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5. 私、乙女ゲームについて語るようです。
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長いので割りました!!
***
あの白い空間に行く前の私…前世と言うのだろうか?兎に角私はゲームが好きだった。不運に見舞われる前はそれこそ毎日様々なジャンルのゲームを嗜んだものだ。
その中に、乙女ゲームというものがあって、
まぁ…ヒロインがイケメン攻略対象とイチャコラするゲームジャンルである。
そんなジャンルから乙女ゲーム "はじめまして" の私はとある1つのゲームをプレイして、そして、見事に、心を折られた。
その名も『 ~エンゲージ~ 約束と白の乙女』
剣と魔法、はたまたエルフや精霊、魔物までいるRPG要素満載の乙女ゲーム。
エンゲージシリーズの2作目で、ヒロインが幼い頃に誰かとした約束を胸に大人になっていく物語だ。
約束の相手は攻略対象の好感度によって変わっていき、エンディングで約束を確認しあい結ばれてハッピーエンドとなる…白の乙女についてもなんやかんやあったはずなのだが…実はあんまり覚えていない。
して、このゲームの何に心を折られたか…
それは攻略対象の第2王子の婚約者、公爵家令嬢"悪役"のレイチェルである。
1つ言っておこう。私はレイチェルの非道な行いに辛くなったのではない!
彼女に感情移入し過ぎて最後まで遊べなかったのだ…
涙脆い私は妄想を斜め上に爆発させすぎた。
結果、
終盤『う"ーう"ー』言いながらプレイして挫折した…懐かしい思い出である。
さて、レイチェルの何がどうだって言うと、周囲の人間や親がクズなのだ。相当のクズだ。レイチェルを道具としか思っていないようなセリフがチラチラと透けて見えていた。
私は騙されないぞ!お前の血は何色だ!と何度叫んだことか…
そうもあってなのか兎に角、彼女は取り巻きも付けずいつも独りで行動をしていた。
所謂ロンリーウルフガールだ。
容姿でいえば目のハイライトはかなり薄かったが…、気品溢れる艶やかなイラストで実に私好み、素晴らしいの一言だった。
だだヒロインに比べると折れそうなほど腰が細く、なんでこんなに細いの?!まさかっ?!と想像し涙した。
そんな華奢な体から似合わない凛とした声でヒロインを何度も叱ってくるのだ。
何を想ってヒロインと接していたのか…いかん、既に泣きそう…
確かに!少し我儘を言ったりとか、目が氷のように冷たかったけど!私はレイチェルが大好きだったのだ。
そんな彼女がゲーム中ヒロインを死に追いやるような計画をしていたと描写されていた。が、私は絶対に認めない。
きっと彼女は冤罪だ!と心のどこかで確信していた。
そうして、お前たちがその気ならストーリーなんて知ったことではない!これ以上は進めてやらんからな!
とRPG要素だけやり込んでゲームを止めてしまった…訳である。
そもそも、乙女ゲームが私には合わなかった。
何故、婚約者である王子が裏切ったのに、レイチェルだけが断罪されるのか理解が出来なかった。
レイチェルが叱った内容は正論のように感じたし、政略結婚を理解しろとも思った。
何が「鬱陶しく何を考えているか分からない様な婚約者殿に愛を感じたことは無い」よ!
寧ろ私が全力で支えてやりたいわっ!
巫山戯るのも大概にしろ!キラキラ野郎がっ!
と最後はコントローラーを王子が映っている画面に向かって投げつけ、友人に愚痴を零した。
その後、全国の乙女ゲームファンに謝れ馬鹿野郎と言われて友に謝ったのはここだけの秘密である。
**********
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あの白い空間に行く前の私…前世と言うのだろうか?兎に角私はゲームが好きだった。不運に見舞われる前はそれこそ毎日様々なジャンルのゲームを嗜んだものだ。
その中に、乙女ゲームというものがあって、
まぁ…ヒロインがイケメン攻略対象とイチャコラするゲームジャンルである。
そんなジャンルから乙女ゲーム "はじめまして" の私はとある1つのゲームをプレイして、そして、見事に、心を折られた。
その名も『 ~エンゲージ~ 約束と白の乙女』
剣と魔法、はたまたエルフや精霊、魔物までいるRPG要素満載の乙女ゲーム。
エンゲージシリーズの2作目で、ヒロインが幼い頃に誰かとした約束を胸に大人になっていく物語だ。
約束の相手は攻略対象の好感度によって変わっていき、エンディングで約束を確認しあい結ばれてハッピーエンドとなる…白の乙女についてもなんやかんやあったはずなのだが…実はあんまり覚えていない。
して、このゲームの何に心を折られたか…
それは攻略対象の第2王子の婚約者、公爵家令嬢"悪役"のレイチェルである。
1つ言っておこう。私はレイチェルの非道な行いに辛くなったのではない!
彼女に感情移入し過ぎて最後まで遊べなかったのだ…
涙脆い私は妄想を斜め上に爆発させすぎた。
結果、
終盤『う"ーう"ー』言いながらプレイして挫折した…懐かしい思い出である。
さて、レイチェルの何がどうだって言うと、周囲の人間や親がクズなのだ。相当のクズだ。レイチェルを道具としか思っていないようなセリフがチラチラと透けて見えていた。
私は騙されないぞ!お前の血は何色だ!と何度叫んだことか…
そうもあってなのか兎に角、彼女は取り巻きも付けずいつも独りで行動をしていた。
所謂ロンリーウルフガールだ。
容姿でいえば目のハイライトはかなり薄かったが…、気品溢れる艶やかなイラストで実に私好み、素晴らしいの一言だった。
だだヒロインに比べると折れそうなほど腰が細く、なんでこんなに細いの?!まさかっ?!と想像し涙した。
そんな華奢な体から似合わない凛とした声でヒロインを何度も叱ってくるのだ。
何を想ってヒロインと接していたのか…いかん、既に泣きそう…
確かに!少し我儘を言ったりとか、目が氷のように冷たかったけど!私はレイチェルが大好きだったのだ。
そんな彼女がゲーム中ヒロインを死に追いやるような計画をしていたと描写されていた。が、私は絶対に認めない。
きっと彼女は冤罪だ!と心のどこかで確信していた。
そうして、お前たちがその気ならストーリーなんて知ったことではない!これ以上は進めてやらんからな!
とRPG要素だけやり込んでゲームを止めてしまった…訳である。
そもそも、乙女ゲームが私には合わなかった。
何故、婚約者である王子が裏切ったのに、レイチェルだけが断罪されるのか理解が出来なかった。
レイチェルが叱った内容は正論のように感じたし、政略結婚を理解しろとも思った。
何が「鬱陶しく何を考えているか分からない様な婚約者殿に愛を感じたことは無い」よ!
寧ろ私が全力で支えてやりたいわっ!
巫山戯るのも大概にしろ!キラキラ野郎がっ!
と最後はコントローラーを王子が映っている画面に向かって投げつけ、友人に愚痴を零した。
その後、全国の乙女ゲームファンに謝れ馬鹿野郎と言われて友に謝ったのはここだけの秘密である。
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