19 / 29
発表と、のん発表
しおりを挟む
「それでは今日はこのまま、社内コンペ最終発表に移りたいと思います。
お二人の発表が、この社内コンペが成功しますことを願っております。
それでは関東さん、よろしくお願い致します」
一礼をして、関東さんと水谷部長が席を立った。
「えー、私水谷は関東さんの製品を推薦します。
その理由としましては、多忙な中に本製品の開発業務に従事し、時には休日に集まって会議を行ったこともありました。
普段の彼女の服装もセンスがあり、そのセンスの良さがこの製品にも十二分に表現されております。
それでは関東さんよろしくお願いします」水谷部長が軽く頭を下げた。
「あら、ちょっと待って下さい」先程までにこやかに微笑んでいた関東さんの顔が少し曇った。
「大丈夫ですか?林、ちょっと見てやってくれ」
「はい、分かりました」そう言うと、プロジェクターの画面を暗くして、何やら改善に努めている。
カタカタとキーボードを鳴らし、復旧している。流石に営業職だと、タイピングも早い。
「直りました」
「ありがとう。それでは気を取り直しまして、関東さん、よろしくお願いします」
「先程は失礼しました。水谷さん、推薦いただきましてありがとうございます。
私が今回の七十周年特別企画製品はその名もノウスセブンです。
北口の北と七十周年の七をかけました。北斗七星をイメージとし、それぞれにダメージ加工を施します。
七種類のラインナップでお客様を満足させます。
ケミカルウォッシュ加工、サンドブラスト、シェービング加工、ストーンウォッシュ加工、バイオウォッシュ加工、ブリーチ加工、ワンウォッシュ加工をこのデニム一枚にキタグチの技術を集約させます。
沢山の種類があることで、お客様は飽きずにノウスセブンをご購入いただけます。
七パターンの加工は例えば、曜日によって変えても面白いかも知れません」プレゼン中、一本の電話が鳴った。
「すみません」そう言って、営業の林さんが大会議を出た。
五分もしないうちに彼はすぐ帰ってきた。変わらない様子で関東さんのプレゼンは続いている。
「また、前回からの追加としましては、仕入れは格安の外国産を使用することで低コストを実現させます。
また、製造スピードはもっと上げられると思うので、水谷部長と私で社内監査を行います。
こちらの希望する品質と価格になるまで、徹底的に切り詰めます。
勿論、今までの生産ラインを壊すことなく行う予定です。皆さんどうか期待していて下さい。
最高の一枚をお届けします。ご清聴ありがとうございました」
プレゼン後には七月程の拍手はなかったが、関東さんは満足げな顔をしていた。一礼をして、水谷さんと二人席に着いた。
「関東さん、ありがとうございました。それでは続きまして、北口春奈さん、お願いします」
そう言われて、私と黒川君は一礼をして前に出た。
黒川君の一礼から始まった。
「藍の花は盛りを残し、すっかり街は秋めいています。
七月の発表からというもの、お客様のために、残したもの増やしたもの削ったもの。
この会社が大きくなる為、続く為、役に立つ為。
次のデニムになる為に工夫を凝らしてきました。
それでは北口春奈さん、宜しくお願いします」途中から黒川君の声が私には聞こえなかった。
「すみません、立見常務、私のプレゼン資料は」自分でも血の気が引いているのが分かった。
「え、少々お待ちください」慌ててパソコンを見た立見常務も驚いている様子だった。
「いや、確かに朝、再度確認したんだけど」
「すみません、僕のパソコンにもCC入れてもらってるんで、転送しましょうか」
黒川君が走って大会議を後にする。
「うん、黒川君ありがとう。皆さん、少々お待ち下さい」
「私も再度、パソコンから立見常務のパソコンへデータを送ります」
スプレーで整えた髪型は走る度に乱れ、呼吸落ち着かないままにパソコンを開いた。
お二人の発表が、この社内コンペが成功しますことを願っております。
それでは関東さん、よろしくお願い致します」
一礼をして、関東さんと水谷部長が席を立った。
「えー、私水谷は関東さんの製品を推薦します。
その理由としましては、多忙な中に本製品の開発業務に従事し、時には休日に集まって会議を行ったこともありました。
普段の彼女の服装もセンスがあり、そのセンスの良さがこの製品にも十二分に表現されております。
それでは関東さんよろしくお願いします」水谷部長が軽く頭を下げた。
「あら、ちょっと待って下さい」先程までにこやかに微笑んでいた関東さんの顔が少し曇った。
「大丈夫ですか?林、ちょっと見てやってくれ」
