17 / 23
甘くて怖い、君のとなり(3)
しおりを挟む
平日の午後、少し賑わいを過ぎた時間帯。
窓際の席に座った斎は、ノートPCの画面を前に、ペンを指先でくるくると回していた。
(うーん……“耳が聞こえなくなる猫の置物”の後日談、どうまとめるか……)
怪談としてどう締めるかを考えていると、カランッとドアベルが鳴る。
斎は何気なく顔を上げて――思わず、目を見張った。
サングラスにマスク、帽子までかぶって、いかにもな変装姿の人物が入ってきた。
……それは、明らかに不自然な“変装”をした、中辻蓮華だった。
蓮華は店内をぐるりと見渡し、斎に気づいてニッと笑うと、そのまま歩み寄ってきた。
「よっ。奇遇やな、ゆめ見屋斎くん」
「……れんれんさん、って呼んだらマズイ? その格好だと」
「お好きに。まぁ、ここで叫ばれたら困るけどな」
ふっと笑って、蓮華は斎の向かいに腰を下ろす。
「怪談ネタ、書いとったん?」
「うん、まあ……今度のイベント用の整理と構成って感じ」
「そっか。俺もな、歌詞のアイデアまとめに来とったんや。このカフェ、落ち着くし、気分転換になるねん」
「へぇ……なんか、イメージと違う」
「どんなイメージしてたんや、それ」
ふたりで小さく笑い合ったあと、蓮華の表情がふと和らいで、少しだけ視線を落とす。
「――ところでさ、最近、月詩とよう一緒におるよな」
斎は少し驚いたように目を瞬かせる。
「……うん。まあ、呪物のことで関わることも多いし」
「せやな。……あいつ、昔から不器用でな。何でも抱え込むくせに、ほんまの気持ちは見せへんタイプやから」
「……」
「でも、お前といるときの月詩、なんかちょっと柔らかくなっとる気がする。……せやから、ちょっと安心しとるねん」
蓮華はふうっと息をついた。
そして、言葉を選ぶようにゆっくりと続ける。
「――月詩のこと、頼んだで。……お前なら、きっと」
「……俺、そんな大した人間じゃないけどな」
「そんなん、月詩がとっくにわかっとるやろ。……それでも、あいつがそばにおるってことは、そういうことや」
斎は、少し黙ってカップの中を見つめた。
その胸に、ほんの少しだけ、温かくも重たい感情が広がっていく。
「……わかった。俺なりに、ちゃんと考えるよ」
「うん。それでええ」
斎の返事に、蓮華はにっこり笑って、立ち上がった。
「んじゃ、またどこかで」
「……また、偶然を装って来そうな気がするけど」
「さあな。ほな」
そう言い残して、蓮華は店を出ていく。
その背中を見送りながら、斎は思う――
“月詩のことをちゃんと見なきゃいけない”。そう背中を押された気がした。
そしてそのとき、不意に月詩の笑顔が脳裏に浮かび、胸の奥が少しだけざわついた。
---
ある日のゆめ見屋斎の配信チャンネル。
カメラが回り、画面に映るのはいつものゆめ見屋斎――そして今回は、その隣にもうひとりの姿。
「どうも、“ゆめ見屋斎”です。本日も、曰く付きの呪物をご紹介します」
「今日は特別ゲスト回やで! この呪物の持ち主、神坂月詩が一緒に出演しまーす」
画面に向かって手を振る月詩。黒のシャツにアクセを重ね、まさに“映える”ビジュアル系アーティスト感が溢れている。
「どーもどーも、神坂月詩やで。音楽やりながら、趣味で呪物集めとる変なやつやけど、今日はちゃんと語らせてもらいます~」
「……そのテンションで“拷問木偶”紹介するの……?」
「真面目な話もちゃんとできるもん。なあ?」
月詩がテーブルの上にそっと置いたのは、掌ほどのサイズの、木でできた奇妙な人形。妙に間の抜けた顔つきをしているが、どこか痛々しい印象がある。
「……これが、“アルゼンチンの拷問木偶”です」
カメラが寄って、木偶の姿を捉える。
「見ての通り、目のくぼみ、腕の破損、歯の抜けた口、ところどころ削がれたような肌の質感……かなりリアルに“傷み”を再現してます」
「で、こいつがなんで作られたかっちゅうと――拷問部屋の前に置いて、部屋の中でどんな拷問されとるかを示すための看板みたいな存在やったんよな」
「……看板って言い方やめろよ」
「ええやん、分かりやすいやろ? この木偶、目と腕が不能、歯が抜かれて、足の腱も切られとる。つまり、“中で今、こういう拷問やってまーす”ってこと」
斎は思わず息を呑む。
「……何その“本日の拷問メニュー”的な……怖すぎるだろ……」
「しかも、拷問された人が死んだら、この木偶、普通は焼かれて処分されるねんけど、こいつは残っとるんやってな。逃げたんか、誰かに助けられたんか……想像が広がるやろ?」
