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ルーク視点
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馬車が止まった。
ここが奴らの目的地なんだろう。
ふとアリスの方を見ると、不安そうな表情で手が震えている。
よく考えると僕はよく誘拐されるから慣れているけれど、アリスは慣れていないんだろうな。
それなのに、一緒にトランプするとか、、、僕の不安をやわらげようとしてくれていたのかな?
優しい、アリスらしいなぁ~
「アリス、僕たちはきっと大丈夫。
父さんたちに居場所を知らせる魔道具を使ったから、きっとそのうち来るねぇ~
もしなにかあっても僕が何とかするから、アリスは安心していていいよぉ~?」
「ルークくん、ありがとうですわ!」
アリスの緊張がやわらいできたようだ。よかったな。
「いいよぉ~アリスは僕の将来のお嫁さんだからね~」
「ではルークくん、私のことをティアと呼んでくださいな!
みんなは、アリスと呼ぶので、、、、その、えっと、」
「わかったよぉ~、、、ティア。」
ティアはかわいいなぁ~ずっと見ていても飽きないなぁ~
僕だけがティアと呼べるなんてうれしいなぁ~
「じゃあ、僕のことは、、、ルーでいいよぉ~。僕はいつもルークって呼ばれているからね~」
「わかりました!っる、ルーくん」
「ルーって、呼んでくれないの?ティア。」
恥ずかしいのかルーとなかなか呼んでくれない。
さっきから話していて気づいたんだけど、アリス、、ティアは僕の上目づかいに弱いみたいだ。
ティアがやったらかわいいだろうけれど、僕がやってもな、、、。
まあ、これでいうこと聞いてくれるんだったらお安いものだ。
「はわわわわ!?る、るっ、ルー」
「よくできました~」ヾ(・ω・*)なでなで
思わずなでなでしてしまった。
「っふふぁい!!」
なにこの、かわいい生き物~
僕、初めて見たな~
これを毎日見れる、ティアのお父さんずるいなぁ~
消しちゃおうかなぁ~?
でも、消しちゃったらティアが悲しむと思うからしない。
少し一緒にいただけなのに、こんなにもティアに惹かれている。
運命ってこういうことを言うんだねぇ~
運命とか絶対嘘だと思っていたよぉ~
「エヘヘヘヘ(*´▽`*)」
ティアは嬉しそうにスリスリしてくる。
かわいいな~今日一日で何回かわいいと思っただろうか?
数えきれないくらいだねぇ~
ティアといると、ほっこりして、とっても幸せな気持ちになるんだ。
もっと、ずっと一緒にいたいなぁ~あっでも、結婚するんだったら大丈夫か!
問題ないよねぇ~?
そんなことを考えていたら、ティアが自分からスリスリしていたのに気が付いたのか、
慌てて離れていた。
残念だなぁ~
「無事に、一緒に帰ろうね!」
「そうだねぇ~一緒に帰って一緒に死のうねぇ~」
ティアと一緒にいると、ティアを失って一人になったときに僕は壊れてしまいそうな気がするなぁ~
寿命を一緒にする魔道具でも作ろうかな?
「うん?ルーそれはまだ早いんじゃないかな?」
まあ今はとにかく
「早くティアとけっこんしたいなぁ~」
「っそそれはうれしいけど、死ぬのはまだ早い気がするよ?」
「そうかな?ティアと一緒だったら地獄まででも一緒に行くよぉ~」
「そっか!無事に帰って、結婚して、一緒に死のう!」
「そうだねぇ~死ぬときも一緒だよぉ~」
「そうしましょうね!!」
「おい!」
僕たちを誘拐した人たちが声をかけてきた。
「さっさと馬車を降りろ!!」
「ルーちょっとこっちにきて!」
「うん?どうしたの?」
「ルーに守りの魔法をかけておくね!やったことないからわかんないけど、きっと
ルーのことを守ってくれるはずよ!」
ティアの手から金色の暖かい粉が現れた。
魔法って幻想的だけど、ティアが使うとなんだかかわいいな~
たぶん、この魔法は、、、、『光属性魔法 絶対結界』なんじゃないかな?
ティアって、光属性も持っていたんだね。心配してくれてありがとね。
「ありがと、ティア。」
「早く出てこいや!殺されたいのか!?」
外に出たら奴らに、腕をもって引きずるように歩かされた。
ティアは大丈夫だろうか?
「ただいま戻りました」
その場所には、大きな豚がいた。もう一回言う。大きな豚がいたんだ。
「よくやった!して、その女のガキは誰だ?」
「ロッテンシュタイン家の令嬢です。精霊の愛し子だそうで。」
ああ、ティアのお父さん「魔王」を敵に回すなんてなんて愚かなんだろうねぇ~
「そうか!それではあの、忌々しいロッテンシュタインに復讐することができるのだな!」
復讐って、、、そんなことしたら、お前たちは生きていけないよ?
