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二十三、腹筋の気になるお年頃
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私たちは手を繋いだまま城へと戻った。
門番たちに、出迎えてくれたイデットさん。彼らの目に映る私たちは仲の良い夫婦に見えるらしいけれど、私の心にはまだ寂しさが残っている。きっと旦那様の心にも……
駄目よ。私がそんなことでどうするの! つられて落ち込むなんて……旦那様の方が辛いはずなのよ。旦那様の分まで私が笑っていないとね。
幸いなことに夕食は旦那様と一緒に食べることが出来た。食事を終える頃にはいつもの旦那様の調子に戻っていたので私もそれ以上は深く踏み込むことは止めておく。でもいつか、旦那様が求めてくれたのなら。その時はもう一度話を聞いてあげたいと思う。
食事を終えてから廊下を歩いていると、偶然エリク様と顔を合わせることになった。親しいとは呼べない間柄だけど、無言で通り過ぎるのも感じが悪いと思う。私としては仲良くなれたら嬉しいわけで、勇気を出して挨拶してみた。
「こんばんは」
無視されることも想定していたけれど、エリク様は軽く頭を下げることで応えてくれる。ただし私を射貫く眼差しは相変わらず険しい。というか不機嫌さが伝わってくるものだ。
「君はいいよね。毎日楽しそうで。美味しそうにごはん食べてるって聞いたし」
「確かに、本日の夕食にありましたローストビーフも大変美味しいものでしたわ。薄くスライスされて並んだ赤身は美しく、とても噛みやすくて!」
「誰も聞いてないからっ!」
「あら? では誰から聞いたのですか?」
「ジェス君! 聞いてもいないのにぺらぺら君のことしゃべってくるの!」
それは……私は無実とはいえなんだか申し訳ないわね。
「すみません、本当に……」
「ホントだよ! そんなに毎日食べてばっかりいて太っても知らないんだからね!」
「――っ!!」
私は衝撃に言葉を失う。まるで殴られたような、それはそれは衝撃的な一言だった。
エリク様は私の沈黙を苛立ちや反論と解釈したようだ。
「何、なんか文句でもあるわけ? 言っとくけど、僕謝らないからね」
「感謝しますわエリク様!」
「え、何……何が?」
「エリク様、貴方は大切なことに気付かせてくれました。旦那様は私を甘やかしてばかり。あの人は、美味しいだろ? これも食べろよと、私に与えてばかりなのです! そんなことでは私は駄目になってしまいますわ!」
旦那様は甘やかしたいだのと言っていたけれど、断固拒否します!
「エリク様が咎めてくれなかったら私、あやまちに気付けなかったと思うのです!」
「え、何この人、ちっとも嫌味が通じないんですけど……」
「嫌味? 今の、どの辺りが嫌味だったのですか?」
「勘弁してよねえ……」
お疲れだったのかしら? エリク様はふらふらとした足取りで去っていきました。
~☆~★~☆~★~☆~★~☆~
その日の夜、改心した私は行動を開始する。こういうことは、思い立ったら即日だ。
床にシーツを敷いて仰向けに寝転ぶ。膝を立て、まずは一回目だ。
「んっ――」
そう、私には感謝しかないのです。エリク様が指摘してくれなければ考えることもなかったでしょう。
「頑張って……私っ……の、腹筋!」
このお腹について。
「はあっ……」
ようやく起き上がり、記念すべき一回目が成功する。一回起き上がるだけに相当な労力だ。
「嘘でしょう……いくらなんでももう少しあるでしょう、私の腹筋……」
背後のシーツに倒れこんむ今の私には所詮一回が限界のようです。
限界早すぎない!?
しかも疲労は濃く、まだお腹がぷるぷるするので起き上がれない。そんな疲弊する私の元を訪ねるのはどこの誰ですか?
絶賛取り込み中てはあるが、どうぞと返事をすると顔を見せたのは旦那様だった。
「入るぞエスティ――って、どうした!」
私の姿を認めるなり血相を変えて走り寄る。
「何があった!? 調子でも悪いのか!?」
あ、もしかして。私、床に倒れているように見える?
「その……」
「ああ、どうした!?」
緊迫する旦那様には非常に言いにくいけれど、見られてしまった以上、正直に話すしかないわよね。
「腹筋を、嗜んでおりました」
「は?」
ほらー! そういう呆れた顔をされることは想定内ですー!
「腹筋です。この国にはないのですか?」
「知っているし、俺も時折嗜むが。なんでまたお前が?」
「ごはんが美味しすぎるのがいけないんです。朝ごはんも、お昼ごはんも、夕ごはんも! 私、このままだと手遅れになってしまいます。そうなる前に、鍛えておかないといけないのです!」
「それで、っ……腹筋を?」
「今笑いましたね」
旦那様がそっと目を逸らしていく。
「肩が震えていますわ!」
指摘する私は旦那様のお腹めがけて手を伸ばした。でも旦那様は、私がお腹に触れたところで堂々とした姿勢を崩さない。手を這わせて軽く突いても私の口から上がるのは不満の声だ。
「むうっ……」
ちゃんと硬いので筋肉に嫉妬する。
しっかりと鍛えていらっしゃるようで、羨ましいですわねえ! いったい腹筋何回出来るのかしらねえ!?
