33 / 50
組手百本サドンデス
しおりを挟む
────1────
「旦那、急にこんな小屋に呼び出してなんの用だ。 大した用じゃなきゃ、作業に戻りたいんだが」
「まあそう言うなよ。 これを見て貰いたくてな」
と言いながら、俺は鍵を回して扉を開けた。
そして、
「こ、こいつは……」
ガラドが小屋の中に備えつけられた設備を見て驚く中、俺はガラドにこう告げる。
「これはあんたらへのプレゼントだ。 ガラド、グレイ。 存分に使ってくれ。 この、最先端の魔工炉を」
魔工炉とは魔石を原動力とした魔道具の一種で、鋳造に使われる鍛冶道具である。
なんでも行商人のお姉さん曰く、この魔工炉なるものは、鍛冶師なら誰しもが憧れる一品なんだとか。
それはガラド達だって例外ではない筈。
喜んでくれる筈だ。
「い……良いのか旦那、俺達にこんな高価なもん……」
「もちろんだ。 その為に買ったんだからな。 これからはこの魔工炉を使って、存分に腕を振るって欲しい。 シャロ村の為に」
「……わかった。 ありがたく使わせて貰う。 この礼はこれからの働きで返していく。 期待していてくれ、旦那」
どうやらサプライズは成功したようだ。
ガラドとグレイの目が生き生きしている。
「グレイ、来い! 早速火を入れるぞ!」
「んだ!」
へぇ、流石は一流の鍛冶師。
使い方は聞かずともわかるのか、ガラドは迷い無く魔工炉のボタンと呼ばれる出っ張りを押下。
魔石を起動させ、炉内部に炎を発生させた。
「旦那! 何か入り用のもんはありますかい? 試しに何か打ちますぜ!」
「うーん、そうだな……じゃあ、ラミィの武器を作ってやってくれないか?」
「ラミィってーと、あの赤髪の嬢ちゃんかい? またどうして」
「ああ。 最近あいつも強くなってきてさ、あんなちゃっちい剣じゃあいつの力に見合わなくなってきたんだ。 だから、それに見合った武器をあいつに渡してやりたい。 それだけの事だ」
ラミィは強くなった。
共鳴連鎖の効果だけじゃなく、立ち回り、剣技、戦闘技能。
どれを取っても明らかに力をつけてきている。
ならその実力に見合った武器を装備するべきだ。
同じ剣士として、あいつの師として、何よりも友人として、俺はそれを切に願わずにはいられない。
「……おっしゃ! 旦那がそこまで言うならこっちは文句なんざねえ! これまで打ってきたどんな名刀をも凌ぐ剣を打ってやろうじゃねえか! このガラドの名に賭けて! ………んで、どんな剣にする? 要望はあるかい?」
「じゃあ、これを使って打って欲しい。 どんな攻撃にも耐えきれる魔剣と盾を」
そう言いながら取り出したのは、アルドンから貰った魔物素材。
ミノタウロスの角だった。
「こ、こりゃまた難しい注文だな。 レア素材を使っての魔剣製造とはな。 だがやりがいのある仕事だ! よし、やるぞグレイ! しょっぱなから大仕事だ! 気合いいれていけ!」
「んだ!」
ガラドは角を受け取ると、炉で熱して、ハンマーで叩き始めた。
何度も何度も繰り返し。
どんな剣が出来上がるのだろう。
今から完成が楽しみだ。
────2────
あれから四日。
レンガの積み上がっていく音以外にも、工房から響き渡る鋼を叩く音がシャロ村の日常となり始めた頃。
「これならどうよ、ソーマ!」
「ふっ! やるようになったな、ラミィ!」
キンッ。
ラミィの修行も、ある段階。
剣の道を通る以上通過しなければいけない第一の関門までやってきていた。
「おし、返した! どうよどうよ、バカソーマ! もうあんたの技なんか、私にはきかないんだから! 悔しかったらやり返してみなさいよ! ばーかばーか!」
確かにラミィは強くなった。
村を襲撃した男達、ウルフの群れどころかタイラントですら捌けられない俺の剣を受け流し、弾くぐらいには強くなった。
とはいえ、まだまだこの程度序の口。
まだ俺には遠く及ばない。
少し強くなったからと調子に乗りすぎだぞ、ラミィ。
「なら二割本気を出してやる。 防いでみせろ」
「へ?」
「イグベルト流模倣術! パリィ!」
「ちょ、まっ! パリィって、それ私のスキルじゃ……うきゃあ!」
敵の攻撃どころか防御すらパリィするラミィの万能スキル、パリィを再現した肘打ち。
イグベルト流パリィにより、ラミィの盾は弾かれ無防備に。
そこへ更に続けて羅刹掌。
「ぶへえ! ちょっとホント待って! 一旦スト……ッ!」
流石は幾多の地獄の特訓を生き延びた、頑丈が取り柄のラミィと言うべきか。
はたまた、俺に抵抗出来る程度には強くなったと誉めるべきか。
