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灯る、舞台の花(2)
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「よし……今日も頼むぞ」
有安遥登は姿見の前にしゃがみ込み、布を手にして丁寧に鏡の表面を拭っていた。曇りや指紋をひとつひとつ丁寧に取り除いていく。
「それ、毎回やってんスか?」と蓮真が顔を覗かせる。
「うん。だってこの鏡はさ、僕らが入る何年も前に——“神南涼真”って俳優が燈ノ杜学園に来たときに使ったって伝説があるんだよ?」
「……マジっスか? あの大河ドラマ出てた人?」
「そう、その人。そのときこの姿見で最終確認してから本番出たって。だから“この鏡には想いが宿る”って、ずっと言い継がれてんの」
遥登は目を細めて笑う。蓮真は「へ~~……」と妙に感心した声を漏らしつつも、どこか羨望混じりに鏡を見つめた。
部室の奥では、凌央が教科書を開いたまま頭を抱えていた。
「うあ~~文化祭に全振りしすぎた……生物追試になった……。マジでミヤキチに怒られる、最悪だ……」
「それはもう自己責任じゃん」と悠嵩が苦笑しながら返す。
「いやいや悠嵩、そういうときは優しく助け舟出すところじゃん……っ」
「うーん、俺が君の代わりに生物受けるわけじゃないからさ。ファイト?」
凌央はぐぬぬ……と唸りながら再びノートに顔を突っ伏した。
「先輩たちも、もうすぐ受験っスもんね……」と蓮真が小声で呟く。
「うん。文化祭も通ったし、次の大会で一区切りついたら、本格的に受験モードかな」と悠嵩が答える。
「そう思うと、残りの舞台……絶対後悔してほしくないよな」
翠心がぽつりと呟く。それにうなずいた桔平が言った。
「先輩たちが少しでも胸張って卒部できるように、僕らも全力で頑張るから。な、翠心、蓮真」
「……ああ。やるからには、最後までしっかりやるよ」
「もちろんッス!」
その言葉に、悠嵩がふっと目を細めて微笑んだ。
「ありがとう。……嬉しいよ」
その声に振り向いた凌央も「ああ、頼りにしてるぞ」と短く言い、遥登はというと相変わらずニヤニヤしていた。
「青春っていいねぇ……!」
「そういうテンションじゃねぇし」と翠心が即座に返す。
---
一通りの基礎練が終わり、全員が汗をぬぐって輪になって床に座る。
部室に静かな熱気が残るなか、それぞれが文化祭の舞台を振り返る“感想戦”が始まった。
「いや~~本番、緊張で足震えたッス」
「わかる。出る直前、吐きそうだった」
「でも、翠心の第一声で空気が変わったよな」
「そうそう、“花に宿る”のあのセリフで」
「お前ら……持ち上げすぎんな」
照れる翠心の横で桔平が「もっと言っていいぞ」と余裕ぶった顔をしてると——
「お~お~、盛り上がってんなぁ」
バタッと部室の扉が開いて、宮吉が手にしたバインダーを掲げて現れた。
「ちょっと台本、1シーン改訂したから配るで。お前らにも個別で印刷したやつ用意したわ。受け取ってな」
ざっと配られた改訂版。部員たちはざわつきながらもページをめくり、真剣に目を通していく。
「じゃあ今日はその改訂シーンの読み合わせからな。よろしく頼むで~!」
静かに、けれど確実に進んでいく次の目標。
“最後の舞台”へ向けて、燈ノ杜学園演劇部の歩みは止まらない。
---
「じゃあ、改訂されたシーン、上から読み合わせしてみよか」
宮吉の一言で、輪になっていた部員たちが一斉にページを開く。
静かだった部室に、台本の紙をめくる音が重なる。
読み合わせが始まると、空気がぴんと張り詰めた。
登場人物の声色で、さっきまでの会話とは打って変わった、舞台の世界が立ち上がってくる。
翠心がヒロインとして台詞を紡ぐ。
「……“忘れたくないんだ。全部が、最初で最後だったから”」
すぐに桔平が続く。
「“だったら、忘れんなよ。俺がここにいたってことも——お前がここにいたってことも”」
一瞬の静寂が流れ、宮吉が手を上げた。
「……ストップ」
その声に、部員たちが一斉に顔を上げる。
「感情の流れはええ。台詞の意味もちゃんと乗ってきてる。でもな……前も言うたけど、“アクション”より“リアクション”やで」
「リアクション……」と蓮真が呟くように繰り返す。
「ああ。自分がどう喋るかよりも、相手の言葉をどう受けるか。それが大事なんや。たとえば今のシーンやと、翠心の台詞を桔平が“受ける”。ほんで、それに対して言葉を返す。その“間”に感情があるんや」
そう言いながら、宮吉はホワイトボードにすばやく文字を書く。
> 「間(ま)には感情が宿る」
「台詞を詰め込まず、空白に意味を持たせる。観客はそこにリアルを感じ取る。言葉で感情を押しつけるより、伝えたいことを“堪える”ほうが、実はずっと難しいし、強く伝わる」
「……なるほど」と悠嵩が穏やかに頷く。
「そんでもって、うちの演劇部は“感情を堪える演技”派や。泣き叫ぶより、泣くのをこらえるほうが、観てる人の心に響く。覚えといてな」
「うちの校風、じわじわ系っスね……」と蓮真が小声で言って笑いが起きる。
宮吉も小さく笑って、
「ま、せやけどそれが難しいんや。だからこそ意味がある。期待してるで」
その言葉に、翠心の目に熱が宿る。
「ほな、もう一回いこか。今度は“間”を意識して、“受ける”側を丁寧に」
桔平が「おう」と短く頷き、翠心も深く息を吸い直した。
---
夕方、薄く陽が差し込む部室。
基礎練を終え、舞台マークを置いた床の中央で、今日の課題稽古が始まった。
「今日のテーマは“静と動”。」
宮吉がホワイトボードの前で言うと、部員たちが自然と輪を解き、立ち位置についた。
「ええか。動けばええってもんやない。“動”があるからこそ、“静”が映える。“静”があるから、“動”が活きる。逆もまた然りや」
手に持ったマーカーで“静”と“動”の文字を丸く囲む。
「それに……お前ら一人ひとりの動きが正確でも、全体のバランスが取れてなかったら、観客は混乱する。演劇は個人競技やない。“全体”の美しさを意識せえ」
その言葉に、遥登と悠嵩が同時に頷き、蓮真も「っスね」と呟く。
全員が気を引き締める中、通しのワンシーンに入った。
翠心は舞台上でヒロイン役として立ち回る。
台詞を言うタイミング、身体の角度、相手への向き——どれも稽古を重ねて洗練されてきた。
だが、動きに気を取られたせいか、次の台詞が口先だけになり、声が小さくなってしまった。
「……“そんなふうに思ってたなんて、知らなかった”」
その瞬間、宮吉が鋭く声をかける。
「はい、ストップ」
空気が止まる。
「今の声、観客席まで届くか?」
翠心はハッとして、小さく首を振る。
「ええ動きしとった。でもな、動きに意識いきすぎて“言葉”が置き去りや。台詞は伝えてなんぼや。届かんかったら、黙っとるのと同じやぞ」
少しうなだれた翠心に、桔平がそっと目配せを送る。
「大丈夫だって」というように。
宮吉が手をひらりと振る。
「もう一回、そこの台詞からいこう。動きはそのままでええから、“声”を届けることだけ考えろ。できるか?」
「……はい」
翠心は一度息を吸い、目を閉じた。
次に開けたその瞳には、迷いがない。
動きを同じように繰り返し、同じ立ち位置、同じ表情で、翠心は強く言った。
「“そんなふうに思ってたなんて、知らなかった”!」
その声が、空気を揺らした。
舞台の端までしっかり響く。
間を置いて、宮吉が腕を組んだまま、短く言った。
「……やればできるやん」
部室にふっと空気が戻る。
翠心はわずかに肩を落としながら、でも確かな達成感に目を細めた。
「今の声、ちゃんと届いとったで」
そう続けた宮吉に、翠心は少し照れたように、
「ありがとうございます……」
「これからや。全部揃えば、もっとええもんになる。期待しとるで」
その言葉に、部員たちは自然と拍手を送った。
そして、次の場面へと稽古は続いていく。
有安遥登は姿見の前にしゃがみ込み、布を手にして丁寧に鏡の表面を拭っていた。曇りや指紋をひとつひとつ丁寧に取り除いていく。
「それ、毎回やってんスか?」と蓮真が顔を覗かせる。
「うん。だってこの鏡はさ、僕らが入る何年も前に——“神南涼真”って俳優が燈ノ杜学園に来たときに使ったって伝説があるんだよ?」
「……マジっスか? あの大河ドラマ出てた人?」
「そう、その人。そのときこの姿見で最終確認してから本番出たって。だから“この鏡には想いが宿る”って、ずっと言い継がれてんの」
遥登は目を細めて笑う。蓮真は「へ~~……」と妙に感心した声を漏らしつつも、どこか羨望混じりに鏡を見つめた。
部室の奥では、凌央が教科書を開いたまま頭を抱えていた。
「うあ~~文化祭に全振りしすぎた……生物追試になった……。マジでミヤキチに怒られる、最悪だ……」
「それはもう自己責任じゃん」と悠嵩が苦笑しながら返す。
「いやいや悠嵩、そういうときは優しく助け舟出すところじゃん……っ」
「うーん、俺が君の代わりに生物受けるわけじゃないからさ。ファイト?」
凌央はぐぬぬ……と唸りながら再びノートに顔を突っ伏した。
「先輩たちも、もうすぐ受験っスもんね……」と蓮真が小声で呟く。
「うん。文化祭も通ったし、次の大会で一区切りついたら、本格的に受験モードかな」と悠嵩が答える。
「そう思うと、残りの舞台……絶対後悔してほしくないよな」
翠心がぽつりと呟く。それにうなずいた桔平が言った。
「先輩たちが少しでも胸張って卒部できるように、僕らも全力で頑張るから。な、翠心、蓮真」
「……ああ。やるからには、最後までしっかりやるよ」
「もちろんッス!」
その言葉に、悠嵩がふっと目を細めて微笑んだ。
「ありがとう。……嬉しいよ」
その声に振り向いた凌央も「ああ、頼りにしてるぞ」と短く言い、遥登はというと相変わらずニヤニヤしていた。
「青春っていいねぇ……!」
「そういうテンションじゃねぇし」と翠心が即座に返す。
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一通りの基礎練が終わり、全員が汗をぬぐって輪になって床に座る。
部室に静かな熱気が残るなか、それぞれが文化祭の舞台を振り返る“感想戦”が始まった。
「いや~~本番、緊張で足震えたッス」
「わかる。出る直前、吐きそうだった」
「でも、翠心の第一声で空気が変わったよな」
「そうそう、“花に宿る”のあのセリフで」
「お前ら……持ち上げすぎんな」
照れる翠心の横で桔平が「もっと言っていいぞ」と余裕ぶった顔をしてると——
「お~お~、盛り上がってんなぁ」
バタッと部室の扉が開いて、宮吉が手にしたバインダーを掲げて現れた。
「ちょっと台本、1シーン改訂したから配るで。お前らにも個別で印刷したやつ用意したわ。受け取ってな」
ざっと配られた改訂版。部員たちはざわつきながらもページをめくり、真剣に目を通していく。
「じゃあ今日はその改訂シーンの読み合わせからな。よろしく頼むで~!」
静かに、けれど確実に進んでいく次の目標。
“最後の舞台”へ向けて、燈ノ杜学園演劇部の歩みは止まらない。
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「じゃあ、改訂されたシーン、上から読み合わせしてみよか」
宮吉の一言で、輪になっていた部員たちが一斉にページを開く。
静かだった部室に、台本の紙をめくる音が重なる。
読み合わせが始まると、空気がぴんと張り詰めた。
登場人物の声色で、さっきまでの会話とは打って変わった、舞台の世界が立ち上がってくる。
翠心がヒロインとして台詞を紡ぐ。
「……“忘れたくないんだ。全部が、最初で最後だったから”」
すぐに桔平が続く。
「“だったら、忘れんなよ。俺がここにいたってことも——お前がここにいたってことも”」
一瞬の静寂が流れ、宮吉が手を上げた。
「……ストップ」
その声に、部員たちが一斉に顔を上げる。