「はい、分かりました」そう言うと、プロジェクターの画面を暗くして、何やら改善に努めている。
カタカタとキーボードを鳴らし、復旧している。流石に営業職だと、タイピングも早い。
「直りました」
「ありがとう。それでは気を取り直しまして、関東さん、よろしくお願いします」
「先程は失礼しました。水谷さん、推薦いただきましてありがとうございます。
私が今回の七十周年特別企画製品はその名もノウスセブンです。
北口の北と七十周年の七をかけました。北斗七星をイメージとし、それぞれにダメージ加工を施します。
七種類のラインナップでお客様を満足させます。
ケミカルウォッシュ加工、サンドブラスト、シェービング加工、ストーンウォッシュ加工、バイオウォッシュ加工、ブリーチ加工、ワンウォッシュ加工をこのデニム一枚にキタグチの技術を集約させます。
沢山の種類があることで、お客様は飽きずにノウスセブンをご購入いただけます。
七パターンの加工は例えば、曜日によって変えても面白いかも知れません」プレゼン中、一本の電話が鳴った。
「すみません」そう言って、営業の林さんが大会議を出た。
五分もしないうちに彼はすぐ帰ってきた。変わらない様子で関東さんのプレゼンは続いている。
「また、前回からの追加としましては、仕入れは格安の外国産を使用することで低コストを実現させます。
また、製造スピードはもっと上げられると思うので、水谷部長と私で社内監査を行います。
こちらの希望する品質と価格になるまで、徹底的に切り詰めます。
勿論、今までの生産ラインを壊すことなく行う予定です。皆さんどうか期待していて下さい。
最高の一枚をお届けします。ご清聴ありがとうございました」
プレゼン後には七月程の拍手はなかったが、関東さんは満足げな顔をしていた。一礼をして、水谷さんと二人席に着いた。
「関東さん、ありがとうございました。それでは続きまして、北口春奈さん、お願いします」
そう言われて、私と黒川君は一礼をして前に出た。
黒川君の一礼から始まった。
「藍の花は盛りを残し、すっかり街は秋めいています。
七月の発表からというもの、お客様のために、残したもの増やしたもの削ったもの。
この会社が大きくなる為、続く為、役に立つ為。
次のデニムになる為に工夫を凝らしてきました。
それでは北口春奈さん、宜しくお願いします」途中から黒川君の声が私には聞こえなかった。
「すみません、立見常務、私のプレゼン資料は」自分でも血の気が引いているのが分かった。
「え、少々お待ちください」慌ててパソコンを見た立見常務も驚いている様子だった。
「いや、確かに朝、再度確認したんだけど」
「すみません、僕のパソコンにもCC入れてもらってるんで、転送しましょうか」
黒川君が走って大会議を後にする。
「うん、黒川君ありがとう。皆さん、少々お待ち下さい」
「私も再度、パソコンから立見常務のパソコンへデータを送ります」
スプレーで整えた髪型は走る度に乱れ、呼吸落ち着かないままにパソコンを開いた。
1
あなたにおすすめの小説
ちょっと大人な物語はこちらです
神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な短編物語集です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話
登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。
一条さん結婚したんですか⁉︎
あさとよる
恋愛
みんなの憧れハイスペックエリートサラリーマン『一条 美郷(※超イケメン)』が、結婚してしまった⁉︎
嫁ラブの旦那様と毒舌地味嫁(花ちゃん)....とっ!その他大勢でお送りしますっ♡
((残念なイケメンの一途過ぎる溺愛♡))のはじまりはじまり〜
⭐︎本編は完結しております⭐︎
⭐︎番外編更新中⭐︎
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
春に狂(くる)う
転生新語
恋愛
先輩と後輩、というだけの関係。後輩の少女の体を、私はホテルで時間を掛けて味わう。
小説家になろう、カクヨムに投稿しています。
小説家になろう→https://ncode.syosetu.com/n5251id/
カクヨム→https://kakuyomu.jp/works/16817330654752443761
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる