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2.私、ストーカーにあうような覚えはないんです
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「どうぞ」
いかにも男性受けが良さそうな、高身長でボリューム感満点の女性が入ってきた。
ピンクのキャミソールに白のカーデガンを羽織ってる。
赤のミニスカートに黒のフェイクタイツ。
顔は大したことないけど。
「失礼します、こちらはミステリー研究会でよろしかったでしょうか」
見た目に似合わず、その女性は丁寧な言葉使いで話しかけてきた。
「そんなの入口のネームプレートを見ればわかるでしょう!何の用?
それに『よろしかった』じゃなくて『よろしいでしょうか』だから!」
綾香は胸の大きな女性には手厳しい、いきなり戦闘モードだ。
「申し訳ありません、学長の善光寺教授の特命で活動されているサークルは
こちらでよろしいでしょうか。経済学部2年の菅平あかねと言います」
「ああ、経済学部2年の菅平さんですか、学長から聞いてます。部長の桜井です」
向こうから来てくれるとは探す手間が省けてよかった。
哲郎に視線を移すと顔が赤くなっていて頭から湯気が昇っている。
38.5度といった所か?ニヤケ顔が気持ち悪い。
「どこまでお話を聞いているのかわからないのですが、
私、ストーカーにあってるんです」
「へー、それでどんな感じなんです?」
「エレベーターから降りた時、急に後ろから抱き着かれてそのまま逃げられたり、
歩いていたら背後から手を握られてすぐに逃げられたり、そんなことがいくつもあって」
「それはストーカーって言うより、痴漢に近いよね」
顔を赤くしたままの哲郎が話に加わってきた。
犯人はあんたなんじゃないの?
「夜遅く最寄駅から家へ帰る時、ずっとあとをつけられてる気がして立ち止まると、
向こうも立ち止まってこちらをじっと見ていたり」
「その後どうしたの?」
「家まで走りました」
「それじゃ、もう家はばれてるじゃない、一人暮らし?」
「そうです」
「マンションの入口に防犯カメラとかついてる所?」
「多分ついてないと思います」
「それじゃ次は、部屋の前まで来られちゃうちゃうわ」
綾香が口を挟んできた。
「おとといの夜、なんか玄関ドアの前に人がいるような気がしてのぞき窓から
確認すると、外に見知らぬ男の人が立ってて、、、」
「警察へは連絡したの?」
「しました、でも警察が来た時はもう誰もいなくて、一応届け出はしたんですけど、
警察も今の段階だと見回りの回数を増やすぐらいしか手段がないと」
「警察ってそうなのよね、肝心な時に頼りにならない」
再び綾香がチャチャをいれる。
「それで、何か思い当たるフシはあるの?」
「思い当たるフシって?」
「ストーカーにあう様な原因のこと、例えば最近告白されて振ったことがあるとか」
「私、ストーカーにあうような覚えはないです」
「へええええ」
私と綾香が彼女の豊満なボディを見ながら発した言葉がユニゾンハモリになった。
「まあ、その話は置いといて、何かアルバイトとかしてるの?」
「Vtuberって知ってますか」
「一応、聞いたことはあるけど詳しくは知らないわ」
「私はWeb上をアバターで活動してて、歌を歌ったり、Live配信でお話したりするんです。
ハンドルネームは魔界ノノムって言うんだけど」
「魔界ノりりむ、知ってます!有名人じゃないですか!!〇じさんじの女性No1ですよね」
38.5度の哲郎が興奮マックスで話に割り込んできた。
「ああ、一般教養として知ってるだけですから」
私と綾香の冷たい視線を感じて哲郎が言い訳した。
「魔界ノりりむじゃなくて、魔界ノノムです。あと、〇じさんじじゃなくて、ごじろくじです」
「〇じさんじは聞いたことあるけど、ごじろくじは初めて聞いた」
どうやら〇じさんじの二番煎じ団体らしい。
「でもVtuberだと顔が出ないから身バレしないんじゃないの」
「ごじろくじは顔だけアバターで、体は実物。でも体だけじゃわかんないですよね」
「あんたの場合、わかるわ!」
再び綾香とユニゾンハモリ。
「これでわかったわ、菅平さんが平らでないことが原因ね」
綾香の言葉に私と哲郎は思わずクスっと笑ってしまった。
一応名誉のために言っとくけど、私は自称83センチのC。綾香は知らんけど。
「菅平さん、今日はありがとうございます。だいたいの状況はつかめました。
いち早く犯人が分かるように調査しますね。進行状況はその都度連絡します」
菅平さんはしばらく何のことかわからず、目が泳いでたけど
「よろしくお願いします」
深々と頭を下げて帰って行った。
いかにも男性受けが良さそうな、高身長でボリューム感満点の女性が入ってきた。
ピンクのキャミソールに白のカーデガンを羽織ってる。
赤のミニスカートに黒のフェイクタイツ。
顔は大したことないけど。
「失礼します、こちらはミステリー研究会でよろしかったでしょうか」
見た目に似合わず、その女性は丁寧な言葉使いで話しかけてきた。
「そんなの入口のネームプレートを見ればわかるでしょう!何の用?
それに『よろしかった』じゃなくて『よろしいでしょうか』だから!」
綾香は胸の大きな女性には手厳しい、いきなり戦闘モードだ。
「申し訳ありません、学長の善光寺教授の特命で活動されているサークルは
こちらでよろしいでしょうか。経済学部2年の菅平あかねと言います」
「ああ、経済学部2年の菅平さんですか、学長から聞いてます。部長の桜井です」
向こうから来てくれるとは探す手間が省けてよかった。
哲郎に視線を移すと顔が赤くなっていて頭から湯気が昇っている。
38.5度といった所か?ニヤケ顔が気持ち悪い。
「どこまでお話を聞いているのかわからないのですが、
私、ストーカーにあってるんです」
「へー、それでどんな感じなんです?」
「エレベーターから降りた時、急に後ろから抱き着かれてそのまま逃げられたり、
歩いていたら背後から手を握られてすぐに逃げられたり、そんなことがいくつもあって」
「それはストーカーって言うより、痴漢に近いよね」
顔を赤くしたままの哲郎が話に加わってきた。
犯人はあんたなんじゃないの?
「夜遅く最寄駅から家へ帰る時、ずっとあとをつけられてる気がして立ち止まると、
向こうも立ち止まってこちらをじっと見ていたり」
「その後どうしたの?」
「家まで走りました」
「それじゃ、もう家はばれてるじゃない、一人暮らし?」
「そうです」
「マンションの入口に防犯カメラとかついてる所?」
「多分ついてないと思います」
「それじゃ次は、部屋の前まで来られちゃうちゃうわ」
綾香が口を挟んできた。
「おとといの夜、なんか玄関ドアの前に人がいるような気がしてのぞき窓から
確認すると、外に見知らぬ男の人が立ってて、、、」
「警察へは連絡したの?」
「しました、でも警察が来た時はもう誰もいなくて、一応届け出はしたんですけど、
警察も今の段階だと見回りの回数を増やすぐらいしか手段がないと」
「警察ってそうなのよね、肝心な時に頼りにならない」
再び綾香がチャチャをいれる。
「それで、何か思い当たるフシはあるの?」
「思い当たるフシって?」
「ストーカーにあう様な原因のこと、例えば最近告白されて振ったことがあるとか」
「私、ストーカーにあうような覚えはないです」
「へええええ」
私と綾香が彼女の豊満なボディを見ながら発した言葉がユニゾンハモリになった。
「まあ、その話は置いといて、何かアルバイトとかしてるの?」
「Vtuberって知ってますか」
「一応、聞いたことはあるけど詳しくは知らないわ」
「私はWeb上をアバターで活動してて、歌を歌ったり、Live配信でお話したりするんです。
ハンドルネームは魔界ノノムって言うんだけど」
「魔界ノりりむ、知ってます!有名人じゃないですか!!〇じさんじの女性No1ですよね」
38.5度の哲郎が興奮マックスで話に割り込んできた。
「ああ、一般教養として知ってるだけですから」
私と綾香の冷たい視線を感じて哲郎が言い訳した。
「魔界ノりりむじゃなくて、魔界ノノムです。あと、〇じさんじじゃなくて、ごじろくじです」
「〇じさんじは聞いたことあるけど、ごじろくじは初めて聞いた」
どうやら〇じさんじの二番煎じ団体らしい。
「でもVtuberだと顔が出ないから身バレしないんじゃないの」
「ごじろくじは顔だけアバターで、体は実物。でも体だけじゃわかんないですよね」
「あんたの場合、わかるわ!」
再び綾香とユニゾンハモリ。
「これでわかったわ、菅平さんが平らでないことが原因ね」
綾香の言葉に私と哲郎は思わずクスっと笑ってしまった。
一応名誉のために言っとくけど、私は自称83センチのC。綾香は知らんけど。
「菅平さん、今日はありがとうございます。だいたいの状況はつかめました。
いち早く犯人が分かるように調査しますね。進行状況はその都度連絡します」
菅平さんはしばらく何のことかわからず、目が泳いでたけど
「よろしくお願いします」
深々と頭を下げて帰って行った。
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