「それで、何かご用ですか? 腹筋自慢しに来たのならお帰りになって!」
「誰がそんな用で妻を訪ねるかっての」
「それは良かったですわ。夫婦喧嘩が始まってしまいますものね。何か大切なお話ですか?」
「いや、話自体はそうでもないぜ」
「ならこのまま話しても問題はない、ということですね?」
「いいぜ。存分に腹筋しろよ」
「では旦那様。私は続きをしますので、足を押さえていただけませんか?」
「随分真剣だな」
「乙女にとっては! 死活、もんだーいっ! です、からあっ!」
ぜいぜいと息を切らしてなんとか二回目が成功。やっぱり足を押さえてもらうとやりやすい。
「それで? お、話っ、というのは!?」
三回目に入ったところだ。
「明日も町に行くんだろ?」
「はい。視察と食べ歩きに。そして怪しい取引がされていないか、見回るのですわ!」
「俺も付き合うぜ」
「腹筋疲れのせいでしょうか。今、俺も行くと聞こえましたわ。付き添いならニナに頼んでありますよ?」
「妻と一緒の時間を過ごしたいんだよ。もちろん付き添わせてもらうからには俺が奢るぜ。エリクに頼み込んで時間作ってもらったからな」
旦那様は嬉しそうに言いますが……
もしかしてエリク様、それで機嫌が悪かったんじゃありません!? 私、お前のせいで仕事が増えたとか思われていたんじゃ……
「エリク様、大丈夫なんでしょうか……」
「土産にケーキでも買って帰れば問題ねーよ。ただ、俺は菓子の類いはさっぱりでな。一緒に選んでくれないか?」
優秀な側近のおかげでお嫁さんとの時間が出来て良かったねと、得意気に言うエリク様の姿が目に浮かんだ。
「それは構いませんけど……。旦那様、あまりエリク様に無理をさせてはいけませんからね?」
私がまた怒られてしまうので。そう思って指摘すると、深々とため息をつかれた。
「あのな。俺はお前に振り向いてもらいたくて必死なんだよ。アピールする時間、いくらあっても足りないだろーが」
……っ、エリク様ごめんなさいっ!
これ、なんて答えるのが正解なんですか!?
ありがとうございます!? 私にはそんな高等技術はありませんからっ!
「あ、明日は……美味しい物、たくさん食べましょうね!」
結局食い気ばかりの自分が恥ずかしくなることもたまにはある。そんな私に向かって「いいぜ。何が食べたい?」と言ってくれる旦那様はとても優しい人だ。私は今度こそイカの串焼きが食べたいとリクエストしておいた。
門番たちに、出迎えてくれたイデットさん。彼らの目に映る私たちは仲の良い夫婦に見えるらしいけれど、私の心にはまだ寂しさが残っている。きっと旦那様の心にも……
駄目よ。私がそんなことでどうするの! つられて落ち込むなんて……旦那様の方が辛いはずなのよ。旦那様の分まで私が笑っていないとね。
幸いなことに夕食は旦那様と一緒に食べることが出来た。食事を終える頃にはいつもの旦那様の調子に戻っていたので私もそれ以上は深く踏み込むことは止めておく。でもいつか、旦那様が求めてくれたのなら。その時はもう一度話を聞いてあげたいと思う。
食事を終えてから廊下を歩いていると、偶然エリク様と顔を合わせることになった。親しいとは呼べない間柄だけど、無言で通り過ぎるのも感じが悪いと思う。私としては仲良くなれたら嬉しいわけで、勇気を出して挨拶してみた。
「こんばんは」
無視されることも想定していたけれど、エリク様は軽く頭を下げることで応えてくれる。ただし私を射貫く眼差しは相変わらず険しい。というか不機嫌さが伝わってくるものだ。
「君はいいよね。毎日楽しそうで。美味しそうにごはん食べてるって聞いたし」
「確かに、本日の夕食にありましたローストビーフも大変美味しいものでしたわ。薄くスライスされて並んだ赤身は美しく、とても噛みやすくて!」
「誰も聞いてないからっ!」
「あら? では誰から聞いたのですか?」
「ジェス君! 聞いてもいないのにぺらぺら君のことしゃべってくるの!」
それは……私は無実とはいえなんだか申し訳ないわね。
「すみません、本当に……」
「ホントだよ! そんなに毎日食べてばっかりいて太っても知らないんだからね!」
「――っ!!」
私は衝撃に言葉を失う。まるで殴られたような、それはそれは衝撃的な一言だった。
エリク様は私の沈黙を苛立ちや反論と解釈したようだ。
「何、なんか文句でもあるわけ? 言っとくけど、僕謝らないからね」
「感謝しますわエリク様!」
「え、何……何が?」
「エリク様、貴方は大切なことに気付かせてくれました。旦那様は私を甘やかしてばかり。あの人は、美味しいだろ? これも食べろよと、私に与えてばかりなのです! そんなことでは私は駄目になってしまいますわ!」
旦那様は甘やかしたいだのと言っていたけれど、断固拒否します!
