ダンジョンに行くことができるようになったが、職業が強すぎた

ひまなひと

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第42話

 毒が役に立つといっても、深い階層に行くと役立つかわからない。毒を無効化するものや半減させるものを持っている魔物がいる可能性がある。それが現れると毒に頼った戦い方をしていると負けてしまうだろう。

 (…スキルを鍛えておく必要があるか)
 今持っているのは短剣だけだ。短剣のスキルレベル上げを兼ねて、このまま行くことを選択する。魔物の行動から学べることがあるかもしれない。
 そう考え、狩りを続ける。コボルトの中には攻撃時に爪だけではなく、蹴りを入れてくる個体がいたり、短剣を使って襲ってくるものもいた。予想外の行動をするものと戦うのが楽しくなってきた。
(…俺も戦闘狂になってしまったのか?)

 何度も襲ってくるコボルトを短剣で動きを封じつつ、殺していく。俺が通った道にはドロップアイテムが溢れ返っている。足の踏み場が減少することで戦いにくくなりそうだ。今日はこのくらいにして、換金してから家に帰る。

 もう次の階層に行ってもいいのかもしれない。次の階層は、ゴブリンのパーティー戦闘だ。基本的に2体以上のゴブリンが一緒に行動をしている。さらに、追い打ちをかけるように、成長個体が現れてくる。
 それは、ゴブリンリーダーだ。主に5体のゴブリンパーティーのリーダーを務める個体の総称だ。この個体が進化すると、ゴブリンソードマンやゴブリンアーチャーといった近距離、遠距離個体になるようだ。

 この階層から、魔法使い系統が現れるらしい。敵の数が増えることで、経験値的には効率が良くなる。だが、チーム戦闘には少し不安がある。最初から人数不利な状況での戦闘開始だ。人数不利をどう埋めるのかが問題だな。
 リーダー個体がいるのといないのとの違いは、思考が大人に近づくことだ。ゴブリンが見つけるとすぐに攻撃を仕掛けてくることがない。仲間との合流や命令を待つようになるのだ。リーダー個体の命令待ちの状態になる。

 リーダー個体が死んでしまうと、この命令待ちの状態は解除され、烏合の衆になる。このリーダー個体の特徴は背が高いことだ。5体以上のゴブリンと戦う時には暗殺でリーダー個体を潰す必要がある。
 ゴブリンの中に職業を持っているゴブリンがいる可能性があることだ。職業を得たことでのレベルアップの恩恵として、ステータス上昇やスキルの獲得がある。となれば、知らない職業の初見攻撃を防がなければいけない。

 ヒエラルキーが存在しており、命令系統ではリーダー個体が一番強い。その次にこの職業個体がいる。一番下には通常のゴブリンがいるのだった。この場合が一番厄介だ。

 仮にリーダー個体が死んだ時には、烏合の衆にはならず、この職業個体の命令を聞くようになる。それが厄介で仕方がないようだ。リーダー個体ではあり得ない行動をする感じだ。例えば、弓が放たれるのを見ると、仲間のゴブリンを呼び出し、そいつを盾にするといった行動を取る。

 それに意表を突かれるケースがあるようだ。他にも敵パーティーのバランスもある。それ次第でどれを最初に落とすかの思考が要る。

 (…この階層から考えることが増えすぎないか?)
 別の職業のレベルをあげてから、この階層に行こうか?それとも次の休日に向かうか…。収入的には、ゴブリンパーティーの階層の方が良い。さらにスキルブックのドロップ率が上がっている。そうなると次の階層に向かう方がいいか。

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