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第九話【暗雲】後
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監督の古馴染みの店は普通にいくのはちょっとためらうぐらいの高級なお寿司さんで、カウンターの後ろの壁にかかっているお品書きには値段がない。
そんなお寿司屋さんの二階が監督がいつも用意してくれる場所だ。
階段を上がる時、いつも通り、出入り口に近い席に座ろうと一番後ろを歩いていると、冬真と目が合った。
「おめでとう」
「ありがとう」
別に隠さなきゃならないわけじゃないけど、なんとなく仕事の感覚が抜けなくてそっと言えば、冬真も小さく返してくれた。
二階へと通されると既に豪華なお寿司が沢山テーブルの上に並んでいた。いつもいく回転すしとは違う、本家本元のお寿司だ。
俺が出入口近くに座ると、冬真もその隣に座ってきた。
「ビールの奴、手を上げろ」
長年この業界で生きている監督は、体型管理や他の撮影があることも考えて、各自飲みたいものを頼んでくれる。
「力也何にする?」
「えーと」
「力也君もカシスオレンジでいいよね!」
冬真に聞かれ、お品書きを見ようと目を泳がせていたら監督に近い場所に座っている孝仁さんがそう聞いてくれた。
「はい、お願いします!」
いつも参加しているから、わかってるというように注文してくれたからありがたくそれに乗る。
「仲いいんだな」
「いつも参加してるから」
「孝仁さんのスタントブル、ずっと担当してるのか?」
「このドラマの間だけね」
隣に座っていても、2人きりで食べに行く時とは違う空気を感じながらも、質問に答える。
そう言えば、冬真とこうやって仕事について話すのは初めてかもしれない。そこまで考えて、いつもは何を話していたかと首を傾げる。
食事込みであったりもしたのに、あんまり話を広げた覚えがない。
(好きな食べ物とかは聞かれた覚えがあるけど…)
自分は元々あまり聞くことが少ないけど、冬真もそうなのだろうか?それとも、興味がなかっただけか?
趣味はなんだろう、好きなスポーツとかあるのかな?今更ながらそんなことが浮かぶ。
「そう言う冬真はどう?うまくいけそう?」
考えていたことと反して、口から出たのはとりとめのない、共演者としての問いかけだった。
「まだわかんねぇよ。でも、せっかくの機会だから足引っ張んないようにやる」
「うん、応援してる」
力強い言葉を聞きながら、真剣でやる気に満ちた横顔を見つめる。
(カッコいいじゃん)
その思いを口にだすことのないまま、運ばれてきたお酒を片手に持てば監督が乾杯の音頭をとった。
無礼講だと付け加えてくれた監督の言葉に気をよくし、遠慮なく目の前のおいしそうなお寿司を口に放り込む。
「うっま」
久しぶりに食べた高級お寿司は口の中に入れるととろけるような感触がして、本当に美味しい。
味わって食べている俺をみて、冬真もお寿司に手を伸ばした。
「やべぇ」
口に入れた途端漏れた素の感想に、思わず笑えば軽く睨まれた。
「こんないい寿司初めて食べた」
「うまいでしょ」
「ああ」
嬉しそうな冬真は、他のネタもと次々に箸を伸ばし始めた。
「おい、冬真!こっちこい」
「はい!」
そんな冬真の箸を止めたのは出来上がった監督だった。今日の主役だと言うように、マミと冬真を並べ上機嫌で話し始めた。
冬真は、お酒のせいで出来上がっている監督とマミの間に座らせられ、テンションが上がる監督に必死に話を合わせている。
「取られちゃったね」
「監督ああなると面倒だからな」
いつの間にか孝仁さんと将人さんが傍に寄ってきていた。お疲れってグラスを寄せてくれるから、グラスを合わせる。
「あーあ、背中に庇っちゃって」
「取り戻しにいかなくていいのか?」
「マミ君が監督に絡まれるよりマシだと思うので」
酔ってご機嫌な様子で絡む監督から隠れる様に、マミは冬真を盾にしている。
監督はDomじゃないけど、お酒が回ると態度も口調も豪快になっていくから、相手するのは大変で、マミみたいなタイプだと委縮してしまうのは目に見えている。
「それは確かに」
「わからないでもないけど」
「それに、俺が邪魔しに行ったら俺まで捕まっちゃいそうなので」
せっかくのお寿司を味わえなくなっちゃうからって冗談めかして言えば、ちょっと機嫌悪そうにしていた2人は笑ってくれた。
「じゃあ、食いしん坊な力也君には大トロをあげよう。あーん」
お箸で摘まんで口の前にだしてくれたから思わず食べてしまう。口の中で大トロがとろりととろける。
「うまっ…!?」
口の中で味わっていた瞬間、一瞬だけ突き刺すようなグレアを感じた気がした。
すぐに消えてしまったけど、もしかしてと冬真の方をみたけど、冬真は相変わらずマミを背中に庇いながら監督に対峙していた。
(気のせいだったのかな?)