「感情の流れはええ。台詞の意味もちゃんと乗ってきてる。でもな……前も言うたけど、“アクション”より“リアクション”やで」
「リアクション……」と蓮真が呟くように繰り返す。
「ああ。自分がどう喋るかよりも、相手の言葉をどう受けるか。それが大事なんや。たとえば今のシーンやと、翠心の台詞を桔平が“受ける”。ほんで、それに対して言葉を返す。その“間”に感情があるんや」
そう言いながら、宮吉はホワイトボードにすばやく文字を書く。
> 「間(ま)には感情が宿る」
「台詞を詰め込まず、空白に意味を持たせる。観客はそこにリアルを感じ取る。言葉で感情を押しつけるより、伝えたいことを“堪える”ほうが、実はずっと難しいし、強く伝わる」
「……なるほど」と悠嵩が穏やかに頷く。
「そんでもって、うちの演劇部は“感情を堪える演技”派や。泣き叫ぶより、泣くのをこらえるほうが、観てる人の心に響く。覚えといてな」
「うちの校風、じわじわ系っスね……」と蓮真が小声で言って笑いが起きる。
宮吉も小さく笑って、
「ま、せやけどそれが難しいんや。だからこそ意味がある。期待してるで」
その言葉に、翠心の目に熱が宿る。
「ほな、もう一回いこか。今度は“間”を意識して、“受ける”側を丁寧に」
桔平が「おう」と短く頷き、翠心も深く息を吸い直した。
---
夕方、薄く陽が差し込む部室。
基礎練を終え、舞台マークを置いた床の中央で、今日の課題稽古が始まった。
「今日のテーマは“静と動”。」
宮吉がホワイトボードの前で言うと、部員たちが自然と輪を解き、立ち位置についた。
「ええか。動けばええってもんやない。“動”があるからこそ、“静”が映える。“静”があるから、“動”が活きる。逆もまた然りや」
手に持ったマーカーで“静”と“動”の文字を丸く囲む。
「それに……お前ら一人ひとりの動きが正確でも、全体のバランスが取れてなかったら、観客は混乱する。演劇は個人競技やない。“全体”の美しさを意識せえ」
その言葉に、遥登と悠嵩が同時に頷き、蓮真も「っスね」と呟く。
全員が気を引き締める中、通しのワンシーンに入った。
翠心は舞台上でヒロイン役として立ち回る。
台詞を言うタイミング、身体の角度、相手への向き——どれも稽古を重ねて洗練されてきた。
だが、動きに気を取られたせいか、次の台詞が口先だけになり、声が小さくなってしまった。
「……“そんなふうに思ってたなんて、知らなかった”」
その瞬間、宮吉が鋭く声をかける。
「はい、ストップ」
空気が止まる。
「今の声、観客席まで届くか?」
翠心はハッとして、小さく首を振る。
「ええ動きしとった。でもな、動きに意識いきすぎて“言葉”が置き去りや。台詞は伝えてなんぼや。届かんかったら、黙っとるのと同じやぞ」
少しうなだれた翠心に、桔平がそっと目配せを送る。
「大丈夫だって」というように。
宮吉が手をひらりと振る。
「もう一回、そこの台詞からいこう。動きはそのままでええから、“声”を届けることだけ考えろ。できるか?」
「……はい」
翠心は一度息を吸い、目を閉じた。
次に開けたその瞳には、迷いがない。
動きを同じように繰り返し、同じ立ち位置、同じ表情で、翠心は強く言った。
「“そんなふうに思ってたなんて、知らなかった”!」
その声が、空気を揺らした。
舞台の端までしっかり響く。
間を置いて、宮吉が腕を組んだまま、短く言った。
「……やればできるやん」
部室にふっと空気が戻る。
翠心はわずかに肩を落としながら、でも確かな達成感に目を細めた。
「今の声、ちゃんと届いとったで」
そう続けた宮吉に、翠心は少し照れたように、
「ありがとうございます……」
「これからや。全部揃えば、もっとええもんになる。期待しとるで」
その言葉に、部員たちは自然と拍手を送った。
そして、次の場面へと稽古は続いていく。
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