「そういうわけですので。私どもはこれで。」
「わかった。そこにある袋の中に報酬は入っている。持っていけ。」
さっき僕たちを誘拐した人は、おそらく闇ギルドの者だろう。
暗殺や犯罪に手を染めている、犯罪者集団だ。
僕を誘拐した手口が素人ではなさそうだったしねぇ~。
「ありがとうございます。」
「さて、ロッテンシュタインの令嬢。君は大事な人質だ。それと同時に私の女になるのだよ!
あの女に似てきれいな顔をしているからな。
あのロッテンシュタインが怒り狂う姿が目に見えるわ!これほど、素晴らしいことはない。」
へぇ、、、僕のティアに手を出すと?フフフッいい度胸だね。
あーあ、久し振りに怒ったなぁ~キレるってこういうことを言うんだねぇ~
キレたことなかったからわからなかったよぉ~
さあ、お前たちをどうしてくれようかな?
「ああ、それと、ソレイシス家の子供。お前は私のためだけに発明をしなさい。
兵器をつくるのじゃ。共に、この国を乗っ取ろうではないか!その暁には国の重役にしてあげよう。
報酬も弾むぞ。いい話ではないか?さあ、今すぐ答えを聞かせてもらおうか?」
「いやだね。」
「それはなぜじゃ?金か?もっと欲しいのか?地位か?名誉か?なんだ?」
それはなぜ?あたりまえじゃん。
逆に聞くよぉ~ティアを傷つけようとするやつに、なぜ協力しなくてはいけないの?
「僕はティアの為なら何でもするけど、ティアを傷つけようとする、
あんただけには何もしたくはない。それが答えだね。」
「そうか、、、。これは調教する必要がありそうだな?」
「おい!ガキ。お前は誰に向かって口をきいているのだ?生意気な!」
調教って、、、バカじゃないの?僕、自分で言うのもなんだけど天才発明家だよ?
今きている服も絶対防御の効果があるし、武器は取り上げられたけど
服とか装飾品には暗器をしこんでいるんだからねぇ?毒とかナイフとか。
ああ、言い忘れていた。僕の武器の適性は暗器全般だよぉ~
こんなことして許されると思っているのかな?
「知らないね。少し大きな豚だと思っていたよ。」
「っこんのガキ!今から、よくわからせてやる!」
よくわからされるのはいったい、どちらなのだろうね?
ティアに手を出したこと(誘拐したこと)後悔させてやる。
でも、よく考えると豚のおかげでティアという天使に出会えたんだ。
こいつの人生のたったひとつの善行になりそうだねぇ~
豚は壁に飾った会った鞭を持った。
~~~~~~~
こんにちは~アリスです!
読んでくださりありがとうございました!
お気に入り登録・感想よろしくお願いします(>_<)
では、また明日~!!ヽ(^。^)ノ
ここが奴らの目的地なんだろう。
ふとアリスの方を見ると、不安そうな表情で手が震えている。
よく考えると僕はよく誘拐されるから慣れているけれど、アリスは慣れていないんだろうな。
それなのに、一緒にトランプするとか、、、僕の不安をやわらげようとしてくれていたのかな?
優しい、アリスらしいなぁ~
「アリス、僕たちはきっと大丈夫。
父さんたちに居場所を知らせる魔道具を使ったから、きっとそのうち来るねぇ~
もしなにかあっても僕が何とかするから、アリスは安心していていいよぉ~?」
「ルークくん、ありがとうですわ!」
アリスの緊張がやわらいできたようだ。よかったな。
「いいよぉ~アリスは僕の将来のお嫁さんだからね~」
「ではルークくん、私のことをティアと呼んでくださいな!
みんなは、アリスと呼ぶので、、、、その、えっと、」
「わかったよぉ~、、、ティア。」
ティアはかわいいなぁ~ずっと見ていても飽きないなぁ~
僕だけがティアと呼べるなんてうれしいなぁ~
「じゃあ、僕のことは、、、ルーでいいよぉ~。僕はいつもルークって呼ばれているからね~」
「わかりました!っる、ルーくん」
「ルーって、呼んでくれないの?ティア。」
恥ずかしいのかルーとなかなか呼んでくれない。
さっきから話していて気づいたんだけど、アリス、、ティアは僕の上目づかいに弱いみたいだ。
ティアがやったらかわいいだろうけれど、僕がやってもな、、、。
まあ、これでいうこと聞いてくれるんだったらお安いものだ。
「はわわわわ!?る、るっ、ルー」
「よくできました~」ヾ(・ω・*)なでなで
思わずなでなでしてしまった。
「っふふぁい!!」
なにこの、かわいい生き物~
僕、初めて見たな~
これを毎日見れる、ティアのお父さんずるいなぁ~
消しちゃおうかなぁ~?
でも、消しちゃったらティアが悲しむと思うからしない。
少し一緒にいただけなのに、こんなにもティアに惹かれている。
運命ってこういうことを言うんだねぇ~
運命とか絶対嘘だと思っていたよぉ~
「エヘヘヘヘ(*´▽`*)」
ティアは嬉しそうにスリスリしてくる。
かわいいな~今日一日で何回かわいいと思っただろうか?