羅刹掌を受けたにも関わらず、数歩分後ろに滑るだけに留めたラミィに俺は容赦なく、一の型────
「風塵!」
を見舞う。
「いいっ! きゃああああ! がふ!」
風塵の衝撃波により、ラミィは紙吹雪が如く吹き飛ばされ大木に激突。
きゅう、とか細い声を上げて、地面の上で目を回す羽目になった。
はぁ、やっぱりまだまだだな。
多少速度を上げただけで追い付けない、多様な技への対応が遅い、防御が甘い、行動に無駄が多い、動揺で視線がぶれる、体幹が保てない。
他にも、剣筋が一辺倒、フェイントにすぐ引っ掛かる、視線の動きで次の行動を教えている、無駄口が多い、立て直しが出来てない、引くところで引けない、等々およそ二十点以上の不満はあるが、それはおいおい叩き込んでやるとしよう。
なんにしろ、まだまだ素人の域だ。
たとえ第一の関門。
敵を一点ではなく多面的に捉える、をクリアしたとて、素人の中の素人。
となれば、修行の一環として、ここはあれをやるしかあるまい。
組手百本サドンデスを。
────3────
組手百本サドンデスとは、端的に言ってしまえば、俺へ攻撃を一発当てるまで続く、地獄の修行である。
ルールは簡単。
ラミィが俺に攻撃を当てるまで、終わらない。
ただし百回負けるまで。
もちろんギブアップは一切受けつけない。
どれだけしんどくても痛くても泣きたくても続けなければならない。
正に地獄の特訓。
それが組手百本サドンデス。
その説明を受けたラミィはというと。
「や……やってられるか、そんなもん! 私、やめる! あんたの弟子なんか今日限りでやめてやるんだからぁぁぁぁ!」
絶賛逃亡中。
一目散に湖畔から遠ざかろうとしている。
が、既に地獄の組手百本サドンデスの最中。
逃げ出すのは許さん、と。
「逃がすと思ってるのか、アホ」
「ぐえっ! うぅ……」
一瞬で捕縛。
襟元を掴まれたラミィは、猫のように大人しくなった。
「よし、百本サドンデスはこれにて終了だ。 ゆっくり休め。 明日もまた修行だからな」
「ふぁい……」
ほぼ屍と化したラミィを後にし、階段で一息ついていると、
「ふぅ」
「どうぞ、ソーマさん」
リアが汗拭き用の布を手渡してきた。
「悪い、助かる」
「いえいえ、ラミィちゃんの修行に付き合ってくれてるんですもん。 このくらい親友として当然です」
まるで姉のような言い種だ。
実際問題、リアの方が精神年齢が間違いなく上なんだろうが。
「それで、どうですか? ラミィちゃん、少しは強くなれましたか?」
「あいつには言うなよ? 調子に乗るから。 ……かなり強くなったと思う、それこそそこら辺の冒険者や騎士なんかとは比べ物にならないくらい。 王都でも今のあいつに勝てる奴はそう居ないだろうな」
「そうなんですか!? 以前はウルフにも苦戦してたラミィちゃんが、そんなに強くなったなんて……なんだか感慨深いです……」
お母さんか、お前は。
そういうリアも、ダンジョン探索した時とは比較にならないほど強くなってるんだがな。
「さっきの組手も実は少しヒヤッとさせられてな。 特に56回目の組手、あの時のラミィには一瞬冷や汗をかきそうになった」
「えっと……どれでしょう? どれも全てソーマさんに軽くあしらわれていたような……」
「ほら、フラフラになって俺の攻撃を偶然避けて潜り抜けてきた事があっただろ? あの時だ」
「ああ~、そんな事もあったような……」
あの時は本当にヒヤッときた。
俺の掌底を避けたのはたまたまだろうが、その後あいつは俺に詰めて首元に手を伸ばしてきた。
あそこまで接近を許した相手はそう多くはない。
確かにあいつはまだまだだ。
だがあいつの持つポテンシャル、才能はかなりのもの。
もしあの適度な脱力を覚えられたら、あいつは間違いなく化ける。
少なくとも俺やAランク冒険者に拮抗するぐらいには強くなる。
そして俺は、そこに辿り着いたラミィを同じ剣士として見てみたい。
あいつの辿り着く先を、至った先を見てみたい。
肩を並べて戦ってみたい。
だから俺はあいつを鍛えると決めた。
あの時、あいつが「私は強くならなきゃならない。 リアを……大切な人を二度と失いたくないから」そう言った時のあの目。
あの強くなろうとする者のみが持つ目に、惹かれたから。
「あいつは強くなる。 誰にも負けないほど強く。 自分の手で守りたい者を守れるようになる、必ず。 ……つっても今はまだまだだがな。 修行あるのみだ」
「はは……」
リアは苦笑いを浮かべると、少し間を置いて立ち上がる。
そして、よだれを垂らして寝ているラミィの髪を撫でながら、こんな事を呟いた。
