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ばんざーい!
変化 1
しおりを挟むなんとも言えないお化け屋敷のデモンストレーションを、終えたルーチェさんです。
私は何処で間違えたんでしょうか?
疑問しか残りません・・・。
「ん~モンスターハウスに変更した時?」
「あれはやりがいがある」
「いやさ・・・あれ、怖がらすって意味じゃ違くね?」
「妾達の集大成ぞ」
「確かにもうちょっとリアリティが、必要じゃったか?」
「しかし、最後まで誰も辿り着けなかったとなると、変更が必要ですね」
「・・・・・わたくしからは、何も」
・・・・アレだな、これは暴走にゃんこのなせる業だな。
もうルーチェさんには、止められません。
私はお城の自室の扉を開けて・・・・閉めた。
何故ならそこに、鬼が居たからだ。
え?竜人だよね?角生えてなかった?
「ルーチェ~・・・入って来なさい!」
その言葉にそっとドアを開けて、再び閉めた。
振り返ると、こちらを見る十四の瞳。
みんな不思議そうだ・・・。
バンッ!ゴッ!!
「いった~あぁぁぁ!!!」
バンッ!は扉が開く音ね。
次のゴッ!!は私が扉にぶつかった音だよ!
じゃなーーーい!!!むっちゃイタイ!!
もう、ルーチェさん泣いちゃうよ!!
「ルーチェ、入って来なさいって言ったよね?」
その言葉に、私の視線は彷徨う。
うん。言われた。
でも、明らかにオコなんだよ?!
入りたくないよね?!
「ここで先延ばしにしても、後で怒られるのだから、嫌な事は早く済ませた方が良いですよ」
的確なロワの言葉にぐうの音も出ないのだが・・・怒られる要素が私には見当たらない!
が、扉の前であーだ、こーだやってても仕方が無いので、渋々部屋に足を踏み入れた。
なんだか後ろで閉まる扉が、何かのゴングに聞こえる・・・。
「ルーチェ、俺がなんで怒ってるか分かる?」
そのジルの言葉に首を傾げる。
心当たりありません!
因みに、ジルの頭には角が生えてる。ちゃんと・・・。
竜への部分変化って出来るんだ・・・と無駄に関心しちゃう。
「いいからそこに座りなさい!」
ジルの言葉に、正座する。
その横をにゃんこ達素通り。
え?怒られるの私だけ?
「ルーチェが責任者ですからね」
「みんな冷たい・・・」
私の言葉を無視して、ロワ達はお腹空いた~お菓子食べた~いとほざいとる!なんてことだ!!
「ルーチェ」
おおっと!気が逸れていた!
「怒られる要素が分からないのか?いいか、よく聞け。あんなお化け屋敷、花火大会に出店出来るか!!」
「えーーーー!!!!なんで?!」
「リーリアとカリマに聞いたぞ!騎士や魔導士が恐怖するお化け屋敷に、一般人が入れるわけねーだろ!心臓発作で死人がでるわ!」
「え~・・・今回はカリマさん達の要望に合わせて、ちょっとモンスターハウスに途中から変更しただけで、通常通りなら問題無いよ!」
「要望に合わせてって・・・お前な、騎士と魔導士がゴール出来ない場所で、一般人なんかもっと出来ねーだろ?」
「大丈夫だよ!!今回は、ホラ、みんなが、張り切り過ぎただけだよ」
一生懸命にジルを説得する。
これで今回の私の目玉が潰れてしまったら、ただの騎士と魔導士の訓練所になっちゃうし、お金儲けが出来ない!!
他にも出店してる店に、技術提供として売り上げの一部を貰う様にはしてるけど、私がまるまるお金を稼げるのが、お化け屋敷だけなんだよ!!
あんなに頑張ったのに!!
「ルーチェさん?よくお聞きなさい?お金を稼ぐことが悪いんじゃない。やり過ぎがダメなんだよ」
「大丈夫だって!だってジルは体験してないでしょ?私の世界だったら、モンスターが出なければアレくらい平気だよ!」
私の言葉にうっ・・・と詰まるジルだが、譲らない。
平行線を辿ったままの私達に、救世主が現れた!(主に私にだけど)
シリウスが夕食を食べに来たのだ!
あぁ、うん。
もうね日課だから気にしないで?
最近なんて、一緒に寝ないか?とまで言われ始めたんだから・・・。
嫌がったら、むっちゃ悲しそうになって、本当にほんとーーーーに稀に、一緒に寝る事がある。
あのしょぼーーーんとしたシリウスに、なんだかんだで弱いんだよね・・・私。
「ルーチェフルール、なぜ床に座っているんだ?それにジルも、角が出ているぞ。二人共どうしたんだ?」
そう言いながら、私を立たせてくれる。
が、足が痺れてふらついた!イタイ(泣)
そして流れるような、抱っこ・・・。
あれ?なんか私への対応が、子供扱いになってませんかね?
そして誰もこれを不思議に思わないし、止めない・・・。
いったい、シリウスはどうしたんだ?
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