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第36話 パーティー会場にて
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ザガードは自室に戻ると制服から用意されている礼服に着換えて、姿見で変な所がない確認してから、自室を出た。
自室を出ると、直ぐにエントランスホールに向かうザガード。
ザガードがエントランスホールに着いて、周りを見回したがまだリエリナは来ていなかった。
出掛ける主人の供をする使用人は主人よりも遅くては駄目と言われてきたので、リエリナが来る前にエントランスホールに来る事が出来て、ホッとしたザガード。
そして、リエリナが来るまで待つ事にした。
待つ事、一時間。
ザガードは目を閉じて待っていると、女性の話し声が聞こえて来た。
「ねぇ、本当にこれで問題ない?」
「はい。お嬢様。問題ありません。むしろ、これの何処に問題があるのですか? と聞きたいぐらいに綺麗になっているではありませんか」
「そう、だったらいいわ」
話し声から察して、話しているのはリエリナとセイラのようだ。
ザガードは内心でようやく来たかと思いつつ、声がした方に顔を向ける。
その視線の先にいる人物を見て、ザガードは目を丸くさせた。
「・・・・・・どうかしら?」
ザガードの視線を感じて、リエリナが着ているドレスを見せる。
薄い赤い色のパーテイードレスに身を包んでいた。
胸元には赤い花を模した飾りが幾つもあった。
普段は下ろしている長髪を、ドレスに合わせて一つ結びになっていた。
「・・・・・・とても、よくお似合いです」
語彙力がないザガードにはそれだけしか言えなかった。
可憐だとか、綺麗だとか言われても本人は嬉しくないだろうと思い、そういう事にした。
ザガードからしたら万感の思いを込めて言ったのだが、リエリナからしたら不服だったのか、唇を尖らせた。
「むっ、もっとこう、詩的な表現が出来ないの?」
「申し訳ありません」
ザガードは素直に謝った。
「まぁ、お嬢様。それぐらいで、ザガードもお嬢様のドレス姿を見て照れているだけですよ。お気になさらずに」
セイラが助け船を出してくれたので、ザガードは内心で助かったと思った。
「そうなの? ふ~ん。まぁ、良いわ」
そう言って、リエリナは歩き出した。その後をセイラとザガードが付いて行った。
そして、お互い目を合わせた。
(助かる)
(次からは、もっと上手い表現で褒めるようにしないさいね)
二人は、目で語った。
そして、リエリナが玄関まで来ると、待機していた使用人が開けてくれた。
「それじゃあ、行って来るわ」
「はい。いってらっしゃいませ。お嬢様」
セイラは玄関で止まり、頭を下げた。どうやら付いて行かないようだ。
「ええ、行って来るわ」
セイラに見送られて、リエリナとザガードは馬車へと乗り込んだ。
屋敷を出たザガード達は馬車に揺られながら進む事、三時間。
よっやく目的地であるアマミヤード伯爵の邸宅に着いた。
御者台に居るオロルフが「着きました」言ったので、ザガードは扉を開ける。
そして、先に降りて足元に何も無い事を確認してから、踏み台を出した。
リエリナは踏み台に足を掛けて、手を伸ばした。
その伸びた手をザガードは掴んで、リエリナが降りるのを手伝った。
ザガード達が馬車から降りると。
「おお、丁度いい所で出会ったな」
ザガード達に声を掛ける者が居た。
「ゼノお姉様、良かった。思ったよりも早く出会えて」
リエリナは自分に声を掛けた者を見るなり、安堵の息を漏らした。
声を掛けたのは女性だが、男性と比較してもかなりの長身で、肩幅があり肉付きが良い身体をしていた。
それでいて、吊り上がった目。端正な顔立ち。リエリナと同じ緑色の瞳。
肉付きが良い身体をしていた。
髪も同じ色のハニーブロンドなのだが、こちらの女性は動きやすくする為か、ポニーテールにしていた。
真紅のパーティードレスを着用しているのだが、身長が高いので迫力があった。
この女性こそリエリナの姉であるゼノミティア=フォン=ローレンベルトその人だ。
「御義兄様はどちらに?」
「ああ、あいつなら。あそこだ」
ゼノミティアが指差した先には、人だかりが出来ていた。
色々な人が輪の中心にいる人物に声を掛けていた。
着ている礼服から男性のようなのだが、線の細い顔をしており、切れ長の目をしていた。
ゼノミティアよりも、若干身長が低い。
しかし、女性の様な顔立ちなので、男装した女性にも見えなくもない。
「相変わらず、何処に行っても目立ちますね。御義兄様は」
