生涯誰にも告げるつもりなどなかった。ただ、この日々が続けばいい。願いは、それだけだった。
文字数 27,138
最終更新日 2019.10.20
登録日 2019.10.12
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