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花、揺らいでなお咲く(2)
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二日目の地区大会は、朝から観劇のみ。
燈ノ杜学園の演劇部員たちは、客席に並んで座り、他校の舞台に見入っていた。
昨日までの緊張感は少し和らぎ、だがそれでも舞台を観る眼差しは真剣だった。
笑える台本に思わず肩を揺らし、静謐な演出に身を乗り出すようにしながら、それぞれが何かを感じ取ろうとしていた。
――夕方。
総評の時間がやってきた。
発表の前、どこか会場全体が張り詰めた空気を纏う。
名前を呼ばれるその瞬間まで、誰もが自分の胸の内に手を当てるような気持ちだった。
「それでは……県大会へと進む学校名を、発表いたします」
審査員の声が響く。
「――燈ノ杜学園」
その言葉を合図に、全身から何かが弾けるように、歓声が広がった。
「よっしゃ……!!」
桔平が叫び、翠心の背中を叩く。
「いってぇ……!」と呻きながらも、翠心は笑っていた。
嬉しさと、ほっとした気持ちが胸の奥で波打っている。
「……俺たち、ほんとに……」
「通ったな」
桔平が小さく言い、ふたりは笑い合った。
控えめに拍手をしていた部員たちも、すぐに声を上げはじめる。
自然と肩を寄せ合い、手を取り合い、静かに、でも確かに喜び合っていた。
そんな空気の中、宮吉が舞台袖からひょいと顔を覗かせた。
「まあまあ……ようやったんちゃう?」
軽口のようで、しかしその声には温かいものが滲んでいた。
「けど、これがゴールやないからな? 次は県大会や。もっといろんな人に見られる舞台になる」
そう言って、口元だけ笑う。
「ちなみに、久賀原女子っていう、ちょっと有名なとこも出るらしいわ。
演技うまいらしいで。まぁ、あんま気にせんでもええけどな」
その言い方に、部員たちは笑う。
「気にしてんじゃん、それ」
「ほんまや」
みんなが肩を揺らして笑いながらも、胸の中に次のステージがゆっくりと灯っていく。
それぞれが、それぞれのやり方で、自分の役と、仲間との関係と、真剣に向き合ってきた。
ここまで来れたのは、ただ演技が上手かったからじゃない。
人とのつながりが、言葉にならない絆が、舞台を支えてきた。
――そして、それはこれからも、変わらない。
誰が目立つとか、誰が主役とか、そんなことよりもっとずっと大切なものを、
この部にはもう、ちゃんと根付いている。
静かに日が暮れていく劇場の外。
その先に広がる“次の舞台”へ向けて、
燈ノ杜学園演劇部は、また一歩、歩き始める。
---
ある日の午後、駅前の雑居ビルのエレベーターを降りて、カラオケ店の自動ドアをくぐる。
「空いてて助かったな」
桔平が言って、受付を済ませると、すぐに案内された個室にふたりして滑り込んだ。
「お前、ほんっとカラオケ好きだな。週末んたびに誘ってくるじゃねぇか」
翠心が半分呆れたように言ってソファに腰を下ろす。
「だってさ、ほら、叫べるし。歌ってストレス発散になるじゃん」
「叫ぶだけなら近所の河原でいいだろ。お前の歌、音程ほとんど死んでるし」
翠心はテーブルに置かれたメニューを片手で広げた。
すぐにパフェのページを見つけて、満足そうに眉を上げる。
「お、限定のチョコバナナあるじゃん。俺これ頼むわ」
「またパフェかよ。甘いの好きだな、マジで」
「文句あっか。歌の合間の糖分補給ってやつだよ」
そのやり取りのあいだにも、桔平はリモコンで曲を入れ、マイクを手に構えていた。
流れ出すイントロ――懐かしの90年代バラード。
「……それ、またかよ。前も歌ってたじゃねぇか」
「僕、この曲好きなんだよなぁ。ドラマ再放送で見て、ちょっとハマったやつ」
「わかったから、せめて音外さねぇようにしてくれ」
翠心が苦笑しながら言った頃には、すでに桔平の熱唱が始まっていた。
感情はこもっている。
だが、音はたまに行方不明になる。
特にサビ、何度聞いてもなぜか違う方向に飛んでいく。
「うわっ、そこの高音マジで迷子……!」
「違う違う、これは“情感”ってやつだから」
「いや“情感”が泣いてんだよ、今」