「まぁ、仕方がない。あれで、この国の皇太子なんだからな」
そう、今人だかりの中心にいる人物こそイヴァン=フォン=ロヴェマフルムその人であった。
自室を出ると、直ぐにエントランスホールに向かうザガード。
ザガードがエントランスホールに着いて、周りを見回したがまだリエリナは来ていなかった。
出掛ける主人の供をする使用人は主人よりも遅くては駄目と言われてきたので、リエリナが来る前にエントランスホールに来る事が出来て、ホッとしたザガード。
そして、リエリナが来るまで待つ事にした。
待つ事、一時間。
ザガードは目を閉じて待っていると、女性の話し声が聞こえて来た。
「ねぇ、本当にこれで問題ない?」
「はい。お嬢様。問題ありません。むしろ、これの何処に問題があるのですか? と聞きたいぐらいに綺麗になっているではありませんか」
「そう、だったらいいわ」
話し声から察して、話しているのはリエリナとセイラのようだ。
ザガードは内心でようやく来たかと思いつつ、声がした方に顔を向ける。
その視線の先にいる人物を見て、ザガードは目を丸くさせた。
「・・・・・・どうかしら?」
ザガードの視線を感じて、リエリナが着ているドレスを見せる。
薄い赤い色のパーテイードレスに身を包んでいた。
胸元には赤い花を模した飾りが幾つもあった。
普段は下ろしている長髪を、ドレスに合わせて一つ結びになっていた。
「・・・・・・とても、よくお似合いです」
語彙力がないザガードにはそれだけしか言えなかった。
可憐だとか、綺麗だとか言われても本人は嬉しくないだろうと思い、そういう事にした。
ザガードからしたら万感の思いを込めて言ったのだが、リエリナからしたら不服だったのか、唇を尖らせた。
「むっ、もっとこう、詩的な表現が出来ないの?」
「申し訳ありません」
ザガードは素直に謝った。
「まぁ、お嬢様。それぐらいで、ザガードもお嬢様のドレス姿を見て照れているだけですよ。お気になさらずに」
セイラが助け船を出してくれたので、ザガードは内心で助かったと思った。
「そうなの? ふ~ん。まぁ、良いわ」
そう言って、リエリナは歩き出した。その後をセイラとザガードが付いて行った。
そして、お互い目を合わせた。
(助かる)
(次からは、もっと上手い表現で褒めるようにしないさいね)
二人は、目で語った。
そして、リエリナが玄関まで来ると、待機していた使用人が開けてくれた。
「それじゃあ、行って来るわ」
「はい。いってらっしゃいませ。お嬢様」
セイラは玄関で止まり、頭を下げた。どうやら付いて行かないようだ。
「ええ、行って来るわ」
セイラに見送られて、リエリナとザガードは馬車へと乗り込んだ。
屋敷を出たザガード達は馬車に揺られながら進む事、三時間。
よっやく目的地であるアマミヤード伯爵の邸宅に着いた。
御者台に居るオロルフが「着きました」言ったので、ザガードは扉を開ける。
そして、先に降りて足元に何も無い事を確認してから、踏み台を出した。
リエリナは踏み台に足を掛けて、手を伸ばした。
その伸びた手をザガードは掴んで、リエリナが降りるのを手伝った。
ザガード達が馬車から降りると。
「おお、丁度いい所で出会ったな」
ザガード達に声を掛ける者が居た。
「ゼノお姉様、良かった。思ったよりも早く出会えて」
リエリナは自分に声を掛けた者を見るなり、安堵の息を漏らした。
声を掛けたのは女性だが、男性と比較してもかなりの長身で、肩幅があり肉付きが良い身体をしていた。
それでいて、吊り上がった目。端正な顔立ち。リエリナと同じ緑色の瞳。
肉付きが良い身体をしていた。
髪も同じ色のハニーブロンドなのだが、こちらの女性は動きやすくする為か、ポニーテールにしていた。
真紅のパーティードレスを着用しているのだが、身長が高いので迫力があった。
この女性こそリエリナの姉であるゼノミティア=フォン=ローレンベルトその人だ。
「御義兄様はどちらに?」
「ああ、あいつなら。あそこだ」
ゼノミティアが指差した先には、人だかりが出来ていた。
色々な人が輪の中心にいる人物に声を掛けていた。
着ている礼服から男性のようなのだが、線の細い顔をしており、切れ長の目をしていた。
ゼノミティアよりも、若干身長が低い。
しかし、女性の様な顔立ちなので、男装した女性にも見えなくもない。
「相変わらず、何処に行っても目立ちますね。御義兄様は」
「まぁ、仕方がない。あれで、この国の皇太子なんだからな」
そう、今人だかりの中心にいる人物こそイヴァン=フォン=ロヴェマフルムその人であった。
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