一緒に強くなろうね、ラミィちゃん。
もう二度と後悔しない為に────と。
「旦那、急にこんな小屋に呼び出してなんの用だ。 大した用じゃなきゃ、作業に戻りたいんだが」
「まあそう言うなよ。 これを見て貰いたくてな」
と言いながら、俺は鍵を回して扉を開けた。
そして、
「こ、こいつは……」
ガラドが小屋の中に備えつけられた設備を見て驚く中、俺はガラドにこう告げる。
「これはあんたらへのプレゼントだ。 ガラド、グレイ。 存分に使ってくれ。 この、最先端の魔工炉を」
魔工炉とは魔石を原動力とした魔道具の一種で、鋳造に使われる鍛冶道具である。
なんでも行商人のお姉さん曰く、この魔工炉なるものは、鍛冶師なら誰しもが憧れる一品なんだとか。
それはガラド達だって例外ではない筈。
喜んでくれる筈だ。
「い……良いのか旦那、俺達にこんな高価なもん……」
「もちろんだ。 その為に買ったんだからな。 これからはこの魔工炉を使って、存分に腕を振るって欲しい。 シャロ村の為に」
「……わかった。 ありがたく使わせて貰う。 この礼はこれからの働きで返していく。 期待していてくれ、旦那」
どうやらサプライズは成功したようだ。
ガラドとグレイの目が生き生きしている。
「グレイ、来い! 早速火を入れるぞ!」
「んだ!」
へぇ、流石は一流の鍛冶師。
使い方は聞かずともわかるのか、ガラドは迷い無く魔工炉のボタンと呼ばれる出っ張りを押下。
魔石を起動させ、炉内部に炎を発生させた。
「旦那! 何か入り用のもんはありますかい? 試しに何か打ちますぜ!」
「うーん、そうだな……じゃあ、ラミィの武器を作ってやってくれないか?」
「ラミィってーと、あの赤髪の嬢ちゃんかい? またどうして」
「ああ。 最近あいつも強くなってきてさ、あんなちゃっちい剣じゃあいつの力に見合わなくなってきたんだ。 だから、それに見合った武器をあいつに渡してやりたい。 それだけの事だ」
ラミィは強くなった。
共鳴連鎖の効果だけじゃなく、立ち回り、剣技、戦闘技能。
どれを取っても明らかに力をつけてきている。
ならその実力に見合った武器を装備するべきだ。
同じ剣士として、あいつの師として、何よりも友人として、俺はそれを切に願わずにはいられない。
「……おっしゃ! 旦那がそこまで言うならこっちは文句なんざねえ! これまで打ってきたどんな名刀をも凌ぐ剣を打ってやろうじゃねえか! このガラドの名に賭けて! ………んで、どんな剣にする? 要望はあるかい?」
「じゃあ、これを使って打って欲しい。 どんな攻撃にも耐えきれる魔剣と盾を」
そう言いながら取り出したのは、アルドンから貰った魔物素材。
ミノタウロスの角だった。
「こ、こりゃまた難しい注文だな。 レア素材を使っての魔剣製造とはな。 だがやりがいのある仕事だ! よし、やるぞグレイ! しょっぱなから大仕事だ! 気合いいれていけ!」
「んだ!」
ガラドは角を受け取ると、炉で熱して、ハンマーで叩き始めた。
何度も何度も繰り返し。
どんな剣が出来上がるのだろう。
今から完成が楽しみだ。
────2────
あれから四日。
レンガの積み上がっていく音以外にも、工房から響き渡る鋼を叩く音がシャロ村の日常となり始めた頃。
「これならどうよ、ソーマ!」
「ふっ! やるようになったな、ラミィ!」
キンッ。
ラミィの修行も、ある段階。
剣の道を通る以上通過しなければいけない第一の関門までやってきていた。
「おし、返した! どうよどうよ、バカソーマ! もうあんたの技なんか、私にはきかないんだから! 悔しかったらやり返してみなさいよ! ばーかばーか!」
確かにラミィは強くなった。
村を襲撃した男達、ウルフの群れどころかタイラントですら捌けられない俺の剣を受け流し、弾くぐらいには強くなった。
とはいえ、まだまだこの程度序の口。
まだ俺には遠く及ばない。
少し強くなったからと調子に乗りすぎだぞ、ラミィ。
「なら二割本気を出してやる。 防いでみせろ」
「へ?」
「イグベルト流模倣術! パリィ!」
「ちょ、まっ! パリィって、それ私のスキルじゃ……うきゃあ!」
敵の攻撃どころか防御すらパリィするラミィの万能スキル、パリィを再現した肘打ち。
イグベルト流パリィにより、ラミィの盾は弾かれ無防備に。
そこへ更に続けて羅刹掌。
「ぶへえ! ちょっとホント待って! 一旦スト……ッ!」
流石は幾多の地獄の特訓を生き延びた、頑丈が取り柄のラミィと言うべきか。
はたまた、俺に抵抗出来る程度には強くなったと誉めるべきか。