「どうしたの?」
「いえ、なんでも…」
「力也今度はこっちだ。あーん」
もう一度今度は将人さんに大トロを口の前に出されて、口を開けて食べる。またグレアを感じるかと思ったのに、今度は何も感じなかった。
「注目!ここで重大発表だ!」
完全に出来上がっている監督が、声を張り上げた。なんだなんだと、全員の視線がそちらを向く。
「これは極秘なんだが【怪盗と探偵と忍者】の映画化が決まった」
一瞬遅れた後、部屋は「えーっ」という驚きの声に包まれた。
「映画は再来年放映だが、その映画にはマミ君がゲスト出演してくれることも決まっている」
「えっ?」
「うっわそうくるんだ」
「つまり今回の撮影終わったらそのまま次のシーズン撮って更に、映画まで撮っちゃおうってことか」
子役からここまで上り詰めた孝仁さんも、色々な役をこなしている将人さんもいきなりの発表だったらしく、本気で驚いているのがわかる。
「翔壱さんは知ってた!?」
「いや」
メインメンバーのまとめ役でもある、怪盗役の翔壱さんも初耳だったらしい。
「随分急ですね」
「映画の話は元からあったんだが、スケジュール調整が難しかったから、いっそ一緒に撮ればいいんじゃないかって話になって」
「これだから、売れっ子ばかり集めた作品は!」
つまり、メインメンバーのスケジュールを合わせようとすると、大変だからいっそ一気に撮ってしまおうってことだと思う。強引な方法だけど、確かに効率はいい。
「マジか」
ここで発表したってことはこの場にいる人たちは全員出演が決まっているんだろう。決まっていない人がいたら多分言わないだろうから。
(ってことは冬真も?)
