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突然の別れ アルス視点
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リリアが死んだ。
その知らせはすぐに国中に届いた。
リリアは国民に愛されていたので多くの人が嘆き悲しんだ。
でも、確かあの時たしかにリリの助けてという声が聞こえた。
間に合わなかったけれど。助けられなかったけれど。
あの高さから落ちたらさすがに即死だろう。
しかし、リリアの死体はまだ見つかっていない。
もしかするとこれはリリの自殺なんかじゃなくて、誰かがリリを殺したんだとしたら。
そうとでも考えないと自分が壊れて、魔力暴走を起こしてしまうだろう。
リリはまだどこかで生きているはずだ。一刻も早くリリを探さなくては!
父上にリリの捜索を願い出た。
けれど、父上には「間違いなくたしかにあれはリリア・ラピスラズリの自殺だ。死人に捜索は必要ない。」
といわれた。
ふざけるな。リリはまだ生きている。死体が見つかっていないのだから。
もしもあの時、あの瞬間。
リリの声が気のせいなんかだと思わずにすぐに駆けつけていれば。
助けられていたならば。
リリアは生きていただろうか?
自問自答する日々だ。
リリのいない世界なんていらない。
だけど、父上はそれを見越したのか護衛、、、監視の数を増やした。
魔力暴走を防止する腕輪もつけられた。
おかげで死ぬことすら許されない。
王太子というこの立場がこんなにも憎く感じたことはいまだかつてなかった。
リリがいなくなった日から、俺の時間は止まったままだ。
ねぇ、リリア。
君はいつになったら俺のもとへ帰って来るのかい?
それからというもの、俺は仕事に没頭した。
寝る時間も惜しんで。
父上はそんな俺を心配してか、王太子として新しい婚約者を見つけるためなのか
よく舞踏会に行かせようとしたが、なのか俺は頑として受け入れなかった。
リリの代わりなんていらない。いない、一生みつからない。
だから、ますます仕事ばかりした。
リリがいつ帰ってきてもいいように、もう二度と失わないように
国内の貴族の闇を裁いた。
貴族っていうものはなぜこんなに悪行三昧なんだろうか。
もちろん、良い貴族もいるが圧倒的に少ない。
そんなことからついたあだ名は「氷の王太子」
まったく笑わせてくれる。
裏では「魔王」なんて呼ばれているようだ。
どうでもいいことだが。
秘密裏にリリアのことを探し続けている。
たぶん、父上もこのことは知っているのだろう。でも、俺のことを考えて放置している。
父上なりの情だったのだろう。
あれは行方不明になったリリ。いったいどこにいるのかな?
精鋭の影たちが世界中探しても見つからないなんて。
まるで、この世界にはいないようではないか。
早く帰ってこないとリリを永久に閉じ込めてしまうかもしれないよ?
だから、、、早く帰っておいで?私のもとに。
その知らせはすぐに国中に届いた。
リリアは国民に愛されていたので多くの人が嘆き悲しんだ。
でも、確かあの時たしかにリリの助けてという声が聞こえた。
間に合わなかったけれど。助けられなかったけれど。
あの高さから落ちたらさすがに即死だろう。
しかし、リリアの死体はまだ見つかっていない。
もしかするとこれはリリの自殺なんかじゃなくて、誰かがリリを殺したんだとしたら。
そうとでも考えないと自分が壊れて、魔力暴走を起こしてしまうだろう。
リリはまだどこかで生きているはずだ。一刻も早くリリを探さなくては!
父上にリリの捜索を願い出た。
けれど、父上には「間違いなくたしかにあれはリリア・ラピスラズリの自殺だ。死人に捜索は必要ない。」
といわれた。
ふざけるな。リリはまだ生きている。死体が見つかっていないのだから。
もしもあの時、あの瞬間。
リリの声が気のせいなんかだと思わずにすぐに駆けつけていれば。
助けられていたならば。
リリアは生きていただろうか?
自問自答する日々だ。
リリのいない世界なんていらない。
だけど、父上はそれを見越したのか護衛、、、監視の数を増やした。
魔力暴走を防止する腕輪もつけられた。
おかげで死ぬことすら許されない。
王太子というこの立場がこんなにも憎く感じたことはいまだかつてなかった。
リリがいなくなった日から、俺の時間は止まったままだ。
ねぇ、リリア。
君はいつになったら俺のもとへ帰って来るのかい?
それからというもの、俺は仕事に没頭した。
寝る時間も惜しんで。
父上はそんな俺を心配してか、王太子として新しい婚約者を見つけるためなのか
よく舞踏会に行かせようとしたが、なのか俺は頑として受け入れなかった。
リリの代わりなんていらない。いない、一生みつからない。
だから、ますます仕事ばかりした。
リリがいつ帰ってきてもいいように、もう二度と失わないように
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貴族っていうものはなぜこんなに悪行三昧なんだろうか。
もちろん、良い貴族もいるが圧倒的に少ない。
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まったく笑わせてくれる。
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どうでもいいことだが。
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たぶん、父上もこのことは知っているのだろう。でも、俺のことを考えて放置している。
父上なりの情だったのだろう。
あれは行方不明になったリリ。いったいどこにいるのかな?
精鋭の影たちが世界中探しても見つからないなんて。
まるで、この世界にはいないようではないか。
早く帰ってこないとリリを永久に閉じ込めてしまうかもしれないよ?
だから、、、早く帰っておいで?私のもとに。
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