そんなやりとりをしつつ、翠心の前には注文したチョコバナナパフェが届く。
スプーンですくって、口に運ぶ。
冷たくて甘くて、うまい。
「……ふっ、これのために来たようなもんだな」
「いや、歌聞いてくれよ。僕、結構真剣にやってんだけど」
「そりゃ真剣には聞いてるけどよ。耳が鍛えられるわ、逆の意味で」
パフェを食いながら、肩を揺らして笑う翠心に、桔平は「もう~」と苦笑する。
しばらくそんなやりとりを続けてから、翠心がスッとリモコンを取った。
「次、俺な。お前の調子戻る前に潰しとくわ」
「ちょ、待てって!まだ僕、バラード枠残って――」
「知らねぇよ。今度は俺が耳直ししてやるから、ちゃんと聴けよ?」
翠心がそう言ってマイクを持ち直す。
その顔には、どこか楽しげな笑みが浮かんでいた。
部活の緊張感から解放された静かな時間。
心のどこかが、やっと息を吐いたような、そんな午後だった。
---
燈ノ杜学園・演劇部。県大会に向けて熱気の高まりを見せていた放課後の部室に、妙なざわめきが広がっていた。
「なぁ、遥登……今日も来てねぇよな」
「ここ数日ずっと休みだよな。風邪って感じでもなかったし、なんかあったんじゃねぇのか」
椅子を囲んだ3年生たちが、声を潜めて話している。
どこか心配そうなその視線の先には、空のままの有安遥登の席があった。
「LINEも既読つかねぇしな……いつもなら、スタンプで返してくんのに」
ざわりと沈んだ空気に、誰も口を開けずにいたその時だった。
「おーい、そこ暗ぇぞ、暗ぇぞ~~」
部室のドアが開き、宮吉が顔を覗かせた。
いつもの調子で笑いながら入ってきたが、その表情には微かに緊張が滲んでいた。
「……お前ら、遥登のことでざわついてるんだろ」
部員たちは一斉に顔を上げる。
宮吉はその反応を見て、ドアを閉めてから言った。
「今朝、学校に連絡があったらしい。遥登……数日前の夜、バイクと接触事故起こしてさ。足、折ったんだってよ」
「……っ!」
「全治三ヶ月。入院中だ。だから、県大会は……無理だな」
誰もが息を呑んだ。
一瞬、部室の空気が止まる。
「……マジっスか」
口を開いたのは蓮真だった。声が震えていた。
「ちょっと連絡、取ってみるッス」
蓮真はすぐスマホを手に取り、履歴を遡って遥登に通話をかけた。
数コールの後、意外なほどあっけなく、遥登の気の抜けた声が受話器越しに聞こえた。
『……もしもしぃ。ども、骨折中の有安で~す』
「……!」
蓮真は言葉を失った。
だがそのまま、深く息を吸い、短く言った。
「……俺が行くッス。みんなの代表で、お見舞いに行ってくる」
---
病室には、やけに場違いなほどお気楽な空気が流れていた。
窓際のベッドに腰かけて、遥登は片足にギプスを巻いたまま、漫画雑誌を広げていた。
「あっ、蓮真くん。やっほー」
「……なんスか、そのテンション」
蓮真は呆れたように眉をしかめながら、病室に入る。
だが遥登が無事そうにしているのを見た瞬間、彼の中で何かがほどけた。
「……どんだけ心配したと思ってるんスか、俺たちが……!」
声が少しだけ震えていた。
遥登は苦笑しながら、漫画を閉じた。
「……ごめんねぇ。こんな時期に事故ってさ……県大会、僕、出られないの……本当に申し訳ないよ」
その言葉を聞いた瞬間、蓮真の目が鋭くなった。
そして、きっぱりと言った。
「……人のことばっか気にしてないで、自分の体のこと、もっと気にしてください」
遥登は少し目を見開いて、それから小さく笑った。
「……そっか、蓮真くん、怒ってるんだ」
「当たり前ッスよ。ずっと無理してんの、知ってたし……あんたがいないってだけで、みんな、今にも崩れそうなんスよ」
「ふふ……じゃあさ。崩れそうなら、僕の代わりに支えてやって?」
「……わかってますよ。言われなくても、そうするつもりッス」
蓮真は、そう言って立ち上がる。
病室のドアの前で、もう一度だけ遥登の方を振り返った。
「だから、あんたはしっかり治して。俺ら、ちゃんと見ててください」
遥登は、ベッドの上で軽く手を振った。
その笑顔は、確かに痛々しかったけれど――
どこか、信頼に満ちていた。
燈ノ杜学園の演劇部員たちは、客席に並んで座り、他校の舞台に見入っていた。