マミがゲスト出演するなら、兄役で出演できるのかもしれない。思わず、冬真に視線を送れば冬真もそれに気づいたらしくニヤッと挑戦的な笑みを浮かべていた。
(やったね、冬真)
「ただし、映画の監督は俺じゃなく他の監督が受けてくれることになってる」
ドラマと映画の監督が違うことはたまにあるから珍しくはないけど、不敵な笑みの監督のようすからすると有名な監督なのかもしれない。
「聞いて驚け、あの神月傑監督だ」
その瞬間、部屋中から歓声があがった。俺も息を飲むほどの有名な監督だった。
「マジか」
「神月監督じゃ、下手な演技は絶対できないな」
「将人さん会った事あるんすか?」
「ああ、前にも担当していただいたことがある」
「厳しい方なんですか?」
「妥協は許さないタイプだからな。…だがそれよりも…」
少し考えるようにしながらも、将人さんは俺と孝仁さんを見てそのまま、マミと冬真の方を見た。
「この撮影荒れるかもな」
聞き返すことは許されないぐらいのつぶやきは、その場の歓声の声の中に消えた。
他の人達から質問攻めにされる監督は、すでに冬真やマミに絡むどころではなくなっていた。それでも、冬真の背に隠れるように身を寄せながらも、マミは砕けた笑顔を見せていた。
そんなお寿司屋さんの二階が監督がいつも用意してくれる場所だ。
階段を上がる時、いつも通り、出入り口に近い席に座ろうと一番後ろを歩いていると、冬真と目が合った。
「おめでとう」
「ありがとう」
別に隠さなきゃならないわけじゃないけど、なんとなく仕事の感覚が抜けなくてそっと言えば、冬真も小さく返してくれた。
二階へと通されると既に豪華なお寿司が沢山テーブルの上に並んでいた。いつもいく回転すしとは違う、本家本元のお寿司だ。
俺が出入口近くに座ると、冬真もその隣に座ってきた。
「ビールの奴、手を上げろ」
長年この業界で生きている監督は、体型管理や他の撮影があることも考えて、各自飲みたいものを頼んでくれる。
「力也何にする?」
「えーと」
「力也君もカシスオレンジでいいよね!」
冬真に聞かれ、お品書きを見ようと目を泳がせていたら監督に近い場所に座っている孝仁さんがそう聞いてくれた。
「はい、お願いします!」
いつも参加しているから、わかってるというように注文してくれたからありがたくそれに乗る。
「仲いいんだな」
「いつも参加してるから」
「孝仁さんのスタントブル、ずっと担当してるのか?」
「このドラマの間だけね」
隣に座っていても、2人きりで食べに行く時とは違う空気を感じながらも、質問に答える。
そう言えば、冬真とこうやって仕事について話すのは初めてかもしれない。そこまで考えて、いつもは何を話していたかと首を傾げる。
食事込みであったりもしたのに、あんまり話を広げた覚えがない。
(好きな食べ物とかは聞かれた覚えがあるけど…)
自分は元々あまり聞くことが少ないけど、冬真もそうなのだろうか?それとも、興味がなかっただけか?
趣味はなんだろう、好きなスポーツとかあるのかな?今更ながらそんなことが浮かぶ。
「そう言う冬真はどう?うまくいけそう?」
考えていたことと反して、口から出たのはとりとめのない、共演者としての問いかけだった。
「まだわかんねぇよ。でも、せっかくの機会だから足引っ張んないようにやる」
「うん、応援してる」
力強い言葉を聞きながら、真剣でやる気に満ちた横顔を見つめる。
(カッコいいじゃん)
その思いを口にだすことのないまま、運ばれてきたお酒を片手に持てば監督が乾杯の音頭をとった。
無礼講だと付け加えてくれた監督の言葉に気をよくし、遠慮なく目の前のおいしそうなお寿司を口に放り込む。
「うっま」
久しぶりに食べた高級お寿司は口の中に入れるととろけるような感触がして、本当に美味しい。
味わって食べている俺をみて、冬真もお寿司に手を伸ばした。
「やべぇ」
口に入れた途端漏れた素の感想に、思わず笑えば軽く睨まれた。
「こんないい寿司初めて食べた」
「うまいでしょ」
「ああ」
嬉しそうな冬真は、他のネタもと次々に箸を伸ばし始めた。
「おい、冬真!こっちこい」
「はい!」
そんな冬真の箸を止めたのは出来上がった監督だった。今日の主役だと言うように、マミと冬真を並べ上機嫌で話し始めた。
冬真は、お酒のせいで出来上がっている監督とマミの間に座らせられ、テンションが上がる監督に必死に話を合わせている。
「取られちゃったね」
「監督ああなると面倒だからな」
いつの間にか孝仁さんと将人さんが傍に寄ってきていた。お疲れってグラスを寄せてくれるから、グラスを合わせる。
「あーあ、背中に庇っちゃって」
「取り戻しにいかなくていいのか?」
「マミ君が監督に絡まれるよりマシだと思うので」
酔ってご機嫌な様子で絡む監督から隠れる様に、マミは冬真を盾にしている。
監督はDomじゃないけど、お酒が回ると態度も口調も豪快になっていくから、相手するのは大変で、マミみたいなタイプだと委縮してしまうのは目に見えている。
「それは確かに」
「わからないでもないけど」
「それに、俺が邪魔しに行ったら俺まで捕まっちゃいそうなので」
せっかくのお寿司を味わえなくなっちゃうからって冗談めかして言えば、ちょっと機嫌悪そうにしていた2人は笑ってくれた。
「じゃあ、食いしん坊な力也君には大トロをあげよう。あーん」
お箸で摘まんで口の前にだしてくれたから思わず食べてしまう。口の中で大トロがとろりととろける。
「うまっ…!?」
口の中で味わっていた瞬間、一瞬だけ突き刺すようなグレアを感じた気がした。
すぐに消えてしまったけど、もしかしてと冬真の方をみたけど、冬真は相変わらずマミを背中に庇いながら監督に対峙していた。
(気のせいだったのかな?)