「……俺は広がってほしくないけどな」
「ちなみに見た目がちょっとゆるいからか、海外のコアファンの間で、地味に人気あるらしいで。TikTokで“#拷問木偶チャレンジ”とかあったし」
「そんなチャレンジ、俺は一生やらないからな!?」
ふたりのやりとりに、コメント欄も賑わっている。
【月詩くんテンション高いのやばいww】
【怖いけど見た目かわいいのずるい】
【斎くんが若干引いてるのリアル】
【このコラボ定期化してほしい】
斎が木偶をそっと持ち上げると、カメラに向かって真剣な眼差しを向ける。
「実際、ただの“形”じゃないです。この木偶、深夜になると“誰かの呻き声”みたいな音が聞こえたって話もあります。気軽に持ち歩けるサイズですが、扱いには十分注意してください」
横から月詩が真顔で付け加える。
「寝室には絶対置かん方がええよ。俺、一回それで夢の中で腕がもげた」
「それ……マジ?」
「マジや」
しんとした空気が一瞬流れた後、斎がため息混じりに口を開く。
「今日のゲストは、“呪物コレクターでちょっとお茶目”な神坂月詩さんでした。……もう、ただのミュージシャンって紹介できなくなってきたな……」
「俺はいつでも呪物ファン代表でおるからな。また呼んでな?」
そう言って、カメラに向かってピースをする月詩の笑顔を、斎は苦笑しながら見つめていた。
---
「……え、マジで?」
斎は、ノートパソコンの画面を見つめたまま、驚き混じりに声を上げた。
「昨日上げた“拷問木偶”の動画、再生回数いつもの倍いってんだけど。しかも、コメント欄めっちゃ活発……」
ソファに寝転がってスマホをいじっていた月詩が、顔だけこちらに向けてニヤリと笑った。
「ふふん、それはつまり――“俺のおかげ”やな?」
「……はいはい。ゲスト効果、すごいですねー」
斎が半分呆れたように言うと、月詩は嬉しそうにスマホを掲げて見せる。
「なあ見て見て、“このふたりの掛け合い好きすぎる”ってコメント、めっちゃついとる! “定期的に共演してほしい”とか、“夫婦漫才か?”とか……」
「夫婦漫才はさすがに言い過ぎだろ」
「えー? でも、コメントで“斎くんがツッコミで月詩くんがボケっぽい”って分析されとったで」
「分析されても困るわ……」
斎はむくれたようにカップを手に取り、麦茶をすする。
でもどこか、その頬はほんのり赤い。
(……なんでだよ。ちょっと嬉しいとか思ってんのか、俺)
月詩はそんな斎の様子を見透かすように、またソファの背に体を預けながら、気だるげな声で言った。
「で? 今日はこのまま……うち、泊まってく?」
「……は?」
あまりに軽いノリに、斎の手がピタリと止まる。
「は、はぁ!? な、なんでそうなるんだよ!」
「ええやん? せっかく再生数伸びた祝いに乾杯でもして、一緒に次のネタ考えるとか」
「いやいやいや、絶対それ今思いついただろ!」
「ふふっ、でも満更でもないやろ?」
「~~~っ……お前なぁ……」
顔を真っ赤にして目を逸らす斎に、月詩はますますご満悦の表情を浮かべた。
「でもさ、斎……ほんまにイヤやったら、そんな顔せぇへんもんな?」
囁くような声に、斎の鼓動が一気に跳ね上がった。
麦茶の味なんて、もう全然分からなかった。
窓際の席に座った斎は、ノートPCの画面を前に、ペンを指先でくるくると回していた。
(うーん……“耳が聞こえなくなる猫の置物”の後日談、どうまとめるか……)
怪談としてどう締めるかを考えていると、カランッとドアベルが鳴る。
斎は何気なく顔を上げて――思わず、目を見張った。
サングラスにマスク、帽子までかぶって、いかにもな変装姿の人物が入ってきた。
……それは、明らかに不自然な“変装”をした、中辻蓮華だった。
蓮華は店内をぐるりと見渡し、斎に気づいてニッと笑うと、そのまま歩み寄ってきた。
「よっ。奇遇やな、ゆめ見屋斎くん」
「……れんれんさん、って呼んだらマズイ? その格好だと」
「お好きに。まぁ、ここで叫ばれたら困るけどな」
ふっと笑って、蓮華は斎の向かいに腰を下ろす。
「怪談ネタ、書いとったん?」
「うん、まあ……今度のイベント用の整理と構成って感じ」
「そっか。俺もな、歌詞のアイデアまとめに来とったんや。このカフェ、落ち着くし、気分転換になるねん」
「へぇ……なんか、イメージと違う」
「どんなイメージしてたんや、それ」
ふたりで小さく笑い合ったあと、蓮華の表情がふと和らいで、少しだけ視線を落とす。
「――ところでさ、最近、月詩とよう一緒におるよな」
斎は少し驚いたように目を瞬かせる。