「エリク様が咎めてくれなかったら私、あやまちに気付けなかったと思うのです!」
「え、何この人、ちっとも嫌味が通じないんですけど……」
「嫌味? 今の、どの辺りが嫌味だったのですか?」
「勘弁してよねえ……」
お疲れだったのかしら? エリク様はふらふらとした足取りで去っていきました。
~☆~★~☆~★~☆~★~☆~
その日の夜、改心した私は行動を開始する。こういうことは、思い立ったら即日だ。
床にシーツを敷いて仰向けに寝転ぶ。膝を立て、まずは一回目だ。
「んっ――」
そう、私には感謝しかないのです。エリク様が指摘してくれなければ考えることもなかったでしょう。
「頑張って……私っ……の、腹筋!」
このお腹について。
「はあっ……」
ようやく起き上がり、記念すべき一回目が成功する。一回起き上がるだけに相当な労力だ。
「嘘でしょう……いくらなんでももう少しあるでしょう、私の腹筋……」
背後のシーツに倒れこんむ今の私には所詮一回が限界のようです。
限界早すぎない!?
しかも疲労は濃く、まだお腹がぷるぷるするので起き上がれない。そんな疲弊する私の元を訪ねるのはどこの誰ですか?
絶賛取り込み中てはあるが、どうぞと返事をすると顔を見せたのは旦那様だった。
「入るぞエスティ――って、どうした!」
私の姿を認めるなり血相を変えて走り寄る。
「何があった!? 調子でも悪いのか!?」
あ、もしかして。私、床に倒れているように見える?
「その……」
「ああ、どうした!?」
緊迫する旦那様には非常に言いにくいけれど、見られてしまった以上、正直に話すしかないわよね。
「腹筋を、嗜んでおりました」
「は?」
ほらー! そういう呆れた顔をされることは想定内ですー!
「腹筋です。この国にはないのですか?」
「知っているし、俺も時折嗜むが。なんでまたお前が?」
「ごはんが美味しすぎるのがいけないんです。朝ごはんも、お昼ごはんも、夕ごはんも! 私、このままだと手遅れになってしまいます。そうなる前に、鍛えておかないといけないのです!」
「それで、っ……腹筋を?」
「今笑いましたね」
旦那様がそっと目を逸らしていく。
「肩が震えていますわ!」
指摘する私は旦那様のお腹めがけて手を伸ばした。でも旦那様は、私がお腹に触れたところで堂々とした姿勢を崩さない。手を這わせて軽く突いても私の口から上がるのは不満の声だ。
「むうっ……」
ちゃんと硬いので筋肉に嫉妬する。
しっかりと鍛えていらっしゃるようで、羨ましいですわねえ! いったい腹筋何回出来るのかしらねえ!?
「それで、何かご用ですか? 腹筋自慢しに来たのならお帰りになって!」
「誰がそんな用で妻を訪ねるかっての」
「それは良かったですわ。夫婦喧嘩が始まってしまいますものね。何か大切なお話ですか?」
「いや、話自体はそうでもないぜ」
「ならこのまま話しても問題はない、ということですね?」
「いいぜ。存分に腹筋しろよ」
「では旦那様。私は続きをしますので、足を押さえていただけませんか?」
「随分真剣だな」
「乙女にとっては! 死活、もんだーいっ! です、からあっ!」
ぜいぜいと息を切らしてなんとか二回目が成功。やっぱり足を押さえてもらうとやりやすい。
「それで? お、話っ、というのは!?」
三回目に入ったところだ。
「明日も町に行くんだろ?」
「はい。視察と食べ歩きに。そして怪しい取引がされていないか、見回るのですわ!」
「俺も付き合うぜ」
「腹筋疲れのせいでしょうか。今、俺も行くと聞こえましたわ。付き添いならニナに頼んでありますよ?」
「妻と一緒の時間を過ごしたいんだよ。もちろん付き添わせてもらうからには俺が奢るぜ。エリクに頼み込んで時間作ってもらったからな」
旦那様は嬉しそうに言いますが……
もしかしてエリク様、それで機嫌が悪かったんじゃありません!? 私、お前のせいで仕事が増えたとか思われていたんじゃ……
「エリク様、大丈夫なんでしょうか……」
「土産にケーキでも買って帰れば問題ねーよ。ただ、俺は菓子の類いはさっぱりでな。一緒に選んでくれないか?」
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「それは構いませんけど……。旦那様、あまりエリク様に無理をさせてはいけませんからね?」
私がまた怒られてしまうので。そう思って指摘すると、深々とため息をつかれた。
「あのな。俺はお前に振り向いてもらいたくて必死なんだよ。アピールする時間、いくらあっても足りないだろーが」
……っ、エリク様ごめんなさいっ!
これ、なんて答えるのが正解なんですか!?
ありがとうございます!? 私にはそんな高等技術はありませんからっ!
「あ、明日は……美味しい物、たくさん食べましょうね!」
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