昨日までの緊張感は少し和らぎ、だがそれでも舞台を観る眼差しは真剣だった。
笑える台本に思わず肩を揺らし、静謐な演出に身を乗り出すようにしながら、それぞれが何かを感じ取ろうとしていた。
――夕方。
総評の時間がやってきた。
発表の前、どこか会場全体が張り詰めた空気を纏う。
名前を呼ばれるその瞬間まで、誰もが自分の胸の内に手を当てるような気持ちだった。
「それでは……県大会へと進む学校名を、発表いたします」
審査員の声が響く。
「――燈ノ杜学園」
その言葉を合図に、全身から何かが弾けるように、歓声が広がった。
「よっしゃ……!!」
桔平が叫び、翠心の背中を叩く。
「いってぇ……!」と呻きながらも、翠心は笑っていた。
嬉しさと、ほっとした気持ちが胸の奥で波打っている。
「……俺たち、ほんとに……」
「通ったな」
桔平が小さく言い、ふたりは笑い合った。
控えめに拍手をしていた部員たちも、すぐに声を上げはじめる。
自然と肩を寄せ合い、手を取り合い、静かに、でも確かに喜び合っていた。
そんな空気の中、宮吉が舞台袖からひょいと顔を覗かせた。
「まあまあ……ようやったんちゃう?」
軽口のようで、しかしその声には温かいものが滲んでいた。
「けど、これがゴールやないからな? 次は県大会や。もっといろんな人に見られる舞台になる」
そう言って、口元だけ笑う。
「ちなみに、久賀原女子っていう、ちょっと有名なとこも出るらしいわ。
演技うまいらしいで。まぁ、あんま気にせんでもええけどな」
その言い方に、部員たちは笑う。
「気にしてんじゃん、それ」
「ほんまや」
みんなが肩を揺らして笑いながらも、胸の中に次のステージがゆっくりと灯っていく。
それぞれが、それぞれのやり方で、自分の役と、仲間との関係と、真剣に向き合ってきた。
ここまで来れたのは、ただ演技が上手かったからじゃない。
人とのつながりが、言葉にならない絆が、舞台を支えてきた。
――そして、それはこれからも、変わらない。
誰が目立つとか、誰が主役とか、そんなことよりもっとずっと大切なものを、
この部にはもう、ちゃんと根付いている。
静かに日が暮れていく劇場の外。
その先に広がる“次の舞台”へ向けて、
燈ノ杜学園演劇部は、また一歩、歩き始める。
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ある日の午後、駅前の雑居ビルのエレベーターを降りて、カラオケ店の自動ドアをくぐる。
「空いてて助かったな」
桔平が言って、受付を済ませると、すぐに案内された個室にふたりして滑り込んだ。
「お前、ほんっとカラオケ好きだな。週末んたびに誘ってくるじゃねぇか」
翠心が半分呆れたように言ってソファに腰を下ろす。
「だってさ、ほら、叫べるし。歌ってストレス発散になるじゃん」
「叫ぶだけなら近所の河原でいいだろ。お前の歌、音程ほとんど死んでるし」
翠心はテーブルに置かれたメニューを片手で広げた。
すぐにパフェのページを見つけて、満足そうに眉を上げる。
「お、限定のチョコバナナあるじゃん。俺これ頼むわ」
「またパフェかよ。甘いの好きだな、マジで」
「文句あっか。歌の合間の糖分補給ってやつだよ」
そのやり取りのあいだにも、桔平はリモコンで曲を入れ、マイクを手に構えていた。
流れ出すイントロ――懐かしの90年代バラード。
「……それ、またかよ。前も歌ってたじゃねぇか」
「僕、この曲好きなんだよなぁ。ドラマ再放送で見て、ちょっとハマったやつ」
「わかったから、せめて音外さねぇようにしてくれ」
翠心が苦笑しながら言った頃には、すでに桔平の熱唱が始まっていた。
感情はこもっている。
だが、音はたまに行方不明になる。
特にサビ、何度聞いてもなぜか違う方向に飛んでいく。
「うわっ、そこの高音マジで迷子……!」
「違う違う、これは“情感”ってやつだから」
「いや“情感”が泣いてんだよ、今」
そんなやりとりをしつつ、翠心の前には注文したチョコバナナパフェが届く。
スプーンですくって、口に運ぶ。
冷たくて甘くて、うまい。
「……ふっ、これのために来たようなもんだな」
「いや、歌聞いてくれよ。僕、結構真剣にやってんだけど」