「……うん。まあ、呪物のことで関わることも多いし」
「せやな。……あいつ、昔から不器用でな。何でも抱え込むくせに、ほんまの気持ちは見せへんタイプやから」
「……」
「でも、お前といるときの月詩、なんかちょっと柔らかくなっとる気がする。……せやから、ちょっと安心しとるねん」
蓮華はふうっと息をついた。
そして、言葉を選ぶようにゆっくりと続ける。
「――月詩のこと、頼んだで。……お前なら、きっと」
「……俺、そんな大した人間じゃないけどな」
「そんなん、月詩がとっくにわかっとるやろ。……それでも、あいつがそばにおるってことは、そういうことや」
斎は、少し黙ってカップの中を見つめた。
その胸に、ほんの少しだけ、温かくも重たい感情が広がっていく。
「……わかった。俺なりに、ちゃんと考えるよ」
「うん。それでええ」
斎の返事に、蓮華はにっこり笑って、立ち上がった。
「んじゃ、またどこかで」
「……また、偶然を装って来そうな気がするけど」
「さあな。ほな」
そう言い残して、蓮華は店を出ていく。
その背中を見送りながら、斎は思う――
“月詩のことをちゃんと見なきゃいけない”。そう背中を押された気がした。
そしてそのとき、不意に月詩の笑顔が脳裏に浮かび、胸の奥が少しだけざわついた。
---
ある日のゆめ見屋斎の配信チャンネル。
カメラが回り、画面に映るのはいつものゆめ見屋斎――そして今回は、その隣にもうひとりの姿。
「どうも、“ゆめ見屋斎”です。本日も、曰く付きの呪物をご紹介します」
「今日は特別ゲスト回やで! この呪物の持ち主、神坂月詩が一緒に出演しまーす」
画面に向かって手を振る月詩。黒のシャツにアクセを重ね、まさに“映える”ビジュアル系アーティスト感が溢れている。
「どーもどーも、神坂月詩やで。音楽やりながら、趣味で呪物集めとる変なやつやけど、今日はちゃんと語らせてもらいます~」
「……そのテンションで“拷問木偶”紹介するの……?」
「真面目な話もちゃんとできるもん。なあ?」
月詩がテーブルの上にそっと置いたのは、掌ほどのサイズの、木でできた奇妙な人形。妙に間の抜けた顔つきをしているが、どこか痛々しい印象がある。
「……これが、“アルゼンチンの拷問木偶”です」
カメラが寄って、木偶の姿を捉える。
「見ての通り、目のくぼみ、腕の破損、歯の抜けた口、ところどころ削がれたような肌の質感……かなりリアルに“傷み”を再現してます」
「で、こいつがなんで作られたかっちゅうと――拷問部屋の前に置いて、部屋の中でどんな拷問されとるかを示すための看板みたいな存在やったんよな」
「……看板って言い方やめろよ」
「ええやん、分かりやすいやろ? この木偶、目と腕が不能、歯が抜かれて、足の腱も切られとる。つまり、“中で今、こういう拷問やってまーす”ってこと」
斎は思わず息を呑む。
「……何その“本日の拷問メニュー”的な……怖すぎるだろ……」
「しかも、拷問された人が死んだら、この木偶、普通は焼かれて処分されるねんけど、こいつは残っとるんやってな。逃げたんか、誰かに助けられたんか……想像が広がるやろ?」
「……俺は広がってほしくないけどな」
「ちなみに見た目がちょっとゆるいからか、海外のコアファンの間で、地味に人気あるらしいで。TikTokで“#拷問木偶チャレンジ”とかあったし」
「そんなチャレンジ、俺は一生やらないからな!?」
ふたりのやりとりに、コメント欄も賑わっている。
【月詩くんテンション高いのやばいww】
【怖いけど見た目かわいいのずるい】
【斎くんが若干引いてるのリアル】
【このコラボ定期化してほしい】
斎が木偶をそっと持ち上げると、カメラに向かって真剣な眼差しを向ける。
「実際、ただの“形”じゃないです。この木偶、深夜になると“誰かの呻き声”みたいな音が聞こえたって話もあります。気軽に持ち歩けるサイズですが、扱いには十分注意してください」
横から月詩が真顔で付け加える。
「寝室には絶対置かん方がええよ。俺、一回それで夢の中で腕がもげた」
「それ……マジ?」
「マジや」
しんとした空気が一瞬流れた後、斎がため息混じりに口を開く。
「今日のゲストは、“呪物コレクターでちょっとお茶目”な神坂月詩さんでした。……もう、ただのミュージシャンって紹介できなくなってきたな……」
「俺はいつでも呪物ファン代表でおるからな。また呼んでな?」
そう言って、カメラに向かってピースをする月詩の笑顔を、斎は苦笑しながら見つめていた。
---
「……え、マジで?」
斎は、ノートパソコンの画面を見つめたまま、驚き混じりに声を上げた。
「昨日上げた“拷問木偶”の動画、再生回数いつもの倍いってんだけど。しかも、コメント欄めっちゃ活発……」
ソファに寝転がってスマホをいじっていた月詩が、顔だけこちらに向けてニヤリと笑った。
「ふふん、それはつまり――“俺のおかげ”やな?」
「……はいはい。ゲスト効果、すごいですねー」
斎が半分呆れたように言うと、月詩は嬉しそうにスマホを掲げて見せる。
「なあ見て見て、“このふたりの掛け合い好きすぎる”ってコメント、めっちゃついとる! “定期的に共演してほしい”とか、“夫婦漫才か?”とか……」
「夫婦漫才はさすがに言い過ぎだろ」
「えー? でも、コメントで“斎くんがツッコミで月詩くんがボケっぽい”って分析されとったで」
「分析されても困るわ……」
斎はむくれたようにカップを手に取り、麦茶をすする。
でもどこか、その頬はほんのり赤い。
(……なんでだよ。ちょっと嬉しいとか思ってんのか、俺)
月詩はそんな斎の様子を見透かすように、またソファの背に体を預けながら、気だるげな声で言った。
「で? 今日はこのまま……うち、泊まってく?」
「……は?」
あまりに軽いノリに、斎の手がピタリと止まる。
「は、はぁ!? な、なんでそうなるんだよ!」
「ええやん? せっかく再生数伸びた祝いに乾杯でもして、一緒に次のネタ考えるとか」
「いやいやいや、絶対それ今思いついただろ!」
「ふふっ、でも満更でもないやろ?」
「~~~っ……お前なぁ……」
顔を真っ赤にして目を逸らす斎に、月詩はますますご満悦の表情を浮かべた。
「でもさ、斎……ほんまにイヤやったら、そんな顔せぇへんもんな?」
囁くような声に、斎の鼓動が一気に跳ね上がった。
麦茶の味なんて、もう全然分からなかった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
邪神の祭壇へ無垢な筋肉を生贄として捧ぐ
零
BL
鍛えられた肉体、高潔な魂――
それは選ばれし“供物”の条件。
山奥の男子校「平坂学園」で、新任教師・高尾雄一は静かに歪み始める。
見えない視線、執着する生徒、触れられる肉体。
誇り高き男は、何に屈し、何に縋るのか。
心と肉体が削がれていく“儀式”が、いま始まる。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
何故よりにもよって恋愛ゲームの親友ルートに突入するのか
風
BL
平凡な学生だったはずの俺が転生したのは、恋愛ゲーム世界の“王子”という役割。
……けれど、攻略対象の女の子たちは次々に幸せを見つけて旅立ち、
気づけば残されたのは――幼馴染みであり、忠誠を誓った騎士アレスだけだった。
「僕は、あなたを守ると決めたのです」
いつも優しく、忠実で、完璧すぎるその親友。
けれど次第に、その視線が“友人”のそれではないことに気づき始め――?
身分差? 常識? そんなものは、もうどうでもいい。
“王子”である俺は、彼に恋をした。
だからこそ、全部受け止める。たとえ、世界がどう言おうとも。
これは転生者としての使命を終え、“ただの一人の少年”として生きると決めた王子と、
彼だけを見つめ続けた騎士の、
世界でいちばん優しくて、少しだけ不器用な、じれじれ純愛ファンタジー。
鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる
結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。
冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。
憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。
誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。
鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。
僕たち、結婚することになりました
リリーブルー
BL
俺は、なぜか知らないが、会社の後輩(♂)と結婚することになった!
後輩はモテモテな25歳。
俺は37歳。
笑えるBL。ラブコメディ💛
fujossyの結婚テーマコンテスト応募作です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる