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第四話
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やがて、光が止むと、先程まで教室に居たのに、何処か分からない所に出て来た。
先程まで教室に居た証拠なのか、自分達が座っていた机や椅子はあった。
「何処だ。此処は?」
クラスメートの一人がそう呟きながら周りを見たので、俺も見てみた。
ドラマとかに出て来る神殿みたいに荘厳さがある建物の様だ。
白く塗った壁と石造りの建材で出来ている部屋。天井には翼を広げ鎧を来た女が剣を掲げているの絵が描かれていた。何の絵だと思いながら見ていると、霧島先生が正気に戻ったのか声を掛けて来た。
「皆、無事?」
そう言って俺達を見て、誰も欠けていない事に安堵の息を漏らしていた。
パッと見で近寄りがたい雰囲気を出しているが、さっぱりとした性格で学生達に指導に熱心な先生だ。
「それにしても、此処は一体、何処なのかしら?」
霧島先生が呟くと同時に、天井が輝きだした。
それほど強くない光なので、目を瞑る事は無かった。
やがて、その光の中から人の姿が見えた。
整い過ぎた顔立ちであった。人と言うよりも、人形と言われても納得できる美貌を持っていた。
スレンダーな体型の様で、大きくないと言うか少々貧しい胸を持っていた。腰のラインは細いが、程よく肉付いていた。尻は胸に比べると、ややというよりもかなり大きかった。
背中には白金色の翼を持ち、オリーブ色の衣装の上に白を基調とした鎧を纏っていた。
吊り上がった目に青い瞳と腰まで伸ばした輝く金髪を持っていた。
その女性が教壇に降りて来ると、俺達を見回した。
「突然の事で、驚いているかも知れませんが。どうか、話を聞いてもらいたい」
「失礼。貴方は?」
年長者としての立場からか、霧島先生がその女性に訊ねた。
「わたしは女神ミネルヴァと言います。このアテネ神権国の君主を務めています」
アテネ神権国? 初めて聞く国名であった。
クラスメート達も、首を傾げていた。何人かは携帯を出して探していたが、電波など無いのか調べる事など出来なかった。
俺も同じように携帯を出して起動させ調べたが「電波が届かない状態です」という文字が出て来るだけであった。
「もしかし、此処は異世界?」
「マジかよ・・・・・・」
クラスメート達は呆然としていたが、何人かは異世界召喚された事を喜んでいた。
俺としては、マジで?としか言えなかった。
そう言った小説とかは読んだ事はあるが、自分がそうして召喚されるとは思いもしなかったな。
というか、俺達はどういう経緯で呼ばれたんだ?
定番だと魔王退治になるな。他は隣国の戦争と勝つ為か戦力増強って所か。
人殺しか命がけの旅をしろと言われるのかと俺が思っている間も、ミネルヴァという女は話を続けていた。
「我が国は今危機に陥っております。どうか、異世界の貴方達の力を貸して頂きたいと思いお呼びしました」
そう言ったミネルヴァは深く頭を下げた。
「どうか、その御力を貸して頂きたい」
女神と言われる存在が頭を下げてまで助力を乞う姿を見て、俺達は困惑していた。
先程まで教室に居た証拠なのか、自分達が座っていた机や椅子はあった。
「何処だ。此処は?」
クラスメートの一人がそう呟きながら周りを見たので、俺も見てみた。
ドラマとかに出て来る神殿みたいに荘厳さがある建物の様だ。
白く塗った壁と石造りの建材で出来ている部屋。天井には翼を広げ鎧を来た女が剣を掲げているの絵が描かれていた。何の絵だと思いながら見ていると、霧島先生が正気に戻ったのか声を掛けて来た。
「皆、無事?」
そう言って俺達を見て、誰も欠けていない事に安堵の息を漏らしていた。
パッと見で近寄りがたい雰囲気を出しているが、さっぱりとした性格で学生達に指導に熱心な先生だ。
「それにしても、此処は一体、何処なのかしら?」
霧島先生が呟くと同時に、天井が輝きだした。
それほど強くない光なので、目を瞑る事は無かった。
やがて、その光の中から人の姿が見えた。
整い過ぎた顔立ちであった。人と言うよりも、人形と言われても納得できる美貌を持っていた。
スレンダーな体型の様で、大きくないと言うか少々貧しい胸を持っていた。腰のラインは細いが、程よく肉付いていた。尻は胸に比べると、ややというよりもかなり大きかった。
背中には白金色の翼を持ち、オリーブ色の衣装の上に白を基調とした鎧を纏っていた。
吊り上がった目に青い瞳と腰まで伸ばした輝く金髪を持っていた。
その女性が教壇に降りて来ると、俺達を見回した。
「突然の事で、驚いているかも知れませんが。どうか、話を聞いてもらいたい」
「失礼。貴方は?」
年長者としての立場からか、霧島先生がその女性に訊ねた。
「わたしは女神ミネルヴァと言います。このアテネ神権国の君主を務めています」
アテネ神権国? 初めて聞く国名であった。
クラスメート達も、首を傾げていた。何人かは携帯を出して探していたが、電波など無いのか調べる事など出来なかった。
俺も同じように携帯を出して起動させ調べたが「電波が届かない状態です」という文字が出て来るだけであった。
「もしかし、此処は異世界?」
「マジかよ・・・・・・」
クラスメート達は呆然としていたが、何人かは異世界召喚された事を喜んでいた。
俺としては、マジで?としか言えなかった。
そう言った小説とかは読んだ事はあるが、自分がそうして召喚されるとは思いもしなかったな。
というか、俺達はどういう経緯で呼ばれたんだ?
定番だと魔王退治になるな。他は隣国の戦争と勝つ為か戦力増強って所か。
人殺しか命がけの旅をしろと言われるのかと俺が思っている間も、ミネルヴァという女は話を続けていた。
「我が国は今危機に陥っております。どうか、異世界の貴方達の力を貸して頂きたいと思いお呼びしました」
そう言ったミネルヴァは深く頭を下げた。
「どうか、その御力を貸して頂きたい」
女神と言われる存在が頭を下げてまで助力を乞う姿を見て、俺達は困惑していた。
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