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第一章・十階層編
プロローグ
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頭から離れない。
幼馴染の悲鳴が。
目に焼き付いている。
親友の笑顔が。
俺はあの日、仲間を助けずに逃げた。
俺が前に立つべきだったのに。
俺が盾になるべきだったのに。
「もう十年か……」
あれから大分時間も経った。
けれど、罪悪感が消えることはない。
これは罰だ。
仲間を見捨てて逃げた俺への。
俺は一生この罪を背負っていかなければならない。
「……今日も行くか」
俺はローブを羽織って家を出る。
向かう場所はギルドのクエストカウンターだ。
あの日以来、俺はソロでダンジョンに潜っている。
俺にパーティーを組む資格はない。
仲間を見捨てた人間が何事もなく別のパーティーに入る。
そんなことは絶対にしてはいけないのだ。
ギルドの近くまで来ると人通りも多くなっている。
そうすると自然と会話も聞こえてくるわけで、いろいろな情報が入ってくる。
「今日は稼げた」だの「美少女とパーティーを組みたい」だのくだらない話ばかりだ。
しかし、一つ気になる話があった。
「今日はギルドに行かないほうがいい。変人が集まったパーティーが来ている」
腰に刀を下げた冒険者らしき男がそう言った。
ギルドの前まで来ると中から話し声が聞こえてきた。
「パーティーメンバーの募集」と聞こえてくる。
自分には関係のないことなのに。
これからも独りでいるはずなのに。
心のどこかでパーティーに入りたいと思う自分がいる。
俺はギルドの扉に手を伸ばした。
幼馴染の悲鳴が。
目に焼き付いている。
親友の笑顔が。
俺はあの日、仲間を助けずに逃げた。
俺が前に立つべきだったのに。
俺が盾になるべきだったのに。
「もう十年か……」
あれから大分時間も経った。
けれど、罪悪感が消えることはない。
これは罰だ。
仲間を見捨てて逃げた俺への。
俺は一生この罪を背負っていかなければならない。
「……今日も行くか」
俺はローブを羽織って家を出る。
向かう場所はギルドのクエストカウンターだ。
あの日以来、俺はソロでダンジョンに潜っている。
俺にパーティーを組む資格はない。
仲間を見捨てた人間が何事もなく別のパーティーに入る。
そんなことは絶対にしてはいけないのだ。
ギルドの近くまで来ると人通りも多くなっている。
そうすると自然と会話も聞こえてくるわけで、いろいろな情報が入ってくる。
「今日は稼げた」だの「美少女とパーティーを組みたい」だのくだらない話ばかりだ。
しかし、一つ気になる話があった。
「今日はギルドに行かないほうがいい。変人が集まったパーティーが来ている」
腰に刀を下げた冒険者らしき男がそう言った。
ギルドの前まで来ると中から話し声が聞こえてきた。
「パーティーメンバーの募集」と聞こえてくる。
自分には関係のないことなのに。
これからも独りでいるはずなのに。
心のどこかでパーティーに入りたいと思う自分がいる。
俺はギルドの扉に手を伸ばした。
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