「そりゃ真剣には聞いてるけどよ。耳が鍛えられるわ、逆の意味で」
パフェを食いながら、肩を揺らして笑う翠心に、桔平は「もう~」と苦笑する。
しばらくそんなやりとりを続けてから、翠心がスッとリモコンを取った。
「次、俺な。お前の調子戻る前に潰しとくわ」
「ちょ、待てって!まだ僕、バラード枠残って――」
「知らねぇよ。今度は俺が耳直ししてやるから、ちゃんと聴けよ?」
翠心がそう言ってマイクを持ち直す。
その顔には、どこか楽しげな笑みが浮かんでいた。
部活の緊張感から解放された静かな時間。
心のどこかが、やっと息を吐いたような、そんな午後だった。
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燈ノ杜学園・演劇部。県大会に向けて熱気の高まりを見せていた放課後の部室に、妙なざわめきが広がっていた。
「なぁ、遥登……今日も来てねぇよな」
「ここ数日ずっと休みだよな。風邪って感じでもなかったし、なんかあったんじゃねぇのか」
椅子を囲んだ3年生たちが、声を潜めて話している。
どこか心配そうなその視線の先には、空のままの有安遥登の席があった。
「LINEも既読つかねぇしな……いつもなら、スタンプで返してくんのに」
ざわりと沈んだ空気に、誰も口を開けずにいたその時だった。
「おーい、そこ暗ぇぞ、暗ぇぞ~~」
部室のドアが開き、宮吉が顔を覗かせた。
いつもの調子で笑いながら入ってきたが、その表情には微かに緊張が滲んでいた。
「……お前ら、遥登のことでざわついてるんだろ」
部員たちは一斉に顔を上げる。
宮吉はその反応を見て、ドアを閉めてから言った。
「今朝、学校に連絡があったらしい。遥登……数日前の夜、バイクと接触事故起こしてさ。足、折ったんだってよ」
「……っ!」
「全治三ヶ月。入院中だ。だから、県大会は……無理だな」
誰もが息を呑んだ。
一瞬、部室の空気が止まる。
「……マジっスか」
口を開いたのは蓮真だった。声が震えていた。
「ちょっと連絡、取ってみるッス」
蓮真はすぐスマホを手に取り、履歴を遡って遥登に通話をかけた。
数コールの後、意外なほどあっけなく、遥登の気の抜けた声が受話器越しに聞こえた。
『……もしもしぃ。ども、骨折中の有安で~す』
「……!」
蓮真は言葉を失った。
だがそのまま、深く息を吸い、短く言った。
「……俺が行くッス。みんなの代表で、お見舞いに行ってくる」
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病室には、やけに場違いなほどお気楽な空気が流れていた。
窓際のベッドに腰かけて、遥登は片足にギプスを巻いたまま、漫画雑誌を広げていた。
「あっ、蓮真くん。やっほー」
「……なんスか、そのテンション」
蓮真は呆れたように眉をしかめながら、病室に入る。
だが遥登が無事そうにしているのを見た瞬間、彼の中で何かがほどけた。
「……どんだけ心配したと思ってるんスか、俺たちが……!」
声が少しだけ震えていた。
遥登は苦笑しながら、漫画を閉じた。
「……ごめんねぇ。こんな時期に事故ってさ……県大会、僕、出られないの……本当に申し訳ないよ」
その言葉を聞いた瞬間、蓮真の目が鋭くなった。
そして、きっぱりと言った。
「……人のことばっか気にしてないで、自分の体のこと、もっと気にしてください」
遥登は少し目を見開いて、それから小さく笑った。
「……そっか、蓮真くん、怒ってるんだ」
「当たり前ッスよ。ずっと無理してんの、知ってたし……あんたがいないってだけで、みんな、今にも崩れそうなんスよ」
「ふふ……じゃあさ。崩れそうなら、僕の代わりに支えてやって?」
「……わかってますよ。言われなくても、そうするつもりッス」
蓮真は、そう言って立ち上がる。
病室のドアの前で、もう一度だけ遥登の方を振り返った。
「だから、あんたはしっかり治して。俺ら、ちゃんと見ててください」
遥登は、ベッドの上で軽く手を振った。
その笑顔は、確かに痛々しかったけれど――
どこか、信頼に満ちていた。
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