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第17話
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後の事は使用人に任せて屋敷を出た狂介は徒歩で暫く歩くと、オルチの屋敷まで来た。
この地方の建築方法なのか、狂介の故郷の建物は一階建て木造であったが、オルチの屋敷は二階建て石造りであった。この地方では石で建物作るのか、それとも海に近いので潮風で木が痛むのを考慮したのかは狂介は知らない。
そう思いながら、狂介は屋敷の前に居る門番に声を掛けた。
「親父に呼ばれてきた」
「どうぞ」
オルチに実子同然に可愛がられているという事が周知されている所為か、衛兵達は狂介を見ても特に不審に思う事も確認の為に屋敷に向かうような事はしなかった。
門番に見送られ、狂介は屋敷へと入った。
屋敷の庭のある道を歩きながら、狂介は屋敷の玄関まで来た。
其処でも番をする者が居た。
その者は狂介を見るなり「少々お待ちを」と告げて、屋敷の中に入った。
屋敷に入ったと思ったら、直ぐに戻って来た。
「どうぞ、親爺がお待ちです」
「分かった」
番をしている者が扉を開けてくれたので、狂介は屋敷の中に入って行った。
屋敷の中に入ると、出迎えの女性の使用人が狂介に一礼した。
「ご案内します」
「頼む」
狂介は女の使用人の後に付いて行った。
屋内を少し歩き、目的の部屋の前まで来た。
女性の使用人はドアをノックした。
すると、ドアが開けられて、別の女性の使用人が出て来た。
「キョウ様をお連れしたと伝えて」
「畏まりました」
狂介を連れて来た女性の使用人が告げると、出て来た女性の使用人は頷くと部屋に戻った。
その女性の使用人は直ぐに戻って来た。
「どうぞ。お入り下さい」
女性の使用人が扉を開けてくれたので、狂介は部屋に入った。
部屋に入った狂介は部屋を見回した。
故郷の家よりも高く白い天井。
其処には何かの模様が刻まれていた。花の様な、何かの動物を模している様な幾何学模様が描かれていた。
壁紙も白く統一されており、其処には数人が並んで座っても問題ないソファが幾つも置かれていた。
その内の一つにオルチは座っていた。
オルチの前には小さなテーブルが置かれており、其処には盃と炒った豆が盛られた皿が置かれていた。
「おお、来たか」
「お呼びとの事で」
狂介は一礼して、頭を上げるとオルチは手招きした。
手招きされた狂介はそのままオルチの傍まで来て、側のソファに座った。
「それで、今日は何の用でお呼びで?」
また、剣か銃を作って欲しいという事だろうかと思いながら訊ねる狂介。
狂介が作る品が人気が高く、時折、オルチから注文を受ける事があった。
その作った品を何処に運ばれるのかは、狂介は知らないが命じられた以上は作るというのが、職人として矜持なので言われるがままに作っていた。
だが、オルチは首を振る。
「今日はお前に贈り物だ」
「贈り物?」
狂介が訊ね返すと、オルチはその理由を語りだした。
「日頃から、お前には頑張って貰っているからな。その礼だと思え」
「……こちらとしては衣食住を保証してくれるだけで十分なのだが」
狂介からしたらそれだけでも十分だと思うのだが、オルチは首を振る。
「それだけでは割に合わん位に、色々と頑張っているのだ。お前は」
「左様で」
そう答えながら、何をくれるのだろうと思う狂介。
表情こそ変わらないが、内心期待している狂介。
「まぁ、見て驚け」
オルチは笑みを浮かべつつ、手で膝を叩いた。
片腕が義手なので、上手く叩けないので、膝を叩いた様だ。
その音が聞こえたのか、別室のドアが開かれた。
「……っ」
そのドアが開かれて見えたものに目を見開く狂介。
開かれたドアに立っていたのは女性であった。
狂介やオルチ達とは肌色が違い黒かった。
ブルネットの長髪。高い鼻梁に大きな切れ長の目。緑色の瞳を持っていた。
身長もそれなりに高く百七十センチ以上はあった。
狂介の身長よりも高かった。
胸元が大きく開かれ着飾った衣装を纏っていた。
その衣装に似合うかのように大きく育った果実を持っていた。腰も程よく肉付いており、細くも太くも無かった。尻は胸に負けない位に豊満であった。