数えきれないくらいだねぇ~
ティアといると、ほっこりして、とっても幸せな気持ちになるんだ。
もっと、ずっと一緒にいたいなぁ~あっでも、結婚するんだったら大丈夫か!
問題ないよねぇ~?
そんなことを考えていたら、ティアが自分からスリスリしていたのに気が付いたのか、
慌てて離れていた。
残念だなぁ~
「無事に、一緒に帰ろうね!」
「そうだねぇ~一緒に帰って一緒に死のうねぇ~」
ティアと一緒にいると、ティアを失って一人になったときに僕は壊れてしまいそうな気がするなぁ~
寿命を一緒にする魔道具でも作ろうかな?
「うん?ルーそれはまだ早いんじゃないかな?」
まあ今はとにかく
「早くティアとけっこんしたいなぁ~」
「っそそれはうれしいけど、死ぬのはまだ早い気がするよ?」
「そうかな?ティアと一緒だったら地獄まででも一緒に行くよぉ~」
「そっか!無事に帰って、結婚して、一緒に死のう!」
「そうだねぇ~死ぬときも一緒だよぉ~」
「そうしましょうね!!」
「おい!」
僕たちを誘拐した人たちが声をかけてきた。
「さっさと馬車を降りろ!!」
「ルーちょっとこっちにきて!」
「うん?どうしたの?」
「ルーに守りの魔法をかけておくね!やったことないからわかんないけど、きっと
ルーのことを守ってくれるはずよ!」
ティアの手から金色の暖かい粉が現れた。
魔法って幻想的だけど、ティアが使うとなんだかかわいいな~
たぶん、この魔法は、、、、『光属性魔法 絶対結界』なんじゃないかな?
ティアって、光属性も持っていたんだね。心配してくれてありがとね。
「ありがと、ティア。」
「早く出てこいや!殺されたいのか!?」
外に出たら奴らに、腕をもって引きずるように歩かされた。
ティアは大丈夫だろうか?
「ただいま戻りました」
その場所には、大きな豚がいた。もう一回言う。大きな豚がいたんだ。
「よくやった!して、その女のガキは誰だ?」
「ロッテンシュタイン家の令嬢です。精霊の愛し子だそうで。」
ああ、ティアのお父さん「魔王」を敵に回すなんてなんて愚かなんだろうねぇ~
「そうか!それではあの、忌々しいロッテンシュタインに復讐することができるのだな!」
復讐って、、、そんなことしたら、お前たちは生きていけないよ?
「そういうわけですので。私どもはこれで。」
「わかった。そこにある袋の中に報酬は入っている。持っていけ。」
さっき僕たちを誘拐した人は、おそらく闇ギルドの者だろう。
暗殺や犯罪に手を染めている、犯罪者集団だ。
僕を誘拐した手口が素人ではなさそうだったしねぇ~。
「ありがとうございます。」
「さて、ロッテンシュタインの令嬢。君は大事な人質だ。それと同時に私の女になるのだよ!
あの女に似てきれいな顔をしているからな。
あのロッテンシュタインが怒り狂う姿が目に見えるわ!これほど、素晴らしいことはない。」
へぇ、、、僕のティアに手を出すと?フフフッいい度胸だね。
あーあ、久し振りに怒ったなぁ~キレるってこういうことを言うんだねぇ~
キレたことなかったからわからなかったよぉ~
さあ、お前たちをどうしてくれようかな?
「ああ、それと、ソレイシス家の子供。お前は私のためだけに発明をしなさい。
兵器をつくるのじゃ。共に、この国を乗っ取ろうではないか!その暁には国の重役にしてあげよう。
報酬も弾むぞ。いい話ではないか?さあ、今すぐ答えを聞かせてもらおうか?」
「いやだね。」
「それはなぜじゃ?金か?もっと欲しいのか?地位か?名誉か?なんだ?」
それはなぜ?あたりまえじゃん。
逆に聞くよぉ~ティアを傷つけようとするやつに、なぜ協力しなくてはいけないの?
「僕はティアの為なら何でもするけど、ティアを傷つけようとする、
あんただけには何もしたくはない。それが答えだね。」
「そうか、、、。これは調教する必要がありそうだな?」
「おい!ガキ。お前は誰に向かって口をきいているのだ?生意気な!」
調教って、、、バカじゃないの?僕、自分で言うのもなんだけど天才発明家だよ?
今きている服も絶対防御の効果があるし、武器は取り上げられたけど
服とか装飾品には暗器をしこんでいるんだからねぇ?毒とかナイフとか。
ああ、言い忘れていた。僕の武器の適性は暗器全般だよぉ~
こんなことして許されると思っているのかな?
「知らないね。少し大きな豚だと思っていたよ。」
「っこんのガキ!今から、よくわからせてやる!」
よくわからされるのはいったい、どちらなのだろうね?
ティアに手を出したこと(誘拐したこと)後悔させてやる。
でも、よく考えると豚のおかげでティアという天使に出会えたんだ。
こいつの人生のたったひとつの善行になりそうだねぇ~
豚は壁に飾った会った鞭を持った。
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