羅刹掌を受けたにも関わらず、数歩分後ろに滑るだけに留めたラミィに俺は容赦なく、一の型────
「風塵!」
を見舞う。
「いいっ! きゃああああ! がふ!」
風塵の衝撃波により、ラミィは紙吹雪が如く吹き飛ばされ大木に激突。
きゅう、とか細い声を上げて、地面の上で目を回す羽目になった。
はぁ、やっぱりまだまだだな。
多少速度を上げただけで追い付けない、多様な技への対応が遅い、防御が甘い、行動に無駄が多い、動揺で視線がぶれる、体幹が保てない。
他にも、剣筋が一辺倒、フェイントにすぐ引っ掛かる、視線の動きで次の行動を教えている、無駄口が多い、立て直しが出来てない、引くところで引けない、等々およそ二十点以上の不満はあるが、それはおいおい叩き込んでやるとしよう。
なんにしろ、まだまだ素人の域だ。
たとえ第一の関門。
敵を一点ではなく多面的に捉える、をクリアしたとて、素人の中の素人。
となれば、修行の一環として、ここはあれをやるしかあるまい。
組手百本サドンデスを。
────3────
組手百本サドンデスとは、端的に言ってしまえば、俺へ攻撃を一発当てるまで続く、地獄の修行である。
ルールは簡単。
ラミィが俺に攻撃を当てるまで、終わらない。
ただし百回負けるまで。
もちろんギブアップは一切受けつけない。
どれだけしんどくても痛くても泣きたくても続けなければならない。
正に地獄の特訓。
それが組手百本サドンデス。
その説明を受けたラミィはというと。
「や……やってられるか、そんなもん! 私、やめる! あんたの弟子なんか今日限りでやめてやるんだからぁぁぁぁ!」
絶賛逃亡中。
一目散に湖畔から遠ざかろうとしている。
が、既に地獄の組手百本サドンデスの最中。
逃げ出すのは許さん、と。
「逃がすと思ってるのか、アホ」
「ぐえっ! うぅ……」
一瞬で捕縛。
襟元を掴まれたラミィは、猫のように大人しくなった。
「よし、百本サドンデスはこれにて終了だ。 ゆっくり休め。 明日もまた修行だからな」
「ふぁい……」
ほぼ屍と化したラミィを後にし、階段で一息ついていると、
「ふぅ」
「どうぞ、ソーマさん」
リアが汗拭き用の布を手渡してきた。
「悪い、助かる」
「いえいえ、ラミィちゃんの修行に付き合ってくれてるんですもん。 このくらい親友として当然です」
まるで姉のような言い種だ。
実際問題、リアの方が精神年齢が間違いなく上なんだろうが。
「それで、どうですか? ラミィちゃん、少しは強くなれましたか?」
「あいつには言うなよ? 調子に乗るから。 ……かなり強くなったと思う、それこそそこら辺の冒険者や騎士なんかとは比べ物にならないくらい。 王都でも今のあいつに勝てる奴はそう居ないだろうな」
「そうなんですか!? 以前はウルフにも苦戦してたラミィちゃんが、そんなに強くなったなんて……なんだか感慨深いです……」
お母さんか、お前は。
そういうリアも、ダンジョン探索した時とは比較にならないほど強くなってるんだがな。
「さっきの組手も実は少しヒヤッとさせられてな。 特に56回目の組手、あの時のラミィには一瞬冷や汗をかきそうになった」
「えっと……どれでしょう? どれも全てソーマさんに軽くあしらわれていたような……」
「ほら、フラフラになって俺の攻撃を偶然避けて潜り抜けてきた事があっただろ? あの時だ」
「ああ~、そんな事もあったような……」
あの時は本当にヒヤッときた。
俺の掌底を避けたのはたまたまだろうが、その後あいつは俺に詰めて首元に手を伸ばしてきた。
あそこまで接近を許した相手はそう多くはない。
確かにあいつはまだまだだ。
だがあいつの持つポテンシャル、才能はかなりのもの。
もしあの適度な脱力を覚えられたら、あいつは間違いなく化ける。
少なくとも俺やAランク冒険者に拮抗するぐらいには強くなる。
そして俺は、そこに辿り着いたラミィを同じ剣士として見てみたい。
あいつの辿り着く先を、至った先を見てみたい。
肩を並べて戦ってみたい。
だから俺はあいつを鍛えると決めた。
あの時、あいつが「私は強くならなきゃならない。 リアを……大切な人を二度と失いたくないから」そう言った時のあの目。
あの強くなろうとする者のみが持つ目に、惹かれたから。
「あいつは強くなる。 誰にも負けないほど強く。 自分の手で守りたい者を守れるようになる、必ず。 ……つっても今はまだまだだがな。 修行あるのみだ」
「はは……」
リアは苦笑いを浮かべると、少し間を置いて立ち上がる。
そして、よだれを垂らして寝ているラミィの髪を撫でながら、こんな事を呟いた。