その女性をマジマジと見た後、狂介はオルチを見た。
「親父。この方は?」
「喜べ。キョウ。お前に相応しい嫁を見つけて来たぞ」
オルチは宣言に狂介は言葉を失った。
この地方の建築方法なのか、狂介の故郷の建物は一階建て木造であったが、オルチの屋敷は二階建て石造りであった。この地方では石で建物作るのか、それとも海に近いので潮風で木が痛むのを考慮したのかは狂介は知らない。
そう思いながら、狂介は屋敷の前に居る門番に声を掛けた。
「親父に呼ばれてきた」
「どうぞ」
オルチに実子同然に可愛がられているという事が周知されている所為か、衛兵達は狂介を見ても特に不審に思う事も確認の為に屋敷に向かうような事はしなかった。
門番に見送られ、狂介は屋敷へと入った。
屋敷の庭のある道を歩きながら、狂介は屋敷の玄関まで来た。
其処でも番をする者が居た。
その者は狂介を見るなり「少々お待ちを」と告げて、屋敷の中に入った。
屋敷に入ったと思ったら、直ぐに戻って来た。
「どうぞ、親爺がお待ちです」
「分かった」
番をしている者が扉を開けてくれたので、狂介は屋敷の中に入って行った。
屋敷の中に入ると、出迎えの女性の使用人が狂介に一礼した。
「ご案内します」
「頼む」
狂介は女の使用人の後に付いて行った。
屋内を少し歩き、目的の部屋の前まで来た。
女性の使用人はドアをノックした。
すると、ドアが開けられて、別の女性の使用人が出て来た。
「キョウ様をお連れしたと伝えて」
「畏まりました」
狂介を連れて来た女性の使用人が告げると、出て来た女性の使用人は頷くと部屋に戻った。
その女性の使用人は直ぐに戻って来た。
「どうぞ。お入り下さい」
女性の使用人が扉を開けてくれたので、狂介は部屋に入った。
部屋に入った狂介は部屋を見回した。
故郷の家よりも高く白い天井。
其処には何かの模様が刻まれていた。花の様な、何かの動物を模している様な幾何学模様が描かれていた。
壁紙も白く統一されており、其処には数人が並んで座っても問題ないソファが幾つも置かれていた。
その内の一つにオルチは座っていた。
オルチの前には小さなテーブルが置かれており、其処には盃と炒った豆が盛られた皿が置かれていた。
「おお、来たか」
「お呼びとの事で」
狂介は一礼して、頭を上げるとオルチは手招きした。
手招きされた狂介はそのままオルチの傍まで来て、側のソファに座った。
「それで、今日は何の用でお呼びで?」
また、剣か銃を作って欲しいという事だろうかと思いながら訊ねる狂介。
狂介が作る品が人気が高く、時折、オルチから注文を受ける事があった。
その作った品を何処に運ばれるのかは、狂介は知らないが命じられた以上は作るというのが、職人として矜持なので言われるがままに作っていた。
だが、オルチは首を振る。
「今日はお前に贈り物だ」
「贈り物?」
狂介が訊ね返すと、オルチはその理由を語りだした。
「日頃から、お前には頑張って貰っているからな。その礼だと思え」
「……こちらとしては衣食住を保証してくれるだけで十分なのだが」
狂介からしたらそれだけでも十分だと思うのだが、オルチは首を振る。
「それだけでは割に合わん位に、色々と頑張っているのだ。お前は」
「左様で」
そう答えながら、何をくれるのだろうと思う狂介。
表情こそ変わらないが、内心期待している狂介。
「まぁ、見て驚け」
オルチは笑みを浮かべつつ、手で膝を叩いた。
片腕が義手なので、上手く叩けないので、膝を叩いた様だ。
その音が聞こえたのか、別室のドアが開かれた。
「……っ」
そのドアが開かれて見えたものに目を見開く狂介。
開かれたドアに立っていたのは女性であった。
狂介やオルチ達とは肌色が違い黒かった。
ブルネットの長髪。高い鼻梁に大きな切れ長の目。緑色の瞳を持っていた。
身長もそれなりに高く百七十センチ以上はあった。
狂介の身長よりも高かった。
胸元が大きく開かれ着飾った衣装を纏っていた。
その衣装に似合うかのように大きく育った果実を持っていた。腰も程よく肉付いており、細くも太くも無かった。尻は胸に負けない位に豊満であった。
その女性をマジマジと見た後、狂介はオルチを見た。
「親父。この方は?」
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