「どうしたの?」
「いえ、なんでも…」
「力也今度はこっちだ。あーん」
もう一度今度は将人さんに大トロを口の前に出されて、口を開けて食べる。またグレアを感じるかと思ったのに、今度は何も感じなかった。
「注目!ここで重大発表だ!」
完全に出来上がっている監督が、声を張り上げた。なんだなんだと、全員の視線がそちらを向く。
「これは極秘なんだが【怪盗と探偵と忍者】の映画化が決まった」
一瞬遅れた後、部屋は「えーっ」という驚きの声に包まれた。
「映画は再来年放映だが、その映画にはマミ君がゲスト出演してくれることも決まっている」
「えっ?」
「うっわそうくるんだ」
「つまり今回の撮影終わったらそのまま次のシーズン撮って更に、映画まで撮っちゃおうってことか」
子役からここまで上り詰めた孝仁さんも、色々な役をこなしている将人さんもいきなりの発表だったらしく、本気で驚いているのがわかる。
「翔壱さんは知ってた!?」
「いや」
メインメンバーのまとめ役でもある、怪盗役の翔壱さんも初耳だったらしい。
「随分急ですね」
「映画の話は元からあったんだが、スケジュール調整が難しかったから、いっそ一緒に撮ればいいんじゃないかって話になって」
「これだから、売れっ子ばかり集めた作品は!」
つまり、メインメンバーのスケジュールを合わせようとすると、大変だからいっそ一気に撮ってしまおうってことだと思う。強引な方法だけど、確かに効率はいい。
「マジか」
ここで発表したってことはこの場にいる人たちは全員出演が決まっているんだろう。決まっていない人がいたら多分言わないだろうから。
(ってことは冬真も?)
マミがゲスト出演するなら、兄役で出演できるのかもしれない。思わず、冬真に視線を送れば冬真もそれに気づいたらしくニヤッと挑戦的な笑みを浮かべていた。
(やったね、冬真)
「ただし、映画の監督は俺じゃなく他の監督が受けてくれることになってる」
ドラマと映画の監督が違うことはたまにあるから珍しくはないけど、不敵な笑みの監督のようすからすると有名な監督なのかもしれない。
「聞いて驚け、あの神月傑監督だ」
その瞬間、部屋中から歓声があがった。俺も息を飲むほどの有名な監督だった。
「マジか」
「神月監督じゃ、下手な演技は絶対できないな」
「将人さん会った事あるんすか?」
「ああ、前にも担当していただいたことがある」
「厳しい方なんですか?」
「妥協は許さないタイプだからな。…だがそれよりも…」
少し考えるようにしながらも、将人さんは俺と孝仁さんを見てそのまま、マミと冬真の方を見た。
「この撮影荒れるかもな」
聞き返すことは許されないぐらいのつぶやきは、その場の歓声の声の中に消えた。
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