一緒に強くなろうね、ラミィちゃん。
もう二度と後悔しない為に────と。
0
あなたにおすすめの小説
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜
平明神
ファンタジー
ユーゴ・タカトー。
それは、女神の「推し」になった男。
見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。
彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。
彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。
その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!
女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!
さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?
英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───
なんでもありの異世界アベンジャーズ!
女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕!
※不定期更新。最低週1回は投稿出来るように頑張ります。
※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。
S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )
扱いの悪い勇者パーティを啖呵切って離脱した俺、辺境で美女たちと国を作ったらいつの間にか国もハーレムも大陸最強になっていた。
みにぶた🐽
ファンタジー
いいねありがとうございます!反応あるも励みになります。
勇者パーティから“手柄横取り”でパーティ離脱した俺に残ったのは、地球の本を召喚し、読み終えた物語を魔法として再現できるチートスキル《幻想書庫》だけ。
辺境の獣人少女を助けた俺は、物語魔法で水を引き、結界を張り、知恵と技術で開拓村を発展させていく。やがてエルフや元貴族も加わり、村は多種族共和国へ――そして、旧王国と勇者が再び迫る。
だが俺には『三国志』も『孫子』も『トロイの木馬』もある。折伏し、仲間に変える――物語で世界をひっくり返す成り上がり建国譚、開幕!
最上級のパーティで最底辺の扱いを受けていたDランク錬金術師は新パーティで成り上がるようです(完)
みかん畑
ファンタジー
最上級のパーティで『荷物持ち』と嘲笑されていた僕は、パーティからクビを宣告されて抜けることにした。
在籍中は僕が色々肩代わりしてたけど、僕を荷物持ち扱いするくらい優秀な仲間たちなので、抜けても問題はないと思ってます。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
落ちこぼれの貴族、現地の人達を味方に付けて頑張ります!
ユーリ
ファンタジー
気がつくと、見知らぬ部屋のベッドの上で、状況が理解できず混乱していた僕は、鏡の前に立って、あることを思い出した。
ここはリュカとして生きてきた異世界で、僕は“落ちこぼれ貴族の息子”だった。しかも最悪なことに、さっき行われた絶対失敗出来ない召喚の儀で、僕だけが失敗した。
そのせいで、貴族としての評価は確実に地に落ちる。けれど、両親は超が付くほど過保護だから、家から追い出される心配は……たぶん無い。
問題は一つ。
兄様との関係が、どうしようもなく悪い。
僕は両親に甘やかされ、勉強もサボり放題。その積み重ねのせいで、兄様との距離は遠く、話しかけるだけで気まずい空気に。
このまま兄様が家督を継いだら、屋敷から追い出されるかもしれない!
追い出されないように兄様との関係を改善し、いざ追い出されても生きていけるように勉強して強くなる!……のはずが、勉強をサボっていたせいで、一般常識すら分からないところからのスタートだった。
それでも、兄様との距離を縮めようと努力しているのに、なかなか縮まらない! むしろ避けられてる気さえする!!
それでもめげずに、今日も兄様との関係修復、頑張ります!
5/9から小説になろうでも掲載中
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる